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ビールはヨガ

映画「Eat pray love」の中で、赤ワインの入ったキャラフェを指差して「セラピスト」と言ってのけたジュリアロバーツに倣い、

ビールをぐいっと飲みながら「ヨガ」とのたまうわたしです。ヨガとは心の安寧を得ること。ならば、ビールは間違いなく心、体、魂を繋げる黄金色の聖水。

吉幾三先生も「わかるな、なぁ酒よ」って相棒(酒)に侘びながら手酌酒をされていました、演歌を聴きながら。「酒よ」名曲です。

あれ、ヨガの話するつもりがアルコール礼讃がひどい。お酒は用法用量を守って楽しく。のんでーのんでーのまれてーのんだらいかんですよ。


昔から、くっついては離れてを繰り返してきたヨガとの関係。RYT200インストラクター養成講座に通って資格を取ったり、なのにインドにいた時にはヨガらなかったり。最近ようやく朝のルーティーンとして、自然にヨガをする関係に発展しました。

日本のヨガスタジオは、ファッショナブルなウェアに身を包んだメイクばっちりの美女集団揃いだったりして圧倒されるのですが、

ドイツのヨガスタジオは、男性も多く、汗だくで獣臭強めな、どちらかというと押忍!な感じ、

くらいですかね、違いは。
みんな心の安寧を求める修行者。
キラキラなおねえちゃんも、ワキ毛からぽたぽた汗垂らしてるおっちゃんも、目指す先はおんなじ、みんな心を整えたいのです。

そんなわけで、心がざわつくとヨガや瞑想をし、禅語を読むのが、わたしなりの調和の取り方となり、あ、あと前述の通り、ワインという名のセラピストにビールヨガもその調和を強めに担います。

わたしの周りのヨギー、ヨギーニ(ヨガをする人)はベジタリアンやヴィーガンだったり、お酒を飲まない人たちもいて。ヨガ哲学を勉強すると、食生活が自然にそうなる人が多いのです。

わたしもそんなスタイルに憧れたものの、今はありがたく動物の命を自分の身体に取り込む選択をして、好きな人たちとお酒をのむ自由を享受しています。

たまにジャンク祭りも催すし、急に断食も始めるし、身体と心がその時に求めるものに従うのみ。


わたしの母は、管理栄養士でオーガニック推しの、いわゆるていねいな暮らし昭和verで、ファーストフードや出来合いのものを食べることのなかった幼少期。いや、おかんすごいです。

はじめてお友達の家で食べたカップラーメンのわっるい味にひと口でフォールインラブ。化学調味料の刺激にノックアウト。盛りのついたサルみたいに貪り食べたのも今は昔。

なので、多少の免疫はあってよかろうと、たまに娘とハンバーガーやカップラーメンを「うまい!うまい!」と煉獄さんしながら、「わっるい味がするぜ」とニヤニヤ楽しんでいます。

ヨガ哲学を学べば学ぶほど、アーユルヴェーダを知れば知るほど、食生活をちゃんとしなきゃ、とか、おかんに叱られる、とか罪悪感を覚えたりもしたのですが、結局、楽しく食卓を囲んで、食べたいもの食べて、のみたいもの飲むのが、精神の安定、すなわちヨガだなとオリジナリティ溢れる解釈をしています。

ちなみにうちのばあちゃんは今年95歳、まだまだ元気に毎日畑仕事(ライフワーク)に精を出しています。そんな彼女の好物は、チーズたっぷりのピザに、KFCのドラムチキン。

おかんに嫌な顔されながら、ばあちゃんと娘と頬張るフライドチキンもまた、おつなものなのです。そしてビールで流し込んでヨガ。

ヨガ最高。

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