見出し画像

好きなことを語ることに意味がある

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

私の読書会では、好きなことを好きなように、好きなだけ語ろうをモットーに開催している。語り方とか伝え方とかにこだわらず、ただ好きな本について語りましょうと伝えています。

そのため、読書会を通じて何か新しいことを学びたいとか、仕事で必要なスキル・知識を得たいとき期待している人には、もしかしたら肌に合わないかもしれない。

一方で、好きなことを語りたいというニーズを持っている人も多い。誰しも自分の"推し語り"をしたいけれども、なかなか小説や文学について聞いてくれる人は少ない。

学生時代から深夜アニメを見たり、コミケに行ったりとオタクであることを臆面もなくさらけ出していた手前、自分が好きなことを語ることの楽しさはなんとなくだが実感している。

先日文学フリマで購入した笹倉尚子さん 荒井久美子さんの「サブカルチャーのこころ」木立の文庫 (2023)を読み終えた。中高生や現代人がサブカルチャーにハマる理由を、カウンセラーの立場から様々な分野について語る。

なぜ小学生が「鬼滅の刃」にハマるのか、推し活とは何か、創作する理由とはなど、カウンセリングを通じて経験したことや文献を元に解説していく。

この本のエピローグにて、当時スクールカウンセラーであった著者が、不貞腐れた女子生徒と推しの山P(NEWSの山下智久)の話を通じて、少しづつ打ち解けたと語る。

好きなことを語るなかで、そして好きなこととのかかわりを語るなかで、その人自身が生き生きとしていいく様子を目の当たりにしていました。

同著 348頁より抜粋

このような場面を、私自身何度も目の当たりにしたことがあります。好きなアイドルや俳優の話なら、誰もがいつまでも話せるように、好きな本についていつまでも話している姿は、誰しも楽しそうです。

好きなことを語るのは、自己表現の一つだと私は考えます。好きなことを語ることで、自分が誰かに認められるんだと、自分の話をわかってくれるんだと実感します。

好きなことを好きなように話すこと・・・・・・・・・・・・・・・・そのものに意味があると考えるようにもなりました。

同著 348頁より抜粋

私が常に伝えていたことが、カウンセリングを仕事にしている人と一致した。正直びっくりした。

また、好きなことを語るという自己表現は、この人達の前では自分をさらけ出して問題ないのだなといった安心感があればこそです。

これからも、年齢も性別も関係なく、好きなことを好きなだけ、好きなように話す場として読書会を主催していこうと思った次第。それではまた次回!

今日もお読みいただきありがとうございました。いただいたサポートは、東京読書倶楽部の運営費に使わせていただきます。