かわさんぽ

ゆるゆると街道を歩いたり寄り道したりしつつ、日が暮れる頃になると、狸の置物のあるような…

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ゆるゆると街道を歩いたり寄り道したりしつつ、日が暮れる頃になると、狸の置物のあるような酒場でぽんぽこしています♪

最近の記事

日光道中・奥州道中 その11「四方に伸びる旅路の道、八本うねうね蛸の足(千住宿)」

 千住の宿場をゆるゆると歩きます。  何かの気配を感じて道の右側をチラッと覗いてみると、岩陰から何かを覗いているヤツが・・・。  ただならぬ視線の覗き見、視線の先には何が・・・と追っていくと・・・   たこ~~~~!   https://www.city.adachi.tokyo.jp/koen/takosan.html (参考 足立区のタコ滑り台などをまとめたサイト)    このタコ滑り台がある公園は「千住本町公園」と呼ばれ、滑り台などの遊具のほか、かつての宿場

    • 日光道中・奥州道中 その10「店開く前の朝の道、灯りが誘う夜の町(千住宿)」

       日光街道、最初の宿場町「千住」から、次の宿場町「草加」へと向かう道中。  私の歩いた記録では、最初に歩いた2015年4月下旬に丸一日かけて歩き、二度目の歩きの2017年5月下旬では2時間半程度で歩いていました。  千住宿は、かつての本陣跡と現在の鉄道駅がとても近い宿場町で、五街道に準ずる由緒のある街道から、迷い路のような現代の路地まで、様々な道が交わる町です。   まだ千住宿の本陣を出たばかりです。  こちらに迷い込まずに、きちんと街道を進みましょう。    千住宿の本陣

      • 日光道中・奥州道中 その9「ようやく着いた最初の宿場 ここで呑むか 先へ進むか(千住宿 本陣)」

         かつての千住宿の中心、今の千住本町商店街へ入ります。  街道沿いの広場には千住の史跡などが詳しく記された地図が描かれています。  キツネの誘惑(?)の寄り道から街道に戻ります。  さきほどの地図の広場には、「千住宿 問屋場 貫目改所 跡」の標柱や案内板があります。  ここは、千住の宿場町の中でも、幕府が街道を管理・利用するための重要な施設のおかれた場所です。  「問屋場(といやば)」は、幕府の命令や許可を受けて目的地へと旅をする公的任務を帯びた旅行者に人足や馬を提供した

        • 日光道中・奥州道中 その8「水鳥や 千鳥足にて 一里塚 (千住宿)」

           千住の青物市場「やっちゃ場」から宿場町へと街道を進みます。  その途中で「是より西へ大師道」の道標を見かけました。  平安時代の初め頃、西暦820年代頃に弘法大師(空海)が観音像と自身の木像を彫り、それらを枯れ井戸に入れて祈願すると清らかな水が湧きだしたという由来が伝わる西新井大師には、古くから詣でる人も多く、この道標のある交差点のほかにも、日光道中から枝分かれして西新井方面に向かう道がいくつかあります。  この近くには、このような案内板も・・・。  江戸時代後期の文化

        日光道中・奥州道中 その11「四方に伸びる旅路の道、八本うねうね蛸の足(千住宿)」

        • 日光道中・奥州道中 その10「店開く前の朝の道、灯りが誘う夜の町(千住宿)」

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          日光道中・奥州道中 その7「芭蕉詠み 狸は食べる 魚の目や (千住大橋~千住宿)」

           千住大橋で隅田川(荒川)を渡ります。  そして、川沿いの広場でひときわ目を引く大きな地図。    千住大橋から街道に戻ります。  この交差点で、車線の多い左側の国道と別れ、右側の旧街道に入って千住宿を進みます。  ここから、いざ旧道へ!というところで、右側に気になる看板が見えてきました。  中央卸売市場の一つ・現在は水産物を取り扱う「足立市場」です。  市場のサイトや足立区のサイトによると、戦国時代の頃からの歴史を持ち、江戸時代には、神田・駒込と並ぶ「江戸三大市場

          日光道中・奥州道中 その7「芭蕉詠み 狸は食べる 魚の目や (千住大橋~千住宿)」

          日光道中・奥州道中 その6「千住の宿を結ぶ橋 (南千住~千住大橋)」

           南千住駅への交差点を過ぎ、かつての千住宿へと入ります。  千住宿、本陣などは千住大橋の向こう側、今の北千住の界隈にありますが、千住大橋の南側にも宿場町が広がり、今の南千住から千住大橋にかけては「千住下宿(せんじゅしもじゅく)」と呼ばれていたそうです。  さらに歩き進むと「千住おおはし」が見えてきました。  ん?千住大橋・・・?(笑)  千住大橋の南側には寺社がいくつかあります。  その一つ、「素戔嗚(すさのお)神社」。  素戔嗚神社から千住大橋に向かい、千住大橋の南側

          日光道中・奥州道中 その6「千住の宿を結ぶ橋 (南千住~千住大橋)」

          日光道中・奥州道中 その5 「江戸の町に見送られ おなじみ芭蕉に迎えられ 浅草~南千住」

           浅草駅前、吾妻橋の交差点で左折し、吾妻橋の交差点から言問橋の交差点へと向かいます。    言問橋の交差点を過ぎると、待乳山(まつちやま)聖天、今戸神社といった散歩でも知られる由緒ある寺社への案内板を横目に、今は暗渠のような細長い公園となっている山谷堀を渡り、ひたすら北へと向かいます。  2017年に歩いたときは、言問橋のあたりで、スカイツリーの上半分を隠していた雲が取れて、高さ634メートルの全容が姿を現す様子を見ることができました。  画像が見当たらなかったのですが、

          日光道中・奥州道中 その5 「江戸の町に見送られ おなじみ芭蕉に迎えられ 浅草~南千住」

          日光道中・奥州道中 その4「賑わいの道を見つめた一里塚 賑わいの町のどこかに一狸塚(蔵前~浅草)」

           蔵前から浅草に向かい、日光道中をさらに進みます。  そして、ここでお目にかかりました♪  「蔵前神社」の鳥居が見えたので、一息つきがてら立ち寄ります。      あまり変な設定をつくって遊びすぎずに、きちんと道中安全を祈って街道に戻りましょう。  案内板によると、徳川綱吉の元禄時代に、京都と大阪を結ぶ「京街道」にも近い「石清水八幡宮」が勧請された神社で、江戸城の鬼門除けの役割や、江戸の名力士たちによる相撲が催されるなどの賑わいをみせたそうです。  街道に戻り、右手

          日光道中・奥州道中 その4「賑わいの道を見つめた一里塚 賑わいの町のどこかに一狸塚(蔵前~浅草)」

          日光道中・奥州道中 その3「神田川 見附を越えてその先へ 見つけて気になる屋形船(横山町~蔵前)」

           横山町の問屋街を抜けて国道に合流するところで、複雑な交差点に突き当たります。  この先の「浅草橋」では、左側(西側)の歩道を歩くと、江戸時代に関東地方などの幕府直轄地(天領)の年貢徴収や治水といった行政に携わった「郡代屋敷跡」や、江戸城の内部と外部を区切る城門「浅草見附」跡の石碑といった史跡案内板があります。  ただし、私は、一度目・二度目ともに、交差点の信号や横断歩道の渡りやすさを優先したためか、右側(東側)の歩道を歩きした。  その右側の歩道を歩いていると、気になる鳥

          日光道中・奥州道中 その3「神田川 見附を越えてその先へ 見つけて気になる屋形船(横山町~蔵前)」

          日光道中・奥州道中 その2 「あれこれ行き交う伝馬町 思わぬところに思わぬ地酒(日本橋~横山町)」 

           昭和通りの地下道をくぐり、次の町へと歩きます。  今の住所でいうと「日本橋本町」から「日本橋大伝馬町」へ。  かつての、人物や荷駄を乗せた馬を次の宿場や目的地まで運んだことに由来するといわれる「伝馬町」、今の地下鉄の駅名では「小伝馬町」がありますが、「大伝馬」もあるのです。   ちなみに、二度目の日光・奥州道中の歩きのときは、歩き始めたばかりの午前7時でしたが、こちらの建物を目にして「このあたりは、小伝馬とか大伝馬とかの界隈でしたね」と反応してしまいました。  (その時間

          日光道中・奥州道中 その2 「あれこれ行き交う伝馬町 思わぬところに思わぬ地酒(日本橋~横山町)」 

          日光道中・奥州道中 その1 南と北の分かれ道、さらなる北への分かれ道(日本橋~千住)

           街道歩き、まずは、東京から近く、交通の便も良さそうな日光道中(日光街道)が最初に完歩した街道です。  日光道中のうち、日本橋から宇都宮までは、奥州道中とも重なる区間ですが、結果的に、日光道中と奥州道中の2回分歩いていました。  まずは2015年の4月から9月にかけて、このときは、初めての街道歩きでペースがつかめなかったり、半日単位で歩いたことも多かったため、1回あたり10キロ程度の歩きの日も多く、宇都宮まで10回程度と、かなり細切れに歩きました。  次は2017年の5月と6

          日光道中・奥州道中 その1 南と北の分かれ道、さらなる北への分かれ道(日本橋~千住)

          散歩道 たて糸よこ糸 一狸塚

           思わぬきっかけから「街道」を歩くようになって、週末に少しづつ歩きためて9年目。  街道歩きの楽しみ方は人それぞれ、私の好きな楽しみ方は、遠くの町までひたすら続く街道を「縦糸」、必ずしも街道にこだわらずに、その途中で見かけた景色、路地に迷い込んだり寄り道したい風景、街道沿いで得た歴史や自然などの知識、食堂や名物、おもしろ風景などなど、ありとあらゆるものを「横糸」として、縦糸を少しずつ伸ばしつつ、いろいろは横糸を編み込んでいくような感覚を得ることです。  そして、狸の置物が好き

          散歩道 たて糸よこ糸 一狸塚