2024年は私がエフェクチュエーターとしてそろそろ中堅になる年である。
谷口家のお正月はとても地味でした。家族で初詣に出かけ、カラオケで歌い、家で映画を見たりゲームをしたり。けれど2日からバイトに出かける娘を見ていると、お正月から働いてくださっている多くの人々のおかげで、初詣に行く電車に乗れたり、コンビニでジュースを買えたりするのですよね。そんな当たり前のことに改めて気がついて、感謝の気持ちが広がりました。そもそも、平凡で安寧ってそれだけで贅沢ですね。
エフェクチュエーターへの挑戦
さて、今年は、私がいよいよエフェクチュエーター「中堅」になる年です。「何言ってるの?」と思われるかもしれませんが、私の学んできたことを総合して話しています。
ドレイファスの成長モデルと私の経験
私は大学院でゼミの佐藤善信先生からずいぶんと「ドレイファス」という研究者について教えていただきました。ドレイファスは人が成長していく過程を初心者⇒見習い⇒一人前⇒中堅⇒熟達者という5つのステップに分けた人です。
ドレイファスモデルについては、ネットで沢山みつけることができます。みてみてください。
そしてこの「ドレイファスモデル」にあてはめて自分を客観的に見ると、間違いなく私は今「エフェレベル一人前」の領域にいると思っています。
ちなみに私が考えるエフェレベルはこんな感じです。
エフェクチュエーターとしての次のステップ
上図の「一人前」レベルの次が「中堅」ですが、このレベルになると、あらゆる状況に応じて適切な動きができます。そして「熟達者」になれば、直感でこれができるようになります。
私は、2021年にエフェクチュエーションを知り、それ以来、毎日こつこつと意識して過ごしました。しかも、経験学習モデルを意識しつつエフェサイクルを回してきたのでその成長は螺旋状だったと思っています。そしてその甲斐もあり、「今」2024年1月段階で私と知り合う人は、私のこともエフェクチュエーターと捉えがちです。講演や執筆の依頼だってくるようになりました。まあ、「エフェ伝えたい」という気持ち(手中の鳥)があるだけで、株式会社を作ってしまうなんて…そんな人を見かけたら、私だってエフェクチュエーター認定しそうですから周囲が誤解するのは不思議でもありません…。
ただ、私から言わせてもらうと、私はずいぶん「考えながら」エフェっているに過ぎません。会社を作ったのも、エフェの型に当てはめてやっただけ。「エフェを伝える会社を作る」なんて、一切勝算(利益)はないので、エフェ以前でしたら、バカバカしくてやっていませんが、「損失」にフォーカスしたら、それは飲み込めるレベルのものでしたので「やってみるべきよね」と「時間をかけて考えて」やってみるているだけです。
いやーしかし、そもそも、こういう内省をしているあたりが、私はまだまだエフェクチュエーターではないなあ…と思う局面でもあります。
私が研究している純正のエフェクチュエーターの皆様は、「考えながら」エフェっていませんから。
今回法人成りしようとしたとき、何人かのエフェクチュエーターに「会社を作ろうと思うのですが…」と話をしましたが、彼らは全員ほぼ10秒くらいで「いいやん」とか「株式会社にしな!!」とか「失敗してもネタになっていいじゃん!!」と気軽に後押ししてくれました。そのテンポに触れながら、「ああこれが熟達者の直感か。」と思いました。
ドレイファスによれば、一人前と中堅レベルには「壁」があるとされています。この壁を超えることができるかどうか。そこが進化、真価、深化の分かれ道なのでしょう。その壁を超えたい。私は、そういう意味を込めて株式会社設立に挑んだ経緯がありました。
そういうわけで、私は今年いよいよエフェクチュエーター中堅となる予定です。皆様、見守ってください。
ドレイファスや経験学習サイクルに関してはこの本を参考にしました。
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