古くなったお茶を美味しく飲む方法【正しいお茶の保存方法とは?】
お茶は開封してから2週間から1ヶ月程度は香りもよく、美味しく飲み続けることができます。
しかし、毎日お茶を飲む習慣がなかったり、買ったことを忘れて飲み切ることができずに時間が経ってしまった・・・。
そんな経験はないでしょうか?
今回の記事ではお茶をどう保存すればいいのか、古いお茶はどうすれば美味しく飲めるのか、お茶農家の僕が解説したいと思います。
お茶は古くなるとどうなる?
お茶が古くなるというのは、湿気を吸い込んでしまったり、空気に触れて酸化してしまうことで、香りが落ちる、独特の匂いがするなど、香りが本来のお茶とは違うものになってしまうことです。
香りが変わると味の感じ方も大きく変化するので、香りだけならいいかと思わず新鮮なうちに飲み切りましょう。
お茶の保存方法
基本は飲み切れる量を買う
お茶は100g入りが基本的な量で、多くのお茶がこの量で売られています。
しかし、普段お茶を飲む習慣が少ないと100gというのは結構多い量です。
1人分で1回の使用量が3gだと、毎日飲んで約1ヶ月かかります。
これが2日に1回、3日に1回とお茶を飲む頻度が下がると、3ヶ月ぐらいかかってしまうということも。
なので、美味しく飲み切るために“自分が飲み切れる量を買う”ということもポイントです。
開封前は常温保存でOK
未開封の状態であれば、常温保存で大丈夫です。
お茶が入っている袋は実は何層にもなっていて、外の環境からお茶を守っています。
なので冷凍室や冷蔵室に入れる必要はなく、常温で問題ありません。
とはいえ、直射日光が当たるような温度の高いところは避けてください。
また、冷蔵庫で保存していたお茶は常温に戻してから開封するようにしてください。
冷蔵庫から出してすぐに開封すると、温度差で発生した水滴でお茶が湿気って鮮度が落ちてしまいます。
開封後は密閉・遮光して保存が基本
お茶は湿気と紫外線に弱いので、開封後は密封性と遮光性のある容器に移して保存します。
セオリーとしてはその通りなんですが、早めに飲み切ることができればそこまで気にしなくても大丈夫だと思います。
僕自身、自宅で飲む用のお茶はダイソーで買ったガラスキャニスターに入れて保存しています。
おおよそ2週間で飲み切っていますが、最後まで美味しく飲めています。
それでも古くなってしまった時に
自家製ほうじ茶作りに挑戦してみる
古くなったお茶はフライパンで弱火でゆっくりと加熱することでほうじ茶にすることができます。
お茶を加熱するときは常に茶葉を動かすことがポイントで、動かさずにいると簡単に煙が出てきます。
極力、煙が出ないように茶葉を均等に加熱することで、よい香りがしてきます。
焙煎の深さは好み次第ですが、全体が少し黄色がかったぐらいで終われば煎茶の旨味も味わえる浅煎りに。全体が茶色になるまで焙煎すれば、香ばしい香りの深煎りほうじ茶が完成します。
個人的には深煎りの方が好きなので、しっかり焙煎しています。
動画はマルシェで作っていたものなので、少し焦げています。
この動画の状態はやり過ぎなのでもっと早めに終わって大丈夫です。やり過ぎの目安にしてください。
茶葉を動かし続ければ失敗は少ないので、目を離したりしないようにしましょう。
1番茶で作るほうじ茶の味
みなさんが煎茶として買ったお茶は、おそらく1番茶で旨味の多いお茶だと思います。
こうしたお茶でほうじ茶を作ると、旨味と香ばしい香りが両方楽しめるお茶になります。
僕が作るほうじ茶は秋に収穫した茶葉を使って焙煎をしているので、旨味が少ない替わりに、ほんのりと甘いほうじ茶が出来上がります。
自家製ほうじ茶とかわばた園のほうじ茶、どちらが好みに合うか試してみてはいかがでしょうか?
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