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3月のおわりに

3月31日。まるで夏のような陽気でした。
花粉対策で空気清浄機をずっと稼働させていますが、窓を開けずにはいられません。思い切り窓を開けてみると、ふわりと心地よい風が舞い込んできました(鼻はむずむず、喉はいがいがする)。冬の間ずっと気になっていた何足ものコンバースのスニーカーをしっかりとオキシクリーンのようなものでつけ置き洗いして、ベランダに干した靴たちは陽光を浴びてぴかぴかに輝いていました。

Spotifyからは、最近観た映画の主題歌、藤井風さんの「満ちていく」がリピート再生(気に入った曲はとことん聴き込むタイプ)。自分の部屋にも、日差しと共に明るさが満ち満ちていく。

映画のなかの「愛を終わらせない方法はひとつしかない。それは手に入れないことだ。決して自分のものにならないものしか、永遠に愛することはできない。」という言葉をずっと反芻していました。この「愛」を「写真」に置き換えたらどうかな…「写真」がいつまでたっても自分のものにならないという感覚があるから、愛し続けられているのかもしれません、私は。「写真」を自分のものにできたという感覚を味わってしまったら、そこで終わってしまう気がします、私は。死ぬまで終わらせたくないなって思います。諦めたくないなっても思います、見えづらいけれど愛も写真も。

そうそう。
映画を見ながら、川内倫子さんのような素敵な台詞があって、やっぱりそうでした。映画館を出てすぐに小説を買いました。

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