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おすすめ本(2024年)

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2024年に紹介したおすすめ本をまとめています📚
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記事一覧

今回のおすすめ本 喜多川泰『株式会社タイムカプセル社 新版 十年前からやってきた使者』

今回のおすすめ本 喜多川泰『株式会社タイムカプセル社 新版 十年前からやってきた使者』

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今回おすすめするのは、喜多川泰『株式会社タイムカプセル社 新版 十年前からやってきた使者』という本です!

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 本作は主人公の英雄が株式会社タイムカプセル社に面接を受けに行くところから始まります。この会社が行っている事業内容は、「十年後などの特定の人物(自分や家族など)に向けて書いた手紙を預かり、期日が来たら配達する」というもの

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今回のおすすめ本 標野凪『桜の木が見守るキャフェ』

今回のおすすめ本 標野凪『桜の木が見守るキャフェ』

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今回おすすめするのは、標野凪『桜の木が見守るキャフェ』という本です!

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 本作の主人公は『キャフェ チェリー・ブラッサム』を営む緋桜。このキャフェの庭には老齢のヤマザクラが植えられています。このお店は緋桜の祖母から母へ、そして母から緋桜へ受け継がれてきたものです。そんな緋桜のもとに様々な人が訪れていきます。

 これまでの作風

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今回のおすすめ本 アリストテレス『ニコマコス倫理学(下)』

今回のおすすめ本 アリストテレス『ニコマコス倫理学(下)』

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今回おすすめするのは、アリストテレス『ニコマコス倫理学(下)』という本です!

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 本作はアリストテレスによって初めて「倫理学」が学問的に体系されたものを記し、人間の本質を明らかにしていきます。本作は前作に引き続き第10巻あるうち第7巻〜第10巻までが収録されています。 

 本作は「抑制と無抑制」「快楽」「愛」に焦点を当てて書

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今回のおすすめ本 標野凪『ネコシェフと海辺のお店』

今回のおすすめ本 標野凪『ネコシェフと海辺のお店』

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今回おすすめするのは、標野凪『ネコシェフと海辺のお店』という本です!

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 本作の主人公はサバトラネコのネコシェフ。夢か現か、悩みを抱えた人の前に現れて料理を振る舞っていきます。その際に俳句を一句詠んでいることもネコシェフの特徴です。

第一章 ネコにも居場所

 専業主婦の西脇千晶は、高校時代からの親友雛菊が仕事一筋で生きてい

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今回のおすすめ本 標野凪『終電前のちょいご飯 薬院文月のみかづきレシピ』

今回のおすすめ本 標野凪『終電前のちょいご飯 薬院文月のみかづきレシピ』

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今回おすすめするのは、標野凪『終電前のちょいご飯 薬院文月のみちくさレシピ』という本です!

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 本作の主人公は前作同様、福岡県の薬院通りにある『文月』を営む店主「文」。このお店のコンセプトは「三日月から満月の間の夜だけオープンする」というもので、彼女のもとには日常生活で悩みを抱えたお客が訪れていくのでした。作中では各話の登場人

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今回のおすすめ本 アリストテレス『ニコマコス倫理学(上)』

今回のおすすめ本 アリストテレス『ニコマコス倫理学(上)』

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今回おすすめするのは、アリストテレス『ニコマコス倫理学(上)』という本です!

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 本作はアリストテレスによって初めて「倫理学」が学問的に体系されたものを記し、人間の本質を明らかにしていきます。本作は第10巻あるうち第六巻までが収録されています。 

 全体を通して「卓越性=徳(アレテー)」に焦点が当てられていて、人間の本質につ

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今回のおすすめ本 標野凪『伝言猫が雪の山荘にいます』

今回のおすすめ本 標野凪『伝言猫が雪の山荘にいます』

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今回おすすめするのは、標野凪『伝言猫が雪の山荘にいます』という本です!

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 本作の主人公は前作に引き続き、伝言猫として依頼をこなす茶トラ猫のふー太。伝言猫としての仕事をこなしてきたふー太は立派なベテラン伝言猫として成長しています。そんなふー太に、バイト先「カフェ・ポン」店主の虹子からとある依頼が舞い込んできます。

 今回ふー

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今回のおすすめ本 標野凪『伝言猫がカフェにいます』

今回のおすすめ本 標野凪『伝言猫がカフェにいます』

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今回おすすめするのは、標野凪『伝言猫がカフェにいます』という本です!

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 本作の主人公は天寿を全うしてあの世に行った直後の茶トラ猫のふー太。ふー太は現世にいる飼い主だったミチルに会いたいと思いますが、天界規定により会いに行けるのは七ヶ月先になっているためにすぐには会いに行けません。あの世であっても生活は最小限しか保障しておらず

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今回のおすすめ本 標野凪『占い日本茶カフェ「迷い猫」』

今回のおすすめ本 標野凪『占い日本茶カフェ「迷い猫」』

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今回おすすめするのは、標野凪『占い日本茶カフェ「迷い猫」』という本です!

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 本作の主人公は出張日本茶カフェを営む如月たんぽぽ。たんぽぽはお茶を点てるお道具箱と相棒の猫のつづみと共に、依頼があった全国各地へ訪れていきます。たんぽぽが訪問した先ではご当地のお茶との出会い、お茶を通して現地の人と出会っていきます。たんぽぽが出張日本

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今回のおすすめ本 クセノポン『アナバシス 敵中横断6000キロ』

今回のおすすめ本 クセノポン『アナバシス 敵中横断6000キロ』

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今回おすすめするのは、クセノポン『アナバシス 敵中横断6000キロ』という本です!

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アナバシスとは「上り」を意味する単語であり、転じて「進軍」を意味する単語となります。

巻一 サルデイスからクナクサまで(前四〇一年三月−九月)

 ペルシア王ダレイオス2世にはアルタクセルクセスとキュロスの兄弟があり、弟キュロスの方が優秀で

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今回のおすすめ本 立原道造『優しき歌』

今回のおすすめ本 立原道造『優しき歌』

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今回おすすめするのは、立原道造『優しき歌』という本です!立原道造はソネットという十四行詩を得意としており、本書でも多く見られます。本書は立原道造が詠んだ詩「詩集 萱草に寄す(全10篇)」「詩集 暁と夕の詩(全10篇)」「詩集 優しき歌 I(12篇)」「詩集 優しき歌 Ⅱ(11篇)」「草稿詩篇(一九三二-三三)(7篇)」「手製詩集 さふらん(12篇)」「手製詩集 日曜日(11

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今回のおすすめ本 坂口安吾『暗い青春』

今回のおすすめ本 坂口安吾『暗い青春』

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今回おすすめするのは、坂口安吾『暗い青春』という本です!本作は安吾の自伝的小説を集めたものとなっています。

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石の思い

 私=石と定義し、父母との関係について蕭々と語っていきます。幼い頃、私は母とは憎悪によって繋がりがある一方で、父とは繋がりを感じられない私がいます。作品を通して「私」は愛されたい祈りを抱いていることが感じら

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今回のおすすめ本 青山美智子『お探し物は図書室まで』

今回のおすすめ本 青山美智子『お探し物は図書室まで』

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今回おすすめするのは、青山美智子『お探し物は図書室まで』という本です!
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 本作は各章ごとに「羽鳥コミュニティハウス」内にある図書室に悩みを抱えた方が訪れ、そこにいる司書小町さゆりによって本が紹介される流れになっています。そして羊毛フェルトでさゆりが作ったグッズ(本作表紙にある飛行機やカニなど)が付録として渡されます。また、この

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今回のおすすめ本 プラトン『パイドンー魂の不死についてー』

今回のおすすめ本 プラトン『パイドンー魂の不死についてー』

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今回おすすめするのは、プラトン『パイドンー魂の不死についてー』という本です!
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 本作は、ソクラテスが告発され刑死した後にエケクラテスとパイドンが話をする場面から始まります。パイドンはソクラテスが刑死する早朝、ソクラテスの弟子たちともにソクラテスのもとに集まっています。ソクラテスは早朝から日暮れまで「魂の不死」について哲学的対話

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