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興味関心のマッチングツール:JiwaJiwaβ版をリリースします!

『単純に知り合いが増えることで業務依頼時 のハードルが下がると思いました』『イベントで知り合った⽅に後⽇仕事で相談する ことがあったが、顔⾒知りになっていたため相談しやすかった』

このコメントは、私が代表を務めるGoldilocksで新しく開発している、JiwaJiwaというアプリとイベントによる社内マッチングツールを利用したユーザーの声である。

働き方改革やコロナ禍の大波を受けテレワーク、ハイブリッドワーク、フレックス制の出社などさまざまな要因が折り重なり、多くの企業で人と人の繋がりが薄れていっていると耳にすることが多くなった。人と人のつながりはソーシャルキャピタル(社会関係資本)とも呼ばれ生産性に大きな影響を及ぼす。

この巨大な課題に取り組むべく弊社では、新たに人と人がつながるツールを開発してきた。このツールの開発の背景と個人的な想いを紹介してみたいと思う。

まず最初にJiwaJiwaというプロダクトを少し紹介します。簡単な紹介動画をご覧ください
(2分で終わります)


<JiwaJiwa概要>
JiwaJiwaは、組織内やコミュニティ内での人々の自然な繋がりを促進するために設計されたアプリとイベントがパッケージになったサービスです。このプラットフォームは、同じ組織やコミュニティ内の人々が、顔は知っているが話したことのない相手と「じわじわ」と親しくなるきっかけを提供します。JiwaJiwaは、LINEアプリを活用し、共通の興味や活動を基にマッチングを行い、対面イベントの企画をサポートします。


<発想の原点>
私が新卒(20年以上前です)では入社した会社は同期が14人と少なく新入社員の半分は社員寮に暮らし、運動会も部活も活発で、家族ぐるみで交流を深めるといった非常に泥臭い会社だった。上下5代くらいの人間関係は全て把握できていて、だれそれはどこ高校でなんの部活だったか、なんの車に乗っているといった個人情報までがっつり共有しているような、言うなれば超昭和スタイルの20代を過ごした。そのため会社で誰かに相談したい困ったことがあると、社内KnowWho機能は脳内で完結し、すぐに誰かに聞くことができた。直接知らなくても同期や職場の誰かに聞けば、だいたい1人を介してほぼ意中の人に繋いでもらうことが可能だった。(当時の日本企業はだいたいそんな感じだったのかもしれない)
 
 これがあたり前の状況ではないということがわかったのは、だいぶ後になってからだった。新規事業を推進する部署に異動し、さまざまな会社から中途で入社したメンバーと話すと「社内に知り合いがいないので誰にきいていいかわからない」といった問題によくぶつかっているとのこと。これを聞いた私は慌ててメンバーを社内中連れ回して「うちの部署に入った○○さんです。よろしくお願いします」という社内顔見せツアーを独自にやった。(多かれ少なかれ新入社員を連れ回して部内顔見せツアーは半ば公然の社内ルーチンでもあった)

 この時に強く意識したことはそのメンバーの趣味や関心ごとが同じで、共感してくれる社員を社内に見つけることだった。「彼も同じく最近筋トレ始めたのよ、ちょっと仲良くしてあげてよ!」とか同じ出身県の繋がりを探してはその紹介文とともに繋ぐことを意識していた。そうすることで単なる川路のチームにいるあの部署の”人”から、自分と同じく○○を始めたらしい仲間という意識が芽生え、次回やりとりする際にメンバーからの相談事がしやすくなるという効果を感じていた。(これは振り返ってみると仲人さんのやり口だった)

 
同じ職場に通って、同じフロアにいてもまだまだ話をしたことがない人がたくさんいて、その中には共通の趣味・関心を持っている人がいる。機会があればその人と話をしてみたい。こんな隠れた人と人のつながりのニーズを聞くにつけ、さまざまな”場”にこの課題は埋もれていることを感じ開発を決意した。

<オフィスにおける導入について>
オフィスにおけるJiwaJiwaの導入の背景について少し触れたいとおもう。企業における職場での人と人の繋がりは全体的に薄れていっている傾向は否めず、働き方改革やコロナ禍により進んだテレワークの普及や勤務時間の多様化も従業員同士の関係性に大きな変化を与えている。

新型コロナウイルスの感染拡大後、外出自粛や在宅勤務の増加などにより人と会う機会が減少し、人間関係が疎遠になっていることが示されている
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=70465?pno=2&site=nli

ニッセイ基礎研究所の調査


オフィスにおける人の繋がりは以下の点で生産性に影響を及ぼすと考えられる。
・コミュニケーションの活性化
・チームワークの強化
・社員のモチベーション向上
・創造性とイノベーションの促進
・ストレスの軽減・職場の満足度
・社員のエンゲージメント向上
これらによって効率的なプロジェクト遂行や問題解決、高い業務効率、そして企業文化の育成に寄与し、結果として組織全体のパフォーマンス向上に繋がることは明白である。

しかしながら、現状のオフィスを見渡すとハイブリッドワークの普及により、会社に来てもWEBブースにこもらざるを得なかったり、細切れのタスクの増加によって日中は雑談の余地がないほどにミーティングが詰め込まれていたり、そもそもの会話の機会が自体が大幅に減少している。

<Goldilocks社のミッションとJiwaJiwa>
「半径100mの人と人を繋ぐ」というミッションを掲げる弊社は、組織や場所において、自然と人がつながっていくように、ハード、ソフト、ルールを統合的にデザインし、再現可能な工学として捉えている。この独自の手法を「関係工学™️」と呼んでいる。

JiwaJiwaはソフト(デジタル)とルールの部分を担うプロダクトとして昨年来実証実験を繰り返してきた。いよいよベータ版として企業や大学、地域コミュニティにローンチすることになった。

・日々同じ場所で、働いているのに、住んでいるのに、なんとなく顔はわかるけど話したことがない。
・目があったらHello!と挨拶してすぐに会話がはじまるアメリカ人のようなコミュニケーションは日本人はなかなか取れない。(カクテルパーティが苦手と同じ)
・近くの人と話すきっかけが欲しい!
そういったどの場所にも根強くあるニーズに対応したツールとしてさまざまな場所での展開を期待している。

<指標化>
またJiwaJiwaプロジェクトでは、組織内の事前・事後の人の繋がりを計測し、ネットワーク分析を通じて「組織の風通しの良さ」について新たな指標化をめざしている。指標があれば効果はどうだったのが明白であり、数値化がされることで新しい発見やもっと良い方法論も見つかると思う。
(ネットワークサイエンスの領域はこれまでビッグデータに注目が行きがちだったが、小規模の人の繋がりにも応用できるはずと信じて相談したところ面白がってくれる先生に出会えたことも大きい)

研究プロジェクト概要



JiwaJiwaの導入現場としては以下ものが進行中

  • 上場企業の本社オフィスビルにおけるコミュニケーション促進

  • 集合住宅(マンション)におけるコミュニティ組成

  • 大学の学部全体における交流促進

  • 工業団地に勤める会社をこえた従業員の交流

というわけで、会社ミッションのど真ん中の人と人を繋ぐこの事業に興味ありの方、ぜひご連絡ください。ご興味あり、または導入を検討されたいという方は弊社の問い合わせフォームからご連絡くださいませ。
https://tally.so/r/3XLAVL

問い合わせフォームの際にはJiwaJiwaを選択ください


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