自分軸ってなんだろ?ワーママがSNS発信してみて気づいたこと
自分軸があると他人にふり回されなくていいよね、
自分軸がととのうと、楽に生きられるよ。
あの人は軸があって、ステキ…などなど、
自分軸ってよく聞くし、なんだか良さそうなもんに聞こえますよね。
でも、実際のところ「自分軸」ってなんだろ?って思いませんか。私は20年以上企業の悩みをコトバにして解決する広告コピーライターの仕事をしてきました。企業活動の「自分軸」って、ブランディングとも呼ばれていて、コトバで出発することが多いです。というか、ほぼそう。デザインや見せ方から入ってしまうと、なんとなく外見はいいけど中身ないよね、ってことが多い。
具体的にいうと、「お値段以上、ニトリ」「結果にコミットするライザップ」とか表に見えるカタチにしてる会社もあれば、外からは見えないけど、社内や関係者の中では向かうべき方向性をコトバにしてもっています。ユニクロも「服を変え、常識を変え世界を変えていく」とうたっていて、このコトバを決めることで企業活動の向かう道をととのえています。
これ、たぶん個人でも同じなんじゃないかな、と思ってた..けど、
自分軸ってなにさ?
いざわれにかえって思ったのが、あれ?私ってば、そんなにこだわりないなあ、という壁。
カードの収集癖があったり、虫が好きだったり、メイクに詳しかったり、昔からそうゆう人にどこか憧れてた。私はコレが好き!とかハマってる!と言えるって、まさに「自分軸」っぽい。
一方で「とくにこだわりなんて、なんにもない」って人も多いんじゃないでしょうか。薄くひろくいろんなことを楽しんでる。それはそれで人生楽しい。
けれど、ともすると「なんでもいい」にもなりやすく、時に人の意見に流されてしまうこともある。子供のとき誰もが一度は経験ある「みんなもってるもん」「みんなやってるもん」理論。
みんながやってるから、やっぱこっちかな、とか、
誰もやってないから、やるのやめておこうかな、とか。
とくに子育てしながら仕事してると、選択を迫られることは多いし、親として判断しなきゃいけないことは多い。そんな毎日で、人の意見に流されてしまうと、結果消耗してしまうことが多くないですか。
会社の飲み会、本当は行きたくないけど・・・
ママ友ってやっぱり作った方がいいかな。
子供の習い事、みんながやってるからやっぱりうちも。
などなど、ささいなことも積み重なれば心の負担になります。そこで自分軸があるといいよ、ってことになるわけだけど、
自分軸ってどうやって作るの?
と考えて、ひとつのテーマにこだわってSNSで発信してみることをやってみました。
いままで薄くひろくやっていたことの中から、ひとつのテーマをピックアップしてグイグイこだわってみる。いっぱいあったモグラたたきの穴のひとつを選んでえいや!って深くふかーく飛びこんでいく感じで。
いっぱいあることの中から、いちばんそれに時間をかけたり、今までそういえば悩んでいたなってことだったり、気が付けばそれ、やってたよということをテーマにしてとにかく発信をしてみる。
私の場合はXを使って「平熱36.5度以上にキープする健康法・温活」について発信しました。自分が温活にこだわるきっかけや体験談を発信したり、書籍を読んだり、資格をとったり、温浴スポットに行ってレポートしたり・・、を繰り返してポストにして発信してみた。
どんどん知識が積みあがっていき、”温活の人”として物事を見るようになる。
すると不思議なことに、日常の今まで気にしなかったことが見えてくる。
寒い日でも、欧米から来た旅行客が半袖でいられるのはなぜ?
サウナブームが流行ったきっかけは、なんだろう?
女子高生のミニスカ、冷え性にはよくないよね・・。などなど、
心理学的には『錯視』とか『注意バイヤス』とも呼ばれていて、何かを気にしたり心配したりすると、そのことに関連する情報が目立って感じられると言われていて・・自分のテーマにそったフィルターで世の中をみるようになると、いろんな事象がなぜ?どうして?と考えられるようになる。
例えば、星に興味を持った人がある夜空を見あげると、ふだん見慣れた星座の配置や、惑星の動きに興味を持つようになって、これまで気にもとめていなかった天体現象に気づくとか。
余談ですけど星に詳しい人ってスゴイなあって思います。あの星はあれで、これでとか、私も星に詳しくなりたいと思って、息子連れてプラネタリウムに行ってみたりしたけど、つかれてたので気づいたら寝てた・・・笑
日本の江戸時代の歴史に興味を持った人は、ブラタモリ的に街角の古い建物や伝統的な行事に新たな興味を抱くとか。
ひとつにこだわることで今までより深く物事を観察するようになる
とりあえず何かの達人をめざしたことで見えた自分軸って。
なんにもないなあ、趣味って言えるものもないなあって人ほど、とりあえず何かの達人になって発信してみる。
勉強しながら、情報収集しながら、実践しながら、コツコツ発信することで
積み上がっていく世界って楽しいものです。
私もそうだったんですけど特に子育てと会社の往復で毎日が終わっちゃって、何か焦りみたいなものを感じる。いつまで会社員として働けるんだろうとか、無駄に焦るけど、何かやってみたけどなにをすればいいかわからない、ただただ年月が立ってしまうことへの焦燥感を感じるなら、自分で自分を変えるしかない。
まずは1ヶ月、そこから3ヶ月、5ヶ月と続けることで、自分の軸が育っていく。すると不思議とリアルな世界での自分にもいい影響が出てきます。
・会社以外の場所を持つことで会社員の自分を客観視できる。
・インプットとアウトプットを繰り返して、カチコチ頭がやわらかくなる。
・プラスの視点で、上司や同僚を見るようになる。
・じぶんの知ってる世の中はちっぽけと知ることで、広い視点が身につく。
ひとつのテーマを深掘りすることで、逆に、今までより新しい世界が広がっていく。自分の中に軸が育っていく感覚。
そして、その中で大切なことに気づいたのが、
自分軸って、わがままじゃない。
ひとりよがりに発信しても反応してもらえないのがSNS。どうやって伝えることで自分のこだわりを伝えることができるか、試行錯誤する毎日。自然と相手への伝え方の練習にもなります。
自分軸は、自分の考えを通すだけじゃない。
例えば「飲み会があるんだけどこない?」と誘われて「アルコールはカラダに悪いから、私はいかない」なんて答えたら角が立つだけです。相手の気持ちを考えないただの自分勝手。自分の信念はもっているけど、人との関係を遮断せず、自分の意思を通すこと。SNSで発信することは、
自分の意見をコツコツ発信して、人の輪の中に自分の意見を育てること。
人を傷つけず、自分の意見を発信することであなたらしさを周囲に認めてもらう。楽しくだったり、驚かせたり、ほっこりさせたり、どんな伝え方で相手のハートを動かすことができるか。
毎日発信するクセをつけることで、自分ならどうする?が自然と出るようになる。
と自然と自分軸、みたいなものができるんじゃないかと思う。
自分軸ってなに?をひたすら考えていてもそこに答えはなくて、まずは何かにこだわって発信してみる、そのトライアルの結果が、人から見たあの人は軸があるよね、につながっていくってこと。自分軸って難しいことじゃなくて、思考のクセのようなものだと気づきました。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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