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ミヒャエル・エンデ 『モモ』 との出会いと不思議な出来事

昨夜、そういえば!と思い出して聴いた、101分目からの100分de名著。
(「名著」と打ちたいのに何度も「銘茶」になった笑)
アーカイブ配信ギリギリ滑り込みセーフ。
およそ100分という、なかなかに長い時間にも関わらず、あっという間に感じるほど面白く、興味深い内容だった。
中でも、若松英輔さんのお話が特に印象に残っている。


本当に自分に必要なものが何なのか、一度考えた方がいい。それが解れば、人間はそれを見つけることができると思う。

「何が必要か?」を探す前に、「何かに行ってしまう」のは危ない。現代は、何かに行ってしまいやすい仕組みになっている。

と。
そんな危うい世を生きる私たちが、「探す前に何かに行ってしまう」ことを強く踏み留まらせてくれる本として、西田幾多郎『善の研究』を解説していた。
【個】の絶対性・大事さを伝えている、とした上で若松さんは、
「自分のやっていることが、他者に向かって著しい影響力を持てないことに、無力感を感じることはやめた方がいい」
続けて、
「まず、あなたがどう生きるか?ってことだけでとっても大きいこと。だから、影響力で自分の営みを測ることがないように」
とも話していた。

「善の研究」は有名な本で、いま若い世代からも人気らしいが、読書が苦手で本に疎い私は、タイトルも著者の名前も初耳。
でも非常に興味を持ったので検索してみたところ、なんとKindleで0円!!

紙だろうが電子だろうが、苦手なものは苦手で、すぐ寝落ちしてしまう体質?だけど、読みたくなったら読み始めてみたいと思う。
ただ、レビューを見ると、文章が結構難解な様子。
注釈・解説あり版の購入も要検討かな…。


ふむ、「善の研究」がオススメなのねと聴いていたら、それはそれでそうなんだけど、それとは別で、若松さんのターン終盤に、
”今こそ読んでほしい著書”を紹介するコーナーが!!
そこで紹介されたのが、ミヒャエル・エンデ『モモ』だった。
世界的に有名とのことだが、前述の通りで、聞いたことがあるような気さえ無く、どうも初めまして。
児童文学でありつつ、大人が読んでも沁みたり考えさせられる内容とのことで、私にとっては「善の研究」よりもハードルが低そうだなと思い、早速買いに行った。
・・・いや、その前に、「モモを読め〜!」と言われているように感じる出来事が、立て続けに2度起きたことが、購入へと走らせた。

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今朝の出来事

(1)6:00前、二度寝しようか悩みながらX(ツイッターって言いたい…)を開くと、「モモ」の表紙の画像が目に飛び込んできた。完全に目が覚めた。笑
フォローしている安田登さんがリポストしたものだった。
昨日ラジオを聴いていなければ、「モモ」を知ることはなく、このリポストが視界に入ったとしても、気に留めずスルーしていたに違いない。

(2)7:00前、何気なくスレッズを開くと、おすすめが表示され、それを見て驚いた。
”ももの裏の硬さをとる意外なポイント2つとその整え方”
”もも”違いだけど、もはやこれは”モモ”だ。笑

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文庫版(¥880)を買うつもりで本屋へ行くと、困ったことに、ハードカバー版(¥1,870)、更には愛蔵版(¥3,080)の3パターンも並んでいる。
持ち運ぶ点で一番便利なのは電子だが、この本は妙に「紙」で買いたかった。
次に便利なのはコンパクトな文庫版。
手に取って、ぱらぱらとページを送ってみる。
なんか、しっくりこない。
続いてハードカバー版。
これは違うなと早々に返却。
最後に愛蔵版。
”愛蔵”って、、、読んだこともないのに・・・。
けれど、これで読みたい!と思ってしまった。
持ち運ぶのではなく、家にいるとき、ゆっくり読み進めたい。
正方形に近いサイズ感もすごく気に入り、私は、知ってから24時間も経過していない本の、愛蔵版を買った。


型押しの質感・手触り、布地が手に収まる感じ、たまらん。


若松さんは、こうも言っていた。
「読書は ”今” 読むことに、絶対的な意味があるんです!」
前に読んだからもういいやではない、そう話していた。
1冊の本を読了すること自体が超ハイレベルな私からすると、同じ本を2度3度読めるなんて、未知の領域・・・。
まぁ自分のペースで、読んでいこう。

アニメはセリフを覚えるほど繰り返し観ることが出来るのに、読書はなんでかなぁと苦笑う、低気圧な日曜の、静かな午後なのでした。


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