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異世界探索記20

旧ser.22(2021年5月29日公開)ser.23(6月10日公開)より抜粋

⑨ 2021年5月24日①朝 「アルケス」


 変成意識に入ると、知らない部屋にいた。片付けされたさっぱりとした部屋で、中央に正方形の低いテーブルがあった。なんとなく雰囲気は、実家2F玄関側に似ていた。
 予定していた通り「アルケス」と言うと、体が自動的に動き、うつ伏せになって宙に浮き、下降していった。床下に沈んでいくと真っ暗闇で、いつのまにか俯せではなく垂直に下降しているような感覚になった。そしてスワジスターナ前方にキューンという快感が走り、そこを中心として鼠径部前方全体にもゆるやかな快感が走っているのを感じた。
 快感のあと、私は暗闇の中で宙に浮かんでいった。しばらくすると、首から下の感覚が変わっていき、水に浸っているのが分かった。プールから顔を出しているような感じだ。私は「アルケスのカップの水の中にいるのかもしれない」と思った。しだいに、自分がくるくると公転移動していることに気づいた。円の中心部を見ながら、惑星が公転するような感じだ。厳密に言うと、円の中心を見続けているわけなので、地球の周りをまわる月の公転軌道と同じタイプである。私はその回転が面白くなり、もっといろいろ動けないかなと腕を動かすと、自転の回転も加わり、太陽の周りをまわる惑星と同じような動きにしばらくなった。
 これらの水中での回転は、暗闇であったのだが、ふと描く円の中心に祭壇のようなものがあることに気づいた。金属でできた札のようなものも見えた。そこを意識すると、回転が小さくなっていき、自動的にそこにたどり着いた。札を見ようとすると、急に視野が明るくなり、2つの石像の頭部が置かれていた。左には男性の頭が、右には女性の頭があり、女性の頭は右耳を下にして倒れた状態だった。私は男性のほうはキリストに似ていると思ったが、キリストではないかもしれない。女性のほうは、何らかの女神だと思った。
 私はなぜかそれらの頭のことがいとおしくなり、口づけしようとした。先に男性のほう、次に女性のほう。しかしどんなに顔を近づけても、唇が接触する感触が得られなかった。やむを得ず、私は女性の頭をそっと抱きしめた。
 次に男性の頭をもっと観察してみようと思って、じ~っと見ていたら、様々な金属でできたパーツを組み合わせた、ロボットのような顔に変化した、突き出た顎と両頬が特徴的で、鼻が像のように長く、鼻だけは水色の紙でできているように見えた。ふと上のほうに焦げ茶色の金属でできた札があり、たくさんの文字らしきものが刻まれているのが見えた。しかし見たことがない文字というか、ただの傷のようにも見えて、解読することはできなかった。その札を見ているうちに、フェイドアウトして、肉体的に目を覚ました。

⑬ 2021年5月25日②朝 「アルデバラン」


ムルジムからのフェイドアウトが終わると、さきほどと同じ部屋にいたと思う。私は予定していた通り、「アルデバラン」を呼んだ。なぜか勢いのあるかっこいい声になった。しかし反応が今一つ薄かったような気がする。少し浮いたとか、そんな感じだと思う。
 そこで私はもう一度「アルデバラン」と言った。同じく、勢いのあるかっこいい声になった。そして体が自動運動し、仰向けになったような気がする。そしてそのまま床下に沈んでいき、グレーの斑空間を沈んでいった。このとき、下腹部にキューンという快感が走っていたと思う。快感を覚えながら下降していくうちにフェイドアウトした。

⑭ 2021年5月25日③朝 「天照大御神」


 上記のフェイドアウトのあと、まだ変成意識は続いており、和風の畳の部屋にいた。私は何を呼んでいいか分からず、その場で少し考え、全く想定していなかった「天照大御神」を呼んだ。
 すると体が自動運動し、まず仰向けになった。そして床下に沈んでいき、途中で踵を起点にした回転を始めた。時計周りだったと思われる。暗闇の中で、小さな雷のようにキラキラと光が発せられるのが見えて、耳にはヒーリング音楽のようなものが聞こえてきた。その音楽を聴きながら、フェイドアウトしていった。

⑮ 2021年5月25日④ 「月読尊」


 上記のフェイドアウトが終わると、さきほどと同じ和室にいた。私は天照大御神を呼んだその流れのままに、「月読尊」(つくよみのみこと)と呼んだ。
 体が自動運動を始めたのだが、天照大御神と同じパターンだった。つまり仰向けになり、床下に沈み、踵を起点に回転(時計回り)をした。同じヒーリング音楽が聞こえて、キラキラ光るのも見えた。全く同じ体験だった。しかしここで、暗闇の中で回転しながら、踵が見えない床に接触するのが感じられた。とくに右足。そしてその右の踵が床に接触する度に、ひゅわ~という快感が走った。気持ちよいのと同時に、くすぐったいので、私は踵を上げようとしたが、上げては下がり、上げては下がる感じになり、下がるたびに気持ちよさとくすぐったさを感じた。それに耐えられなくなり、グルグルの回転が少し崩れ、それと同時にフェイドアウトした。

⑯ 2021年5月25日⑤朝 「素戔嗚尊」


 上記のフェイドアウトが終わると、また同じ和室にいた。気が付くと、息子にそっくりな男の子がいた。小学校低学年くらいの大きさだ。私はまだ呼べそうだなと思い、流れのままに「素戔嗚尊」を呼んだ。すると体が自動的に動くというか、何故かその男の子と相撲のような遊びを始めた。男の子が逃げようとするのを捕まえて、引っくりかえすような動きだ。体が動くというより、心が何故かそれをしたくなったという感じだ。私は「スサノオは、逃げるのを捕まえるということなのか?」と言った。男の子は嬉しそうで、ニコニコしていた。
 私は今の動きだけでは満足できず、もう一度「素戔嗚尊」と言った。すると、体が自動的に床下に沈み始め(おそらく垂直だが、記憶が曖昧)、暗い斑空間を下へ下へと下降して行った。その間、下腹部から会陰にかけて、キューンという快感が走り、なんとなくだがくすぐったくもあり、私は笑えてきた。
 暗闇を下に突き抜けると、何かのお店らしき建物の1Fの奥のほうに出て、アーチ型だったと思うが、出入り口が明るく、外に街があるのが見えた。そして突然、洋楽のポップ音楽が聞こえてきて、とても陽気でワクワクする曲で、外国人女性の歌声が楽しげだった。「Define everyday♪ Define everyday♪」と歌っていたような気がするが、「Refine everyday♪ Refine everyday♪」だったかもしれない。私もそのアップテンポにノリノリになってきて、音楽に合わせて手を叩き、若干踊るような感じになっていた。体が自動的に踊るのではなく、心がそれを望み、自ら踊るという感じだ。
 私はこの曲の名前を知りたくなり、誰かガイド的な存在が教えてくることを期待して、誰に聞くでもなく大きな声で「この曲の名前は?」と言った。すると、子どもの声が遠くから、上のほうから聞こえてきて「なんだって?!」と、叫ぶように聞きなおした。さっき相撲のような遊びをした男の子だということがなんとなく分かった。私はもう一度大きな声で「この曲の名前は?」と聞くと、その男の子は「曲じゃないよ。車の名前だよ!」と、遠くから叫ぶように答えてくれた。その答えを聞いたとたん、フェイドアウトし、肉体的に目を覚ました。

⑰ 2021年5月25日の振り返り(27日に記載)


 なぜ天照大御神、月読尊、素戔嗚尊を呼んだのか、その日には全く気付かなかったのですが、今になって、これは26日夜の皆既月食の影響だなと思いました。それ以外に理由が思いつきません。それぞれ太陽、月、地球という対応ですね。恒星的に見れば、プレアデス、シリウス、オリオンという設定になると思いますが、普通に解読するなら、この3つの天体の象徴表現ということになると思います。
 いろいろと謎の多い体験ですが、私が最も注目したのは素戔嗚尊の体験で、相撲のような遊びをしたことと、洋楽が聞こえてきて心が弾み踊るような感じになったことです。これまで私は、体が自動運動するとき、快感が走りますが、心が躍るようなことはありませんでした。上位の存在に身体だけの接触をするのではなく、感情面での接触、あるいは一体化の手がかりを得たように感じました。この洋楽は、聞いたことない曲ですが、一応、サビのフレーズのところだけ、自分の声で録音しておきました。きっとこれをもとに作曲すれば、なかなか素敵な曲が完成するのではないかと思いますが、私には無理そうです(笑)作曲家の方々が、新しい音楽をひらめく時と言うのは、無自覚的にせよ、このように上位の世界から引き下ろしてきているのではないかと思います。星との交流による創造体験です。

㉑ 2021年5月27日②朝 「シェダル」


 今朝は何度も体脱のような状態になったのだが、濃く出すぎであり、身動きが取りにくい感じだった。昔はよくあったが、最近だと珍しい。
 何度が体から出入りした後、実家2F玄関側に似た部屋に出た。私は窓のほうから、部屋の内部を見るような感じになっていて、部屋を少し眺めていた。先日の四角いテーブルがある部屋だと思われた。片付いている感じもある。
 私はもう一度接触しておきたいと思っていた「シェダル」を呼んだ。体勢としては、最近の定番の通り十字形の形だ。まず窓に向かって横にスライド浮遊し、窓から出てすぐに、天に向かって上昇していった。なかなかの距離だ。やがて薄グレーの斑空間になり、しばらく制止していた。このまま頭を空っぽにすると、高次の思考が入ってくるのだろうか?などと思いつつ、その場にいたのだが、そのままフェイドアウトして、肉体的に目を覚ました。
・コメント
 天に向かって上昇していく体験は、久しぶりです。最初の頃は多かったのですが、減っていきました。理由を考えてみたのですが、濃く出すぎていたからではないかと思います。薄く出ると、それだけ振動が高いので、高くの昇るという「例え」のような体験は減るのではないかと思います。逆に濃く出ているということは、それだけ振動が低いのだから、星との距離が出て、「登っていく」という過程が必要になるのではないかと。
 わざわざ部屋を出てから上昇するというのも面白い体験で、まずは「小さな箱」から出て、星に接触しやすくするということの例えだと思います。

おわりに(ser.22)


 私としては、1つのテーマに結構長いこと取り組んでいるように思えるのですが、振り返ってみると、けっこう激しく変っているな~と気づきます。地上において、相変わらず面倒なことは発生してきますが、下降型であることを優先しようという思いは、どんどん強くなってきています。
 あと、先日Y先生にお会いすることが久々にできました。Y先生は、宇宙人にさらわれたことがある人を認識できるようになり、さらに経験の無い人をさらわれるようにしてあげることもできるようになった(してもらった人が、それを覚えているかどうかは別問題)と私は聞いていました。その日、私も確認してもらいましたら、4歳と11歳の時に、さらわれているとのことでした。

③ 2021年6月1日朝① 「カノープス」


 変成意識に入ると、実家2Fの中央の部屋にいたと思う。私は何故かあまり登場しない2F奥の部屋に行き、そこに敷いてある布団に寝そべった。変成意識に入っているのは自覚しているのだが、どうも地上的認識と混ざっていて、現在の自宅のことを忘れてしまっていた。息子が玄関側の部屋に寝ている設定になっていて、私は奥の部屋に息子がやってくるのを待ち構えていた。そして、「体脱した状態で脅かしたらどうなるだろう?」とイタズラ心が湧いてきたのだった(自宅と勘違いしているので、こういう発想になる)
 息子が入ってきたので、私は「ガオ~!」みたいな感じで脅かしてみた。すると息子は「うわ~!」と絶叫して階段を降り(お化けでも見たかのように)、ダイニングキッチンに逃げていった。私は追いかけていったが、階段を降りたところで恒星を呼ぶことを思い出した。
 私は予定していた通り「カノープス」と言った。自動運動が始まり、空中で仰向けになった。景色がだんだん暗くなり、グレーの斑空間になった。両脚が深い蟹股になり、「快感が来そうだ」と思うと、会陰に押されるような強烈な快感が走り始めた。体感的には押されるタイプとキューンとするタイプが混ざったような感じだ。
 斑空間の中で快感を覚えながら、フェイドアウトしていったが、目が覚めた後、それが自室だと思い込んでいた。ベッドから起き上がり、今の記録を鉛筆で書き留めようとしたが、鉛筆の色が薄かったので、違う鉛筆で書き留めなおした。そしてまたベッドに横になっていると、さきほどの快感の余韻が継続していた。私は「完全に目が覚めたのに余韻があるなんてなかなかすごいな」と思っていたのだが、そのまま入眠して目が覚めると、それらがまだ変成意識中での出来事だったと分かった。
・コメント
 久々の最強レベルの快感でした。最強レベルは一点を刺すタイプばかりだったと思うので、珍しい体験のように思いました。
カノープスは、恒星パランにある天体です。Star--risingでは、このカノープスが唯一のもので、火星へのパランです。さらにヘリオセントリックでは、蟹座15度ということで、シリウスとともに、私の土星の近接です。私の土星も蟹座15度です。カノープスはこれで2回目なので、1回目の体験についてもここで記載しておきます。

④ 2021年6月1日② 「カノープスとマカバ」(2018?)


 2018年ごろの体験だと思う。星型正八面体に包まれているイメージをキープして入眠すると、変成意識に入り、真っ暗闇の中にいて、どろっとしたエネルギーに包まれていた。濃く出すぎていたので何も見えなかったのだと思われる。
 私はそこで「カノープス」と言うと、私の周りにあった星型正八面体が高速で回転し、ふわっと少し浮かぶ感触があった。そして頭上にピカ~っと、まぶしい光が来るのが見えた。とてもまぶしく、直視できないような光であった。
 ふわっと浮いて着地すると、その光は消えた。しかし真っ暗で何も見えなかった。カノープスに移動したと思われるのだが、特にこれという体験は無かった。

⑤ 2021年6月2日朝 「ミラク」


 変成意識に入る前に、生々しい夢を見ていた。妙に迫力があった。それは社会科の授業であり、大きな日本地図が見えた。日本海側とオホーツク海あたりに、知らない島がたくさんあり、北方四島辺りがさらに拡張されていた。社会科の先生が「こちらのほうが重要なので、覚えておくように」と言った。地図から得体のしれない迫力を感じた。私はこの感じを知っていると思った。
 気が付くと実家2F中央の部屋にいて、変成意識であることを自覚した。よくするように窓からトタン屋根にまでまず降りた。私は道には下りず、屋根の上で予定していた通り「ミラク」と言った。
 体が仰向けに倒れていき、しかもそのまま逆さになった。地面のほうに少し降下していた。私の頭が地面側にあり、揃った両脚が天を向いていた。そして地面を少し浮かんだまま、浮遊移動を始めた。私は初めての体験で、笑えてきた。
 するとまた回転が始まり、次は頭が天を向き、両脚が地面側で少し浮いた状態になり、同じように浮遊移動が始まった。
 しばらく浮遊移動すると、空中で制止し、そのまま地面の下に下降し沈んでいった。薄いグレーの斑空間だ。すると両脚が徐々に開いていき、ほぼ完全な開脚になっていたような気がする。そしてスワジスターナ右部にキューンというかなり強い快感が走り始めた。ちょっと痛いと思えるくらいの強さだ。快感を味わっていると、それが右脚との付根辺りまでに広がっていった。私は、もっと快感を増やしてほしいと念じながら、それを体感していると、その分、継続してくれたような感じがした。しかしそのままフェイドアウトしていった。
 気が付くと、見知らぬ山里風の小道にいた。私は意識状態について混乱しており、今の記録を書き留めようと思った。古びた木造の小屋の前に、名刺のような白い紙が、茶色いレンガのような石と茶色い厚紙とが一緒にあるのが見えた。私は「この厚紙には書きにくそう」と思いつつ、その名刺風の紙に目が行った。そこには「奈良女子大学」と書かれていた。

⑥ 2021年6月3日①朝 「自ら歌い、自ら踊る」


 変成意識に入ると、見知らぬ広い部屋にいた。私は何かよく知られている歌(日本のポピュラー音楽だと思う)を歌っていた。そしてその歌に乗せて、自分の体が恒星に接触した時のように自動運動するのを楽しんでいた。2曲くらいそれを体験した。となりには少年がいて、私は「歌うと体が動くんだね」みたいなことを言ったと思う。
 3曲目は、バッハの「G線上のアリア」を「ラ~ラ~♪」という感じで歌い、同じように体が自動運動した。公転運動していた記憶がある。

⑦ 2021年6月3日②朝 「ゾスマ」


 目が覚めると、体脱のような状態になっていた。特に星を呼んだわけではないのに、鼠径部部全体に、強い快感が走り続けていた。目に見えないエネルギーがうねっているのが感じられ、そのそうねりが私の身体を巻き込んでいるような印象があった。私は「これが昇ってくる蛇というものだろうか?」と思っていた。
 快感に気を失い、目が覚めると、見たことない部屋にいた。地下室のようにも思えるがはっきりしない。私は予定していた通り「ゾスマ」を呼んだ。最近するように両腕を天に掲げていた。自動運動が始まり、両脚を起点にした茶碗を描くような回転をしていた。この回転は、やや軸が少しななめになっており、しばらく回転すると、その軸がすりこぎ運動のように回転を始め、その傾きがさっきと180度逆の位置に来た。そしてそのまま茶碗回転をしながら、フェイドアウトしていった。

⑧ 2021年6月3日③ 「アルヘナ」


 気が付くと、さきほどと同じく体脱のような状態になっており、鼠径部全体に強い快感が走っていた。この快感を味わっているのもいいのだが、私は他のことがしたくなり、ベッドから降りた。そのときに快感は消えていた。
 この部屋は現在の自室だったような気がする。私は何故か、自分で自分を回転させることはできないか、と思った。そして自転することをイメージすると、そのイメージに従って思った通りの回転が始まった。両腕は左右に開いていたと思う。そしてそのまま、回転しながら浮遊したいと思い、それをイメージすると、その通りに空中で自転回転するかたちになった。この浮かぶ瞬間、それを見ていた不可視の誰かの声がして「素晴らしい」という一言が聞こえた。
 私はその状況で予定していた「アルヘナ」を呼んだ。すると回転しながら視界が暗くなっていき、フェイドアウトしていった。

⑨ 2021年6月3日④ 「アルヘナ」


 気が付くと、たくさんの子どもたちがいる大きな部屋にいた。その中の1人の少年がやってきて、自分で作曲したのだと言った。それを聞いて私は「ぜひとも歴史に残る作曲家になってください」と言った。少年は、それが何のことやら分からないという表情をしていた。私はその部屋を出て、倉庫のような場所に移動したと思う。暗くて広め部屋だが、何かいろいろなものが片付けられているのが見えた。
 私はそこで恒星を呼ぶことを思い出し、予定していた「ゾスマ、アルヘナ、ルクバト」と心の中で確認した結果、もう一度「アルヘナ」と言った。
 すると自動運動が始まり、両つまさきを地面ギリギリにつけて、大きな公転運動(反時計回り)を始めた。私は円の中心方向を見ている。私はそこで何故か「何か違う」と思い、地面についている場所を両踵に入れ替えた。公転運動が大きく、壁にぶつかりそうになったとき、私はすり抜けることが分かっていながら少し怖くなり、目を閉じた。そして目を開けると暗闇になっており、回転は続いているが、公転運動の方向がいつの間にか時計回りに変更になっていた。私はそのことに感動し「すごい」と言った。

⑩ 2021年6月3日⑤ 振り返り


 自分で歌い、それに従って自動運動するというのは、なかなか良い兆候だと思いました。前巻の素戔嗚尊のところでも解説しましたが、エネルギーによって体ではなく心が躍る体験、そして音楽が聞こえて心が躍った結果として体を動かしたくなるという体験をしていて、私は注目していました。今日の体験は、自ら歌を歌い、それに従って体が自動運動するという体験でした。素戔嗚尊における受け身だった部分(歌が聞こえる)が主体的になり、体を動かすという点については、受動的(勝手に動く)という違いがあります.ティファレト、あるいはアナハタを開く体験のバリエーションの違いだと思いますが、このままハートを開くプロセスを進めていきたいと思います。
 ゾスマにしてもアルヘナにしても、これまでにない自動運動で興味深いです。
 アルヘナの着地から少し浮かぶとか、つま先→踵→浮くあたり、地上にはできるだけ接触したくないが、ギリギリあたりにいるという感じを、体でうまく表現していたと思います。
 ゾスマの円を描く運動が移動し、2つの円を描く感じは、成功や栄光の影に隠れた犠牲的取り組みということを示しているのかと思いました。最初の円がレグルス的な輝ける成果を、次の円がその背後にあるもの、ということではないかと。それらの円がつながっているというのは、その栄光や成果について、同じように喜びを感じていることを示しているのではないかと思いました。ゾスマの解説は、ブレイディー本では犠牲的な側面とか苦しみとかにフォーカスされていますが、H6やH12の世界にそのようなものがあるとは思えません。立場的にそのように見えるだけであって、獅子の示す高貴なものの中で、目立たない、支え的な立ち位置に関係するのではないかと思います。ゾスマが感じているのは、レグルスと同様に高貴なことには変わりがないと言うことです。

⑭ 2021年6月4日④朝 「ポラリス」


 フェイドアウトから目が覚めると、同じように現在の自室で体脱状態だった。私はベッドから立ち上がったが、やや頭にぐらつきを覚えた。気を抜くとすぐに肉体に戻されそうだ。私はグラグラしながら急ぎ気味に。第4候補の「ポラリス」を呼んだ。
 すると天からストローのように真っすぐのエネルギーが降りてきて、頭を突き刺し、脊椎を通っていくのを感じだ。会陰にまでは達せず、腰の辺りまでは降りてきたのを自覚したが、腰の辺りまで来た時に、視界がグレーの斑空間となり、そのまま気が薄れ、フェイドアウトしていった。

⑯ 2021年6月4日⑥ 振り返り


「ポラリス」については、接触は初めてです。イメージして見た夢は1度ありまして、すでに公開済みです。ポラリスはどうも愛想がないというか(笑)、何度か呼んだのですが、これまで全く反応がありませんでした。
 映像の時は、モンスターの仲間をたくさん集めて航海の旅をして、スイッチを押して地球を出るみたいな物語の夢でした。私は「わざわざこんな仕掛けを作っているんだよね」と、皮肉っぽく笑っていました。
 この夢の体験は「脱出」に関わっていますが、今日の体験では、頭上からエネルギーが注ぎ込まれ、私の両足は地面についたままであり、「道を示す」という側面を表しているように見えました。ポラリスは現在のところ、北極星として不動の位置にあり、道を示すと言うことに関わっています。

⑲ 2021年6月8日 夢「ゲーム作り・街作り・不死の体作り」


 ゲーム制作会社を見学していた。コナミエンターテインメントという設定だった。開発の部署は木造のオシャレな建物であり、一人一人が楽しそうに仕事している。見学にはたくさんの学生が来ており、それぞれ見たい場所を見ていた。私は、一人の美しい外国人女性が、紙でできた小さな手作りの二羽の鶴の玩具を作っているのを見て感動し、涙があふれそうになった。私は「すばらしいです」と声を詰まらせて言うと、彼女はニコっと笑った。鶴だけでなく、カラフルな宇宙人のようなものも作っているのが見えた。私は部屋の中を眺め歩きながら、「テーマを決めて見なければならない。」と思った。この辺りで、眼鏡のグラスの部分が二つともすぽっと取れた記憶がある。
 会社の外に出て、美しい街並みを見ながら歩いていると、小ぎれいな小川とたくさんのカエルや亀などが気持ちよさそうに戯れているのが見えた。私は階段に腰を掛けて、それを眺めており、通行人たちに「亀とかカエルがいますよ」と愛想よく話しかけていた。
 町を歩きながら物思いにふけっていた。空を見ると白い雲が一面にかかっており、その中に青空が見える大きな穴が開いていた。その青空を凝視すると、その空間の色が変わっていき、「〇〇〇〇」という言葉が、何度も何度も繰り返されて聞こえてきた。
 さらに歩いていくと、道端に街を発展させるために活躍した企画家のような人(中井何某という名前だった)がいて、自分の活躍の成果をアピールし、何人かの大人がそれを聞いていた。「私の政策によって、町は発展し、人口も毎年(?)900人ずつ増えるようになった」とアピールしていた。その様子を見て私は「私がやりたいことは、このようなことではない。」と思った。
 さらに町の外に出る方向に歩きながら、「街づくりは彼のような人にやってもらうのが最善だろう。では私がしたいことは何だろうか?」と悩んでいた。すると突然、シュタイナーの意識のようなものがやってきて、目の前に縦書きで「全人間の内面の自由は、19〇〇年1月〇〇日より変わらない」みたいな文字が見えた。黄色い本の背表紙に書かれているみたいな感じだ。私は「シュタイナーについてもっと深く学ぶのがいいのだろうか?」と思った。
 視野がもとにもどり、海と空を見ると(小高い丘にある町で、雄大な空を見渡すことができた)、入道雲のような雲が塔のように縦に長く伸びているのが見えて、しだいに手の形になり、指で3を数える形になった。「必要不可欠な3つが揃ったということだろうか?」と思ったととたん、その手から大量の指が生え始め、逆さ向いた蛸の脚ように、それらの指が伸びていった。それを見ているうちに気を失い、肉体的に目を覚ました。
 さらに入眠すると、私は第三者視点で、二人の外国人の男女のカップルが逃亡しているのが見えた。まるで映画のようだ。男性のほうは屈強な体であり、私はその男性と自己同一化しているような感じもあり、主観目線になったシーンもあったと思う。なんとか何かから逃げきったあと、安心していると、急にマシンガンのようなもので男性が打たれて、胸にたくさんの穴が開き、血まみれになっていた。
 しかし男性も女性もニコニコしており、「7月30日から不死になった」みたいなことを言っていた。そしてボロボロになったYシャツを脱ぎ捨てていた。
 その後、たくさんのポケモンみたいなかわいい生き物が、たくさん横一列に並んでいるビジョンが見えた。
・コメント
 アクルックスを呼ぶつもりが、普通の夢になりました。しかし自我意識は少しある感じではありました。7月30日から不死になったというのは、最近、立て続けにその誕生日の人の鑑定をして、獅子座7度で「空の星座」のことについて、説明することが多かったからだと思います。この不死性は、星座的不死性ということなので、神話的ボディーということを、ここでは暗示しているのだと思います。「町を作るのは別の人に任せて、神話的ボディーを作る(あるいは戻る、思い出す)ことをテーマにする」ということに、流れ的に見えます。
 なぜ街づくりなのかというのは、私の地上的生活の側面として、それを意図しているからです。ヘリオの地球は蟹座1度にあり、ベテルギウス、ポラリスが近くにあります。私の意図は、私が直にコミュニティーを作るのではなく、星の影響力を降り注ぎ、人から見ればまるで自動的に町が良くなっていくような状態を作ることにあります。「そのことはもう人に任せてしまえ」ということに見えますが、ヘリオの力が無くなるわけではないのですから、効果がゼロということではなく、結果としてそうなっていくというスタンスということだと思います。具体的なことに手を下さないということですから、私の思っているシナリオそのものにも見えます。この夢が示している意図の先は、あくまで神話的ボディーということで、それを優先的に考えなさいということではないかと思います。
 雲の手について、3つ揃えた時点で、指が一挙に増えて広がるというのも興味深いです。3つで思い出すのは、やはり「モザイクのキリスト」と、その左右にいた死刑囚で、陰陽と中心のことに思えます。それらをそろえると、表現の仕方が無限に広がっていくということを示しているのではないかと思いました。蟹座17度の「生命と知識に成長する微生物」みたいな感じで、16度の曼荼羅的視点から世界を眺めれば、あらゆるものの説明が可能になり、それらを応用的に活用することができるようになるということです。ゲーム作りにしても街づくりにしても、それらの反映として見立てることができるということです。
 男の胸に弾丸を撃ち込まれたことで思い出すのは、さそり座探索に取り組んでいた時(ser.7)のギルダブの時の経験で、背中に弾を何発も打たれてそこに快感が走りました。ここから考えると、男の胸に打ち込まれた弾は、星のことではないかとも思えます。何発も打たれたので、胸に星座的なものを撃たれたという見立てです。ギルダブは脊椎に沿って縦に、今回のは胸を横断という感じで、クロスしてるようにも見えます。
 天と地を結ぶ階段の入り口であるアクルックスを意識したことも反映した夢に見えなくはないです。
 シュタイナーの年数の〇のところは、実際に〇で、年月日を特定しているのか、していないのかよく分かりませんでした。私が知らない文字も混ざっていました。


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