三浦佳世

フリーランスPR•ライター•イベントプランナー。ジャズピアノを弾きながら、楽しく住みや…

三浦佳世

フリーランスPR•ライター•イベントプランナー。ジャズピアノを弾きながら、楽しく住みやすい経済社会になるようにという思いを込めて、「アート活動を本業に生かす」をテーマに思索・探求・表現をしています。

マガジン

  • EMSi Fellow Community Magazine

    • 343本

    EMSi(Essential Management Science institute)Fellow Communityの皆さんの記事を集めました。 EMSi Fellowとは、EMS(Essential Management School)本質行動学基礎原理コースなどの修了生のCommunityです。 多様な人、多様な考え、多様な日々、多様なビジネス、多様なアートが雑多に、ごった煮していく、本質追求マガジンです。

最近の記事

大切な今を生きるために、誰もがマネジメントを活用できる(八木澤智正さんインタビュー③)

今この瞬間を生き切る「そして、自分をフルに生かして、今この瞬間を生き切るということを大切にしたいと思います。 なぜなら、今ここに生きているということは、いろんな儚いものの上に成り立っている、奇跡のようなことだからです。人間も生物としては絶え間ない生命活動の連続で、少し先の未来のことなんて誰にもわかりません。だから今が大切なんです」 私は、生物学者・福岡伸一さんの「動的平衡」という考え方が好きです。人間を含めて、生物は昨日も今日も明日も変わらないように見えて、少しずつ変わ

    • 自分をフルに生かして生きる(八木澤智正さんインタビュー②)

      音楽活動も、周りがエフェクティブだからやりたいことができる「音楽活動に関しても、周りの人たちに『エフェクティブ』であってほしいという思いは同じです。自分はバンドの中ではドラマーなので、メロディを奏でることはできません。でも、共演する人たちがエフェクティブであれば、自分のやりたいことを一緒にやることができます。 ドラッカーは『自分よりも優秀な人たちにいかに働いてもらうかが大事』と言っていますが、まさに音楽活動でも同じことが言えるわけです。」 私の大好きなジャズライブに行く

      • 複雑な現実の中で、いつもみんなにエフェクティブであってほしい(八木澤智正さんインタビュー①)

        八木澤智正さんは、大手製薬会社に勤務しながら、「マネジメントの発明者」ピーター・ドラッカー教授が教鞭を執っていたことでも知られる、米国・クレアモント大学へのMBA留学経験を生かして、ドラッカーのマネジメント論に基づくグループコーチングを主宰したり、日本におけるドラッカー学会の理事を務めたりされています。また、ドラマーやコンポーザー(作曲家)、音楽イベントの主宰者としても活躍されています。 そんな八木澤さんに、ご自身の中でのドラッカーマネジメントと音楽活動との関わり、そしてそ

        • 「好き」をベースに、自分の中に拠り所となる場所を育てる(推しについて語るときに私の語ること②)

          1年で10回も「推し」のライブに行った理由この1年、毎月のように、大好きなギタリスト・井上銘さんのライブに行っています。その回数、1年で10回!(本当はもっと行きたかったけれど・・・(^^;)いろんな会場で、いろんな共演者と、いろんな曲目を演奏するのを見て、聴いてきました。 どうしてそんなに行っているのか?と訊かれれば、ちょっと不思議な言い方ですが、「自分のことを知りたいから」なんだと思います。どうしてこの人の演奏がそんなに好きなのか、何にそんなに惹きつけられているのかを

        大切な今を生きるために、誰もがマネジメントを活用できる(八木澤智正さんインタビュー③)

        • 自分をフルに生かして生きる(八木澤智正さんインタビュー②)

        • 複雑な現実の中で、いつもみんなにエフェクティブであってほしい(八木澤智正さんインタビュー①)

        • 「好き」をベースに、自分の中に拠り所となる場所を育てる(推しについて語るときに私の語ること②)

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        • EMSi Fellow Community Magazine
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        記事

          私の言葉を引き出してくれる音楽(推しについて語るときに私の語ること①)

          自分の「好き」を具体的な形にして見せてくれる存在 ほんの1年ほど前まで、自分が「オタク」になるなんて思ってもみませんでした。それまで「推しのいる人生」とは無縁の日々を送っていたのに、突然の沼落ち・・・! そして今や、毎月のようにライブに通い、「最近推しができまして!」と周りに喋りまくり、暇を見つけては曲を聴いたり動画を見たりしては「あー、やっぱり美しいなぁ」とうっとり。推しは違えど、好きな対象を語り合えるオタク友達もできました(これがまた楽しいのです) そんな私の推しは、

          私の言葉を引き出してくれる音楽(推しについて語るときに私の語ること①)

          先生と生徒が一緒に価値を作るレッスン(ジャズピアノが教えてくれたこと③)

          生徒の弾きたいものから出発して、一緒に形にしていく楽しく主体的にピアノを続けるために、レッスンのやり方も工夫しています。レッスンにおける先生と生徒(私)の関わり方は、一般的なピアノ教室のイメージとはちょっと違うかも知れません。元々仕事仲間でもあり、先生のピアノが好きだから教えてくださいと私からお願いしたこともあって、最初からかなりフラットな関係性だと思います。 そして、レッスンを始めるにあたって、一般的なピアノレッスンの形式に捉われずに、どういう形でやっていこうか?と話し

          先生と生徒が一緒に価値を作るレッスン(ジャズピアノが教えてくれたこと③)

          楽しくやることは自分と向き合うこと(ジャズピアノが教えてくれたこと②)

          「自分の音楽」を知るために向き合う 楽しく主体的に取り組むということは、自分と向き合うことでもあるなぁと常々感じています。自分を知る、自分をまっすぐに見つめる、自分の特性を生かす、完璧ではない自分も受け入れる。 まず新しい曲を何にしようか、どんな風に弾こうかと考えるとき。ジャズスタンダードの場合、楽譜にはシンプルなメロディラインとコード(和音)進行ぐらいしか書いていないので、どうアレンジしていくかは人それぞれ。メロディ、コード、リズム、アドリブなどいろんな要素があるので、何

          楽しくやることは自分と向き合うこと(ジャズピアノが教えてくれたこと②)

          「楽しい」は作れる、「幸せ」は作れる(ジャズピアノが教えてくれたこと①)

          「楽しくやってみたら良い尽くめ」の不思議大人になってからジャズピアノを始めてびっくりしたのは、「あ、何かをやるってことは楽しくていいんだ!」と気づいたことです。楽しく学んだり、やりたいことに主体的に取り組んだりすることで、自分という人間を知って好きになれるし、他の人たちとも良い関係で繋がれる。「あれ、なんか良いこと尽くめじゃない?」という不思議さと心地良さに包まれています。 というのも、子供の頃からかなり最近まで、それとは全く反対の価値観で生きてきたからです。自分が楽しい

          「楽しい」は作れる、「幸せ」は作れる(ジャズピアノが教えてくれたこと①)

          無数の主体間で循環する経済社会:坂本龍一さん×福岡伸一さん「音楽と生命」を読んで

          書くときに言葉(=ロゴス)について思うこと“坂本教授”と“福岡ハカセ”、大好きなお二人による対談。本屋で見かけて思わず買い、一気に読んでしまいました。お二人ともニューヨークを拠点にしていて、長年親交を深められていたとは知りませんでした。 全体を通して「ロゴス(論理)とピシュス(自然)の対立をどう乗り越えるか」というテーマに貫かれています。近代科学に代表されるような、ロゴスの発展によって私たちは恩恵を受けているけれど、反面ピシュスとの乖離が大きくなり、ひずみも生まれているので

          無数の主体間で循環する経済社会:坂本龍一さん×福岡伸一さん「音楽と生命」を読んで

          音楽で英語のリズムを体感する(ジャズの練習と英語学習は似てる!?②)

          ジャズのカッコ良さの正体はリズムだった!ジャズの練習と英語の学習が似ていると感じる点が、もう一つあります。それはずばり「リズムが大事」だということ。 ジャズピアノを始めるまで、ジャズらしい雰囲気やカッコ良さに、リズムが大きな役割を果たしているということに全然気づきませんでした。以前はごくシンプルなメロディラインとコード記号しか書いていないジャズの楽譜を眺めては、なぜここからあんなに素敵な演奏になるの??と首をひねっていたものです。 習い始めてから、コードの重ね方やメロデ

          音楽で英語のリズムを体感する(ジャズの練習と英語学習は似てる!?②)

          脳の中に新しい回路を作る(ジャズの練習と英語学習は似てる!?①)

          ジャズを練習しているうちに、脳に新しい回路ができた!?ジャズを練習するようになってから、これってどこか英語の学習に似てるなぁと常々感じています。その心は・・・体系的に学びつつ練習を重ねて、自分の脳の中に新しい回路を作っていくような試みだからだと思います。 つい最近、数ヶ月繰り返しているうちに、できなかったことがある日突然できるようになった!という体験をしました。 私は子供の頃にピアノを習っていた時の名残で、左手でコード(和音)、右手でメロディを弾くものという発想が頭にあ

          脳の中に新しい回路を作る(ジャズの練習と英語学習は似てる!?①)

          ピアノを弾くことを通して、思いを重ねる仲間ができたこと

          思いもよらず仲間がたくさんできた!ジャズピアノを始めて思いもよらなかったこと、それは「仲間ができた」ことです。同じようにピアノを弾く仲間ができたということに留まらず、他の楽器を演奏する人や、絵を描く人、アートを鑑賞して楽しむ人など、いろんな形でアート活動をする人たちとの繋がりが増えました。 さらに、こんなことを一緒にやらない?とか、こういう人に会ってみたら?とお声がけいただくことも増えました。あるいは今まで行ったことのなかったライブに行ったり、よく知らなかった分野で活躍され

          ピアノを弾くことを通して、思いを重ねる仲間ができたこと

          ジャズに学ぶイノベーションとは?(山原すすむさんインタビュー③)

          イノベーションとは組み合わせを変えること「ジャズの歴史は、創造と破壊、そして新しいものとの融合の繰り返しなんです。イノベーション理論で有名なシュンペンター(経済学者)は『イノベーションとは組み合わせを変えること』と言っていますが、まさにこの点でジャズに学べることは大きいと考えています。私も、いろんなものを融合して、混ぜ合わせたら面白いんじゃない?といつも考えています」 確かに、山原さんの仕事や活動を表す一つのキーワードは「異なるものの融合」と言えそうです。ピアノ×コーチング

          ジャズに学ぶイノベーションとは?(山原すすむさんインタビュー③)

          ジャズ型「全員リーダーシップ」の有効性(山原すすむさんインタビュー②)

          みんなで一緒にやるから面白いお話は続きます。「一人でやるだけじゃなくて、みんなと一緒に面白いことをやりたいんです。同じ興味を持っている人に、一緒にこれやってみない?っていうのが好きなんです」 仕事にしても、そのほかの活動にしても、山原さんの周りにはいつもたくさんの人がいて、いろんなことを楽しそうに一緒にされています。(そもそも「仕事」と「遊び」の垣根があまりなさそうにも見えます) 山原さんの経営されている会社「株式会社FUTURE SPIRAL」のHPには、「高くまで行き

          ジャズ型「全員リーダーシップ」の有効性(山原すすむさんインタビュー②)

          「ジャズ的なアイデア」でキャリアを考えてみたら(山原すすむさんインタビュー①)

          ジャズから得られるヒント私はジャズピアノを始めてまだ2年半ほどなので、本当にジャズというものを理解できているなんてとても言えないのですが、それでもジャズの一端に触れるにつれ、「ジャズ的なアイデア」って、結構ビジネスキャリアにも応用できるかも知れないなぁと感じることがよくあります。 特に、ますます多くの人が「自律的なキャリア」を考えるようになったこの頃、ジャズというものが持つ本質的な成り立ちから、いろんなヒントを得ることができるのではと思うようになりました。 山原すすむさん

          「ジャズ的なアイデア」でキャリアを考えてみたら(山原すすむさんインタビュー①)

          ピアノを弾くことでクリエイティブに生きる感覚を掴む

          「枠の中の学び」から、自由な学びへ「大人のジャズピアノ」のレッスンを始めるにあたり、自分の「学び観」をアップデートしてみたいという思いもありました。そこで、先生(ジャズピアニストの松下福寿さん)と話し合って、「生徒が弾きたいものを中心にして、それに先生が寄り添って一緒に考えてくれる」形のレッスンにしていこうと決めました。 学ぶということは、あらかじめ決められた範囲の中で目標(ゴール)が設定されていて、それに向かって理解度や習熟度を高めていくもの、というイメージを持っていまし

          ピアノを弾くことでクリエイティブに生きる感覚を掴む