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LGBTだけじゃない

LGBTという言葉が日本でも浸透してきましたが、セクシュアルオリエンテーションにはもっといろいろな定義があります。知らないと、意図せず差別発言をしたり、当事者を傷つけたりしてしまう可能性があります。間違った固定観念を持たずに、みんなが生きやすい社会を作るためにも知っていただきたい用語をわかる限りで紹介します。

LGBTPTTQQIIAA+

みなさんご存知のように、Lは、レズビアン(女性同性愛者 Lesbian)、Gはゲイ(男性同性愛者 Gay)、Bはバイセクシュアル(両性愛者 Bisexual)、1つ目のTは、トランスジェンダー(心の性と体の性が一致していない人 Transgender)を表します。では、PTTQQIIAA+は何かご存知でしょうか?

Pansexual

パンセクシュアルは、両性愛だけでなく、トランスジェンダー、女装男性、男装女性を含む全ての人に恋愛感情を持つ人のことです。

Transsexual

2つ目のT、トランスセクシュアルは、心の性と体の性が一致していない人が手術やホルモン治療を受けて、心と体の性を一致させた後を表します。

Third Gender

もう一つのTは、第3の性。男と女だけでない、第3、第4の性を認める社会に存在します。例えば、ネイティブアメリカンでは「 two-spirit people」インドでは、「 hijira 」、タイでは、「kathoeys」、ブラジルでは、「 travestis」という例があります。

Queer

Queer(クイアー)は、性的マイノリティーの総称です。セクシュアルオリエンテーションがわかりにくいときに便利。

Questioning

クエスチョニングは、性的オリエンテーションを決めかねている人を表します。私の知人にも恋愛結婚して子供も産まれた後に疑問を持ち、離婚して同性のパートナーを得た人がいます。

Internalized Oppression

訳すと、虐待を内在化するとなるのですが、性的マイノリティーの人が、間違った見解を持つ人、無理解な人がいることを認識し、容認する、またはその環境で生き延びる過程を示します。

Intersex

インターセックスは、多くの場合は産まれた時の見た目で、男性または女性と決められた人(Assigned Gender)を表す医学用語です。例えば、アンドロゲン不応症の男児が、胎児の時にアンドロゲンという生殖器を作るホルモンがうまく働かなかったため、男性生殖器官が作られず、女の子として生まれ育つことがあります(Assigned Gender)。精巣を持つので男性ホルモンが高く、遺伝学・解剖学的には男性、外見と法律上は女性となります。 

Assigned Gender

訳すと、割り当てられた性別となりますが、産まれた時の見た目だけで性別が決まった人のことです。

Asexual

アセクシュアルとは、他人に性的欲求を持たない人のことで、他人に恋愛感情を持ったり、好きになって、付き合いたいという感情がある人も含みます。性的欲求も例愛感情も全く持たない人のことは、Aromanitc、アロマンティックと言います。

Androgyny

アンドロジニーとは、両性具有とも言われる、男性器と女性器を持つ人だけでなく、男らしらと女らしさのどちらをも持つ人を指し、Wikiによると、デビット・ボーイやX ジャパンのYoshikiもアンドロジニーとなるようです。

Ally

アーライは、同盟を結ぶ人や国の総称ですが、ここでは、自身の性的オリエンテーションに関わらず、性的マイノリティーに差別的な行為、団体、政策に対抗して、性的マイノリティーを受け入れる社会を作る活動をする人です。

アメリカの状況は?

アメリカでも、たった20−30年前までは、ゲイであるという理由で暴力を受けたり殺されたりした人々がいました。ごく最近まで、強制的に怪しげな療養所に送られたり、軍や企業から解雇されることもありました。

でも今では、性的オリエンテーションを理由の暴力は厳罰、解雇は違法です。カリフォルニアを含む多くの州で同性婚が認められ、政財界にもオープンゲイの人たちが増えています。科学的に見ても性別はかなり曖昧な定義なんですが、それについては以前のブログに書いてあるので興味のある人はお読みください。


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