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奈良 佐保川でお散歩

今年最後のお花見(のつもり)で訪れた佐保川。
佐保川は奈良市街を北から南に流れる延長19キロの一級河川。水源地は春日山原始林で、奈良市街や大和郡山市内を流れた後に大和川に合流します。河畔には多くの桜の木が植えられており、奈良県下でも屈指の桜の名所。また、奈良市内に近いことから、古来より多くの歌人の作品に登場する場所でもあります。

私がこれまで巡った奈良県下の桜の名所、いつかまとめてみたいなと思います。

新大宮からスタート

桜の季節の佐保川ですが、これまで2度河畔をお散歩したことがあります。一度目はJR郡山駅から。二度目は近鉄京都線九条駅付近から。いずれも北上するルートでした。今回は近鉄奈良線新大宮駅付近からスタートして九条駅を目指す南下ルートを選んでみました。新大宮駅から南に進み、大宮通を西に進んでいくと橋が見えてきます。その下が今回の目的地である佐保川です。


見事な桜のモコモコ!!

大宮通に掛かる橋の上から撮影。前日の大雨と大風でほとんど散ってしまっているのではないかと心配でしたが杞憂に終わりました。まだまだモコモコの桜が残っていました。そう、この風景こそが佐保川の桜並木なのです。青空が広がるお花見日和でしたが、平日なのでお散歩をしている人の姿はまばら。時折外国人観光客も見かけました。奈良県内外の人達の間なら桜の名所として知名度があるかもですが、外国人達は一体どこから情報を入手するのでしょうね。


NOVOTEL奈良。世界的なホテルチェーンだそうです。

少しだけ南下。三条通にかかる橋の上から撮ったノボテル奈良。南に面するお部屋に泊まったら絶景を見ることが出来るのでしょうね。後で調べたら、世界的なホテルチェーンが営むホテルだそうです。来年、桜の季節を狙って宿泊してみようかな。


橋はかなり古そう

同じく三条通にかかる橋の上から南側を撮ってみました。奥に見える橋は人と自転車が往来できる幅の狭い橋です。結構老朽化しているみたいで、橋の上にいると揺れます。私のような高所恐怖症の人にとっては要注意。眼前に絶景が広がる橋の上には人が集まるのは世の常。無人状態を撮りたかったのですがなかなか難しい。人が一番少なくなった瞬間を狙い、現像時にPhotoshopの生成AIで消しました。余談ですが、Photoshopの生成AIって凄いですね。テレビCMでお馴染みのGoogle Pixelの消しゴムマジックより凄いかもしれません。


真ん中に飛石が見えます

同じような写真ばかり続いてごめんなさい。橋の上から撮るとどうしても同じような構図になってしまいます。この幅の狭い橋の上からさらに南方面を撮ってみました。川縁ギリギリまで降りることが出来る場所があり、ちょっとしたお花見スペースもあります(ここにいた人達もPhotoshopの生成AIで消しました)。飛石があり対岸に渡ることもできます。童心に帰り、飛石で一人遊んでいました。


モコモコ感を見せるのも一苦労

2年前に初めて訪れた時感動した場所がここ。飛石があった場所から南下すると高い建物がなくなり住宅街になります。若干左手に人工物(ガードレール?)が映り込んでいますが、右側は畑になっており桜を遮るものは何もなく見事なモコモコ具合。奥の方にチラッと見えていますが、菜の花も見頃でした。


これぞ絶景!桜並木です!

桜のトンネル。写真の上半分を桜の花で埋め尽くすように工夫してみました。望遠レンズを使った圧縮効果というものでしょうか。道には数名の人がいましたが、これも生成AIで消してみました。消した後は全然残っていない。不自然感が全くないです。この先になると散策している人の数はぐんと減り地元民の憩いの地となっています。桜並木はまだまだ続きます。まだ三分の一程度しか歩いていません。

恋の窪・大安寺付近

奈良市街地の南側にある恋の窪地区に入ると一気に住宅地が広がります。そしてJR奈良駅方面から流れてくる佐保川の支流と合流するスポットがあります。この以南から川幅が広くなります。


菜の花の黄色が眩しい

大宮通や三条通付近ではチラホラだった菜の花が大安寺町付近に差し掛かると川縁でモリモリ咲いています。南に進むにつれて菜の花のボリュームがどんどん増していきます。桜と菜の花の二重奏、これも佐保川桜並木の醍醐味です。


真ん中の大きなネットがなかったらいいのになー

ここが支流との合流地点付近。左側から支流が、右側から佐保川が流れています。左手は住宅街、右手奥には奈良市衛生浄化センターがあるそうです。写真の手前には軽自動車一台なら止めることができる広場があります。そこで地元の人達が楽しそうに宴会をしていました。お昼ご飯、何か持っていけば良かったと後悔。


第2のおすすめスポット!

京終停車場薬師寺線という東西に走る道路から北向きに撮った写真。結構大きな道路です。付近には奈良市埋蔵文化調査センター、済生会奈良病院、様々な規模の工場や会社があります。住宅街から脱した感じの場所。ここは両岸のモコモコ桜を楽しむことができる第2のお気に入りスポットです。

JR大和路線と並走


真ん中の建物はラブホテルです

この付近から、佐保川は少し距離を置いてJR大和路線と並走します。数年後に新駅ができるという話を聞いたことがありますがこの辺りなのかな。真ん中に見える塔はホテル・オーラリゾートというラブホテルの一部。完全に住宅街から脱しているエリア。橋の真ん中から撮ると結構高い奈良バイパスの陸橋が映り込むのですが、橋の右側に寄ることで隠れてくれました。菜の花のボリューム、ここからさらにピークを迎えます。

菜の花の丘


菜の花の丘

ここが圧巻、菜の花の丘。桜も十分モコモコだけど菜の花もモコモコ。対岸に渡って埋もれてみたかったのですが道が分からず。少し道を戻って川を渡ることができたものの、河畔に通じる道は工事中で立ち入ることができませんでした。Googleマップで他に道がないか探しましたが、かなり距離が離れていたので断念しました。


春の主役は彼らですね

河畔も河畔付近の道路にも菜の花が咲き誇っていました。この辺りが一番綺麗な場所らしく、これまで歩いてきた場所の中ではカメラを持った人の数が一番多かったです。桜並木のある河畔、車一台程度がやっと通ることが出来る道がありますが、どの車も結構スピードを出しているので移動は要注意。ボケーっと歩いていると轢かれます。


フィナーレを飾るにふさわしい絵

そしていよいよ6キロにも及ぶ桜並木のフィナーレ。それがこの景色です。某桜の開花状況サイトの人気ランキングによると、奈良県下では第三位の桜の名所らしいのですが、アクセスのしやすさと桜のモコモコ具合からして第一位でも良いかもしれません。第一位は吉野山でしょうがアクセスが悪すぎる。絶景を見ようものなら物凄い坂を登らないといけないし。

私が巡った奈良県下の桜の名所、ベスト5は

  1. 佐保川の桜並木

  2. 高田千本桜

  3. 壺阪寺

  4. 総本山長谷寺

  5. 藤原京跡

でしょうか。いつか紹介してみたいと思います。しばしお待ちを・・・。



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