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リアル麻雀なんて欠陥だらけだ!【仲林プロノーテンリーチ・最高位戦誤ロン事件より】

※この記事は主にネット麻雀プレーヤーに向けて「リアル麻雀ってこんなに色々ややこしい部分・大変な部分があるんだ!」というのを面白く書いた記事です。文字数的には8000越えていたので今回も読みごたえはあるかなと思います。最近は後半は有料部分にさせて頂いて申し訳ない気持ちもありますが読んで頂けたら嬉しく思います。

ノーテンリーチは仕方ない?

Mリーグにて仲林選手がノーテンリーチを行ってしまったようだ。
ノーテンリーチは誰しもが注意力が欠けていたり、素早く打つことを意識しているリアル麻雀では、割と起こりえる。
しかし、これは防ぐのは簡単だ。
テンパイしたら毎回手牌の左端から右端まで目をやって確認すれば良いだけの話なのだ。しかし実はリアル麻雀にはネット麻雀勢は知らない様々な昔からの文化があり、毎回手牌の左端から右端まで目をやって確認する行為を行う打ち手は実は少数派なのだ。

【小考リーチはマナーの悪い行為】

である。

前回の記事でネット麻雀では制限時間が無いからそれをどう使おうが私は三味線行為だとは思わないと書いたのだが、逆に言うとリアル麻雀は制限時間が無限であるのでそれをどう使うかというのが昔からマナー化してきたと言ってもよい。
例えば”腰”という上家から出た牌を鳴くか迷う行為もネット麻雀では特に意識する人は少ないが、リアルであればそれが全く鳴く選択肢も無い牌に腰を使おうものなら悪質な行為になる。
例えば萬子のホンイツをしていて、全く無関係なピンズで腰小考されたらゲーム性は崩壊してしまう。少なくとも現在多くの打ち手はリアル麻雀の醍醐味の1つに人読みや癖読みを挙げるだろうし、それが崩壊してしまうのだ。

そして【小考リーチはマナーの悪い行為】というお話なのだが、この行為がどういう印象を与えるかと言うと、「迷うテンパイということは愚形を示唆する」というのが一番で、次に「待ち選択肢のあるリーチ」と一般的には捉えられる行為なのである。もちろん「ダマでも高打点だからリーチするか迷う」というのは麻雀としては普通にありえることなのだが、良形であれば『そんなん迷ってリーチすんなよ、鬱陶しい』と思う人が多い。
また、メンバーは、
「迷った小考リーチはするな!小考してしまったら1巡回してリーチしろ」
と教えられているメンバーは今でも多いぐらいだ。

私のエピソードを1つ紹介すると、昔白鳥さんや堀内さんがいた某雀荘で、こんな手牌でテンパイした。

通常であれば裏1マンガンなので5m切りリーチの一択。
ピンフを消す手筋はないだろう。
しかしそこの雀荘では赤5mが2枚入っているし、祝儀も高いのでうっかり赤5mをツモっては大損害だ。
私はその頃レートにヒヨっていたしまだそのルールで打ち慣れていなかったので止まって考えてしまった。

最終的には4m切りリーチを選択し、私の長考がアダとなったのかはわからないがその周辺がでることはなく流局した。
その時に、下家のメンバーさんに「長考リーチやめてくださいね」と注意されたのだ。もちろん長考と言っても30秒考えたわけじゃあるまいし・・・。けど雰囲気は結構ガチ目に注意されたのを今でも覚えている。
50代ぐらいのメガネのメンバーさん、今でもその冷たい目は印象に残っている。

このように小考リーチはメンバーだけでなく客ですら注意される行為なのである。
もちろん基本的にこれはかなりのレアケースだと思う。
行き過ぎた注意だと今も思っている。
けどハウスルールが適用され、郷に入っては郷に従えというものだ。

話を戻すと、今回の仲林さんのノーテンリーチも素人が見れば
「な~に手牌も確認せずにリーチしてるんだ?」
となるのも仕方のないことだが、長考リーチはマナーに反するという信条が少しでもあるのが麻雀打ちなので起りえるエラーと言えよう。

ただ、ノーテンリーチは試合においてはとても損な行為であることは間違いないので、昔の文化に捉われず簡単には手牌を確認するクセを付けたら私は良いと思う。


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