天体の象徴・第36回

画像1 トンボ。その語源は「飛ぶ棒」「飛ぶ穂」とも言われている。漢字では「蜻蛉」とされているが、これは中国由来で、とんぼ(蜻)とカゲロウ(蛉)が合わさった言葉らしい。意味としては「薄い羽のある虫」という意味だそう。古い呼名は秋津(アキツ・アキヅ)と言う。秋の虫という意味で、奈良時代からの呼名。日本の本州は別名秋津洲(アキツシマ)で日本とんぼの関わり合いは深い。食料として蚊・虻・蛾や小さな羽虫、オニヤンマに至っては雀蜂も捕食するらしい。田畑を守る益虫として好まれていた。
画像2 又、戦国時代では常に前進、絶対に退かない虫、勝ち虫と呼ばれ不退転(ふたいてん)の象徴として武士に好まれた。ちなみに、ムカデも後退しないので不退転の象徴。西洋では悪魔の虫、Dragon fry(ドラゴンフライ)と呼ばれ嫌われている。迷信ではあるが、尾に針があり、子供が嘘を吐くと針で唇を縫ってしまうとされていた。そんなとんぼですが、昆虫なので「水星」の象徴。田畑の害虫駆除に役立つという点で、奉仕する象徴の水星らしい働きがあると思う。

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