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小説の書き方講座⑨【キャラ設定】しゃべらせるな、声を聴け。


こんにちは!千夜特急という旅小説を書いた川島です!

勝手に週末恒例にした小説講座もとうとうラスト2つ。

まとめたりせず、ほぼ殴り書きをしながら書いてるから、有益だったり難しかったりすることもあるけど、それでもここまで読んでくれてる人は、何かヒントがあったりしたのかな?

さぁ、ではさっそくだけど、キャラ設定について話していこう!


※これは、千夜特急という旅小説を書いた川島が、小説を読んだり書いたりしながら気づいたことを勝手に分析して言語化するものですのでご了承ください。

なんやねんこの講座。ちょっと気になるって方は、③くらいから話がつながってるので、見てみてね。



キャラクター設定とは?


キャラクター設定とは、その名の通り「登場人物の要素を決める」という作業になる。

前回の⑧で述べた登場人物のキャラ設定を持ってきて説明する。

ゆうすけ
・年齢17歳、都内の高校生、優秀、眼鏡にこだわりがある、彼女はいない、ゲームが趣味、

みかん
・ゆうすけと同じ高校に通う高校生、幼馴染、実はゆうすけのことがすき


彼らのキャラを使った世界観構築の方法については講座⑧でざっくりと説明した。

今回はそれらを踏まえて、どうやってキャラクターに要素を足していけばいいのかを解説することにする。



キャラクターに色を付けるには?


まずアイデアというものについてざっくりと説明すると、


自分の知識自分の知識の中でのみ出てくるということを頭に入れておいてほしい。

つまり現代では多くの人が、同じようなもの、SNSで流れてくるもの、身近なもの、これらのものを掛け合わせて作品のイメージが作られることになる。

これは、キャラ設定においても全く同じで、

必ず、自分の知識の数の掛け算と、そこに存在する隙間みたいなものへのひらめきが、ものをいうのだが、

これはどちらかというと創作アイデアについての考え方なので、ここでは多く語らない。


そして、その公式をもとに出てくるアイデアの中で、いくつかのキャラクターイメージができあがると思う。

ゆうすけ
・年齢17歳、都内の高校生、優秀、眼鏡にこだわりがある、彼女はいない、ゲームが趣味、
みかん
・ゆうすけと同じ高校に通う高校生、幼馴染、実はゆうすけのことがすき


あまりにもありきたりな設定だが、一旦これで話を進めていこう。


上で書いてあるように、箇条書きでこういうキャラクターにしようとして要素を付け足していく方法を、くっつけ法と呼ぶことにする。

これらはとてもよくやりがちな方法で、

このキャラは、こうで、このキャラはこうで、と考えているうちは少し楽しかったりする。

しかし、ここであまり話が作れなかった僕は、


そもそも、全てのストーリーは、
物語とキャラクター、一体どちらが先にあるのだろうか?と考えた。


そして、その結果、物語が先にあるべきだと僕は思った。

その理由は、小説自体が物語であり、その物語が明確になってこそ、キャラクターの要素が明確になるからだ。

まずどういうものを書きたいか【テーマ】を決めて、そのストーリーから出てくるキャラを登場させる。

例えば、サスペンス系なら

刑事役、探偵役、犯人役という具合だ。

そしてストーリーから、それに当てはまりそうな人物像を想像し、その人たちにそのストーリーで必要になる要素をくっつけていく

それでこそストーリーを生かすための要素が明確になり、自分が欲しいキャラ要素が出しゃばってしまうことが少なくなる。

もちろん方法がないわけではないが、
キャラクターから考えると、そいつがどの物語の配役をすればいいのかわかりづらい。

だから物語において配役が不明確なキャラクターに要素を詰め込んでいくと、

物語を生かすためのキャラではなく、そのキャラを生かすための物語となってしまう

演劇でもなんでもそうだが、

一人だけを生かすために作られた物語は、ハーモニーを生まない。

それは人が感動したり、心惹かれる者にはすべて

何かとの関係性が含まれているから。

だから悪い意味でキャラが目立ってしまう形になるんだ。


つまり、キャラ設定を細かくする前に必要なことが、
物語の構成をとても明確にすることなんだ。それでこそ、キャラクターが物語の中で輝くことができるからね。


動かさずに、動いてもらう


その物語が明確になった場合、キャラをこちらから決めず、そのキャラクターがどんな要素を持っているかを想像する。

どういう意味かわかりにくいから、ざっくりと書くよ。


まず、キャラ設定という言葉を聞くと、登場人物のキャラクターを設定することと思ってる人が多いと思う。

しかし僕が思うキャラ設定とはそうではなく、

物語に必要な人物を決定した後、その人物がどのような要素を持っているかを分析し、そういう人物を想像するということに近い。

この想像というものが、かなり重要になってくる。

絵が得意な方は書いてもいいと思う。

とにかく脳の中でイメージし、そのキャラをよく観察する。

そして誰かの代役とか、話をさせるとかではなく、

どういう口調なのか、どういうふるまいなのか、それを想像しながらその人物が持つ要素を箇条書きで書く。

つまりキャライメージのために、要素をつけ足していくのではなく、キャライメージから、要素を抜き出して書いていくということだ。
そうすることで、より鮮明に脳内で見えるようになる。



これでは、自分の脳内視界がぼやけやすい。


イメージから抜き出すと、脳内視界が鮮明になりやすい。



そしてイメージ化が慣れて成熟してくると、

脳内視界に映った登場人物が自動的に話すという現象が発生する。

ここまでくれば、あとはそれを描写することに集中すればよい。

見える部分がより鮮明になるので、あとは描写表現の力を上げれば自動的にわかりやすく、読者にも絵が見える小説へと近づいていくことになるという話でした。





さあ、殴り書きのように書いたけど、少しはヒントみたいなものは得られただろうか。

さぁ、こんな感じで今日はキャラ設定について話してみたよ。なんかなるほど!みたいな気付きがあればうれしいね。

ちなみに、僕が書いた小説は

宗教二世が世界の宗教や聖地を巡ったノンフィクション旅小説。

Kindleunlimitedの人は全巻無料で読めるし、

そうじゃない人も180ページを無料公開してるよ。

もしよかったら、読んでみてくれたら嬉しいな!



絶対来ること間違いなし!今のうちにぜひのぞいてみてね!

次で最後の小説講座。まぁきながにゆるにといきましょ!

ではでは、しーゆーねくすとたいむ!



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