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制作メモ パピヨン

前回チワワをつくったときに、毛がファサ〜ってしてるタイプのチワワにはパピヨンの血が入っているという話を読み、パピヨンそのものもつくりたくなったので、作ってみる。(たまにある有言実行)
もともと、ふさふさした耳が特徴的で作ってみたいとも思っていた。

リサーチ

パピヨンは耳の大きな毛並みが特徴の小型犬。
耳は蝶のように大きく広がっていて、パピヨンと言う名もフランス語で蝶の意味。16世紀くらいからフランスの貴族の間で飼われるよになり、マリーアントワネットもかわいがっていたとか。
もともとは耳よりも尻尾のゴージャスさの方が重要だったらしく、耳も垂れ耳が多かったよう。19世紀末になってから立ち耳になるように改良されてパピヨンと呼ばれるようになったそうな。
全身の毛並みも長く柔らか。手足は細い印象。

デザイン

前回作ったチワワのバランスを参考にしつつ形を決めていく。
耳をゴージャスに大きくして、更に全身のフワフワフッサリ感も出していく。

体の毛並がこんもりした部分と、スラッとした足を対比的にすることでフワフワ感を出す。これはかつて作った長毛種猫も参考にしている。元々重要だったらしい尻尾のふんわり感もしっかりでるように。

難しいのが、耳の毛並みをどう表現するか。
基本的に動物の木彫りでは、なるべくディテールを作り込まないで表現したいとおもってはいるのだけれど、さすがに耳の毛並みは彫らないとだめかも。

試行錯誤の絵

下描きで何回か描いていると、ほんとちょっとしたバランスの如何でかわいさがかわってくる。かわいさだけじゃなくてキャラクターも違って見えるから不思議。

漫画『ドロヘドロ』のキクラゲ(とい名前の犬?猫?)に似ているかも?

最終的にはこんな感じに!元気さと上品さを感じられるようになったかな。

制作


材料に下描き。チワワ(左下)も見比べながら決めていく。

サクッとノコギリをいれる。小さいのでそんなに細かくノコギリを入れなくても大丈夫。

ザクザクっと彫り出し。
耳や尻尾が大きいので、その塊をザクッと彫り出す。

なんとなく耳と顔の感じを出してみたところ。耳を彫り出すということは、同時に顔を彫り出すということにもなる。どんな感じにするか完全に決めきっているわけではないので、余裕をもたせながら彫り出していく。
尻尾のフッサリ感も出していく。

顔周りを彫り込んでもう少しはっきりさせたり、耳をどんな感じに彫るか試しているところ。耳の毛並みとして、あまり説明的な線を彫るのは嫌だったので、少し大きくボリュームが出るように彫ってみた。
前脚周りも彫り込んで、同時に体のフワフワ感も彫り出していく。このあたりは、長毛猫の木彫りを作ったときを参考にしている。

後ろ脚周りや尻尾や顔耳をもっと彫り込んで、形を作っていく。
耳が結構左右でズレてしまったので、そこも揃うように調整。
耳の毛の彫り込みもあまり大袈裟すぎないように、抑え気味に調整した。

なんやかんややって、彫り終わり!かわい〜〜!そんなふうに実際に声に出しながら作っている。

正面から。

色塗りは、はじめに持っていたイメージ通りに、白地に茶色で模様が入ったようにぬることにした。

完成

かわ〜〜〜


そして、チワワといっしょに!
そう、こういう感じに並べたくてつくったんですよ!


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