イヤイヤ期真っ盛り!フリーランス保活事情 #子育てフリーランス 13
妊娠中に安静令が出て仕事がなくなり、産後は慣れない育児に睡眠不足、乳腺炎で限界突破。さらには、夫がブラック会社に転職し、ノイローゼ気味になり会社を辞めることに。
産後2ヶ月を過ぎたあたりから少しずつ仕事を増やしてきたものの、月の収入は10万円前後しかありませんでした。
そこからどうにか、家族を養うために収入を上げようと、駆け出しの頃に見つけた方法で営業をかけまくり、交流会に参加し、依頼された仕事は全て受けました。
ーそれから1年半後ー
夫は、会社を辞めた後、前々から興味があった建築設計の資格をとるために、専門学校に通いました。なけなしの貯金から50万円払って。
そして、スルっと試験に落ちました。
その焦りから覚醒した夫は、必死のパッチで転職活動をし、無事に「いい感じ」の建築事務所に転職することができました。
ただし、未経験の仕事のため、お給料はとてもフレッシュ。
一方、私はと言うと、夫が働き出してから、平日はワンオペ育児となり
家の中は、めちゃくちゃになっていました。
夫が会社を辞めてから覚悟をして始めた営業の成果は、半年たった頃から芽を出し始め、収入は10万円前後〜20万円前後にまで上がりました。
「前後」とつけるのは、月によって、収入の変動が「これほどか!?」ってくらいあるからです。
5万円の時もあれば、30万円の時もあるのがフリーランス…!
ただそれでも、産後直後の1年半前に比べたら、仕事は増えて安定し始めていました。
1日の時間は変わらないのに、育児と、仕事をする時間は増えていく…
それに加えて、1歳半を過ぎた息子は、イヤイヤ期到来!!!
ソウちゃんは生まれた頃から、穏やかでボーっとした子でした。
なので、「イヤイヤ期」に関しては、あまり気にとめてなかったのですが…
1歳半を過ぎた頃から急に、イメージチェンジしてきました。夜⚫︎月(やがみらいと)君が、救世主からダークサイドに闇落ちしたとき以上のイメチェンぶり!!
公園に行っても、児童館に行っても、イヤイヤが止まらない…。
子どもたちと遊んでいると、すぐに泣き出し、物を投げつけることもたびたびありました…。
そしてその度に、謝り続ける日々…。
保育園なんか行き出したら、トラブル続きで、私は毎日土下座かもしれない…。
なので、保育園に預ける勇気が持てませんでした。
しかし…
と言うことで、ソウちゃんがイヤイヤ期真っ盛りの頃に、私は保活を始めました。
まずは、地域の役所に認可保育園を申請しに行くことを決めました。
すると、窓口の人から…
出だしから打ち砕かれました…!
当時、大阪市の待機児童は多く、正社員の人でも認可保育園に入ることが厳しいと言われていました。
そんな私に、お役所の方は続けて言いました。
認可外保育園か…。
正直、あんまりいいイメージを持っていませんでした。
認可されてない保育園で、ちゃんと子どものことを見てくれるの…?
認可外保育園のことを理解していない私は、不安になりました。
でも、希望の薄い認可保育園だけを頼りに待ち続けるわけにもいかない。
私は、ネットで、認可外保育園を探すことにしました。
保育園の口コミサイトも参考にしました。
認可外保育園では、体験保育を受けれるところがいくつかありました。
そして、第一候補の、一番アクセスのいい認可外のA保育園の体験に行ってみることにしました。
初めての保育園にソウちゃんは…
いい感じ…!!
久しぶりの一人時間!
私は、保育園の近くのカフェで、仕事をすることにしました。 締め切り間近の。
すると……
「一人でカフェで仕事」と「イヤイヤ期の子どもの相手をしながら仕事」、
同じ1時間なのに、作業量が全然違う!!!
と、晴れやかな気持ちで、A保育園に迎えに行くと…
ソウちゃんは、保育園で、新世界の王になってました。
そして、追い討ちをかけるもう一つの衝撃波。
現実問題、保育料が高すぎると通えない。
(※令和元年から3~5歳児クラスの幼稚園、保育所等の利用料が無償化(上限あり)。0〜2歳児クラスは住民税非課税世帯が対象。)
そして、ソウちゃんもお気に召さない様子…。
初めての保育園で慣れていないだけだったかもしれないけど…。
それからも諦めず、ネットで調べ、保育園の候補リストを作り、順番に体験に行くことにしました。
しかし、なかなか納得できる保育園を見つけることができませんでした。
ですが実際に、保育園に行ったり、子どもが体験することで、自分が保育園を選ぶ基準も見えてきました。
結局、8箇所の保育園の体験に行きました。
その中で、一番印象的だったのがB保育園。
B保育園は、アクセスはいいところでしたが、小さい規模の保育園で、マンションの一室で運営されていました。
「広さ」に関して、少し心配していましたが、
実際に体験保育に行くと…
近くに公園があり、天気の良い日は遊ばせてくれるとのこと。
また、小さい規模なので、学年別にクラス分けをされることがなく、いろんな学年の子どもたちが同じ部屋で遊んでいました。
一人っ子のソウちゃんは、お兄ちゃん、お姉ちゃんと遊ぶことがとても楽しそうでした。
そして、何よりも印象に残ったのは…園長先生!
アクセスもよく、学費も高くもなく安くもない安心のお値段。
ミュージカル女優のような園長先生と、優しい先生たち、部屋が狭いのがネックだけど、お外遊びをしてくれるし、とてもアットホームな空間。
ソウちゃんに合ってるかもしれない…!
しかし、いろんな保育園の体験で気になったことがありました。
そのことを歌う園長先生に相談してみると…
私は入園の書類を受け取り、ご機嫌なソウちゃんと一緒に家に帰る途中…
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泣いてしまいました。
先生の言葉を思い出して…。
いや歌かもしれないけど。
本当は、ずっと悩んでいました。
ソウちゃんを連れて公園や児童館に行っても、すぐにトラブルになってしまう。
育児の答えは、子どもによって違ってくる。
「強い心を持って、社会を生きていける子どもになってほしい」
「お金に困らないように、賢く豊かに生きてほしい」
いろんな想いがあると思います。
私は、ソウちゃんに
「楽しく好きなことをして生きてほしい」と、思っています。
なのに、毎日不機嫌で、物を投げたり、手を出したりする息子を見ていると…疑問、イラつき、悲しみが溢れました。
「イヤイヤ期なんてよくあること」と、周りの人に言われても、
みんなが通る道だとしても、私は「つらい」。
自分がつらいと感じたら、周りがなんと言おうと、もうつらいんです。
そんな状態の私は、園長先生の言葉にとても、助けられました。
たくさんの子どもたちを見てきた人が、そばにいてくれる。
何かあったときにいつでも相談できる人がいるって言うのは、とても心強いと思いました。私は、B保育園に通うことを決めました。
そして
保育園に通って1ヶ月が過ぎた頃…
ソウちゃんに変化がありました。
保育園にソウちゃんを迎えにいった、ある日のこと。
!!!
今にも手が出そうなソウちゃんの元へ、園長先生は素早く移動し、ソウちゃんの腕を掴みました。
園長先生の奥義のおかげか、ソウちゃん自身が成長したからか、イヤイヤ期は少しずつ落ち着いてきました。
お友達もたくさんできました。
私自身も、ソウちゃんが保育園に行っている間、仕事ができたり、一人の時間が増えることで、心にゆとりが出てきました。
ソウちゃんに対してイライラしてしまうことも、悲しくなることも減りました。
また、フリーランスであることを生かして、初めは週2、3日から通い、慣れてきたら少しずつ増やしていくようにしました。
私はどこかで保育園に預けることは「かわいそう」だと決めつけてたのかもしれません。
認可外保育園に対しても「ちゃんとしていない」と偏見を持っていました。
たしかに、「ちゃんとしていない」ように見えるところもありました。
でも、本当に保育園によって、メリットもデメリットもバラバラ。
納得行くまで保活して、ソウちゃんに合った保育園を見つけることができてよかった!
ー後日ー
保育園に通い出してから、ソウちゃんが体調を崩すようになりました。
そして、それは家族にもうつる。
これが、「保育園の洗礼」…!
その洗礼は、半年ほど続いたのでした。
つづく
読んでくれてありがとうございます!今のカワグチです!
今回は「イヤイヤ期の保活」について書きました。
イヤイヤ期なんて幻だと思ってた…(遠い目)
それくらい、ソウちゃんは穏やか…というか、ぼーっとしてました。
1歳頃は公園に連れて行っても空をずっと眺めてるような子でした。
今9歳になるソウちゃんなんて、私がずっと寝転がってるところを夫が布団剥がしにやってくると、「ママはずっと寝てていいネン!」と布団と私を守ってくれます。(惚気)それくらい優しい子がですよ… イヤイヤ期には新世界の王になるんです。
それが、イヤイヤ期! みんなだいたい訪れるイヤイヤ期!今思えば、ソウちゃんは言葉を話すのが遅く、性格はおしゃべりなので、イライラしてたんじゃないかな?と思ったり。
私たち大人にしてみたら、言葉の通じない外国に住んでいて、家族も外国語しか話さない状況みたいなものですよね。もどかしい気持ちがあって当然です。だから、あの頃は、そこまで自分自身のことを責めなくてよかったのにな…と思います。
そんな中で、好きなお仕事をすることは、気分転換になっていました。
納期は大変だったけど…。「悩み」に対して、真正面に向き合っても解決しにくいですから。少し視点をずらす事、気晴らしになることをする時間が大切だと思います。特に育児は、自分自身の悩みではないので。思い通りになんていかないことが多いですから。
保育園に通い始めて2.3ヶ月で、衝動的に手を出したり、物を投げたりすることがなくなりました。また、保育園では、家とは違う顔をしてるんですよね。 他のお兄ちゃんお姉ちゃんたちと同じように、小さい子に優しく接したり、教えてあげたり。
集団生活をする中で、言葉を覚えたり、手を出すことはダサいと気付き出したのか、少しずつ新世界の王なソウちゃんの影は薄くなって行きました。
オペラ座の園長先生の存在は、育児初心者の私にとってとても心強い存在でした。今でも道ですれ違ったら、歌い気味に声をかけてくれます。
認可外保育園に対して、偏見を持っていたなぁと思います。
ただ、園によって先生も雰囲気も料金もバラバラです。
その中で、自分の子どもに合った保育園を見つけるのは大変な日々でした。
だけど、納得できるまで保活を続けてよかったです。
認可外保育園は、週に2.3日など、自由に登園できるところが多いので、フリーランスママには合っているとも思います。
仕事が忙しいときや、時間があるときなど、保育園の時間を調整していました。
特に、入学して半年から1年くらいは「保育園の洗礼」を受けて、まともに通えませんでしたので…。そういうところは、フリーランスは仕事を自由に調整できるのでメリット大きいと思います!
ソウちゃんが保育園に通い出してから仕事の時間も増えて、本格的にフリーランスママとして活動し始めることができました。
その話は次回に。
では、またね〜!
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