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今回のおすすめ本 喜多川泰『株式会社タイムカプセル社 新版 十年前からやってきた使者』

みなさんこんばんは📚
今回おすすめするのは、喜多川泰『株式会社タイムカプセル社 新版 十年前からやってきた使者』という本です!

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 本作は主人公の英雄が株式会社タイムカプセル社に面接を受けに行くところから始まります。この会社が行っている事業内容は、「十年後などの特定の人物(自分や家族など)に向けて書いた手紙を預かり、期日が来たら配達する」というものです。タイムカプセルを埋めたことがある人は多いと思いますが、掘り返して中身をぴったり決められた時に確認することは珍しいと思います。それは単にその存在を忘れていたり、遠方に住んでいれば掘り起こしに行く時間をとれなかったりしますからね。そんなとき、この会社のように「忘れた時に届けてくれる」システムは需要があるのかもしれません。


 作中で登場する人物(その中でも人生のどん底にいる人)はそれぞれ悩みを抱えながら生きています。そんな彼らのもとへ手紙を渡すことで物語が進んでいきますが、作中でも語られているようにきっかけはなんでもいいのだと思います。何がきっかけかよりも、何をきっかけにするのかを自覚することが重要なのでしょう。誰かに手を差し伸べられた際に受け取るかは本人次第なのと同じですね。本作品がそのきっかけになるかもしれません。ぜひお手に取って読んでみてください📚

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