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ご報告

皆さん、こんにちは。

私事で恐縮ですが、来月から富山県射水市にある富山情報ビジネス専門学校の「副校長」に就任することとなりました。一般的な学校に例えると、いわゆる「教頭先生」のポジションにあたります。

昨年の4月より、短期大学や専門学校、子ども園などの教育機関を経営する学校法人浦山学園で「グローカル戦略推進室ディレクター」として、高等教育機関の主体的な学び場づくりに携わってきたのですが、今後は学校経営の部分にも参画させていただきます。

これまでは、経営者(起業家)として歩んできましたが、これからは、教育者としての道を歩んでいきます。私は、24歳の時に起業しました。そして今日、36歳になりました。干支で言えば、節目の年でもあります。狙ったわけではないのですが、勝手に運命を感じています。

今回の記事は、この決断に至った経緯について書きました。私なりの、教育の世界に対する「想い」も詰め込みました。教育に携わっている方々に、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

きっかけは、いつも突然

まず、今回の決断に要した時間についてですが、「1日」でした。少し前から、前触れがあったわけでもありません。この話自体が、ある日突然、私のもとへやってきました。

振り返ってみれば、起業の時も同じでした。大きな決断は「時間がかかるもの」というイメージが強いですが、きっかけはいつも突然で、決断は至って短く、シンプルです。

キャリアの講義ではよく、「やりたいこと・できること・やるべきことを一致させましょう」、と言っています。それさえできていれば、決断に迷う必要はありません。今回は有言実行できた気がしてます。

教育者への興味・関心

私は教育学部系卒なので、就職前から、教育についてはかなり強い関心を抱いていました。ただ、「学問を教える教師」という将来像には、全く興味を抱けませんでした。それは、今も変わってはいません。

私は、教育学部の中でも「教員免許の取れないコース」を専攻しました。大学生の当時から「教師じゃない教師」という合言葉を胸に、学生生活に励んんでいました。

ファーストキャリアは大学職員、その後は独立しましたが、一貫して「人事領域」を受け持ってきました。私なりには、ずっと教育の世界に携わってきているつもりでした。

「学問を教える人」ではなく、「人を育てる人」でありたい。私の勝手な教育者の定義であり在り方なのですが、今の日本には、私が定義するような教育者は圧倒的に不足していると感じています。

学びの機会を提供する

私が代表を務める合同会社ハピオブは、「すべての人が活躍する社会をつくる」というビジョンを掲げています。私たちは、下記のような方々に、サービスを届けていきたいと思っています。

活躍したい!という想いがあっても、学びに触れることができない。
学びの楽しさや面白さを知らず、活躍したい!という想いを抱けない。

ハピオブが向き合いたい人々

このような人は、世界中にいます。大小あれど、それは教育格差や情報格差呼ばれ、社会問題にもなっています。世界中のすべての人が学びたい学びにアクセスできれば、人類社会はもっと進歩する。冗談抜きで、私は本気でそう思っています。

学びの機会を提供することは、私のやりたいことでもあり、やるべきことでもある。おかげさまで、少しずつできることも増えてきました。できることが増えるにつれて、自分自身の「使命感」も醸成されていきました。

建学の「想い」に惹かれて

私が学校法人浦山学園に携わることになったきっかけは、理事長からの「学園の理念やビジョンを再定義したい」という相談でした。つまり、最初は自分の会社のお客さん(クライアント)でした。

お仕事をさせていただく中で、初代理事長(理事長のお父さん)の建学の背景を知る機会がありました。最初に作った予備校の建学理由は、進学したいけど進学できない若者に「学びの機会」を提供するためだったそうです。

学校という存在は、私たちの人生に当たり前のように存在していて、これまで、建学の理由を知ることも考えることもありませんでした。国公立はともかく、私学には私学の、その学園にはその学園だけの、建学に至る背景があります。

浦山学園の建学理由と、私がハピオブを存在させる理由が似ていることを知って、勝手にこの出会いに運命を感じていました。そしてそれが、私の故郷でもある富山県ということもあり、いつしか案件という枠を超えて、何かできることはないかと考えるようになっていました。

キャリアの専門家として

そのような経緯もあり、実は昨年の10月から、浦山学園が運営する富山福祉短期大学と富山情報ビジネス専門学校の2校でキャリアの専門家として、講義を担当させてもらっています。

内容については、キャリア選択と就職活動に関する基礎知識の提供と模擬練習、自己分析の方法に関するレクチャー、さらには学生たちの自己表現に対するフィードバックなどです。

講師という立場ではありますが、生徒には成績をつけるので、カリキュラムの構成や学習目標など、教育コンテンツとして魅力づくりにも励みました。一人ひとりの感想を読んでいると、いろんな葛藤が伝わってきます。教える側が「教える」という認識から脱却し、「共に学ぶ」という姿勢も大切であると、最近はよく考えます。

学生主体の活動づくり

キャリアの講師をする中で、どうしても授業だけでは時間が足りずに伝えきれないことがあります。特にキャリアという領域では、自分がどんな活動に打ち込んできたか?については、授業の中で作ることはできません。

ファーストキャリア時代もそうでしたが、学生が活躍できるフィールドを作ることも、教育者の役割であると考え、今年、浦山学園に新たな学生が主体的に活動ができるプラットフォームを作りました。現在は「Rabbit-U(ラビット・ユー)」と名前を変え、学生団体になっています。

この活動は、学生たちがやりたいことを自分たちで企画し、学生の活動に社会人が巻き込まれていくというスタイルです。主体が完全に学生側にあることで、活動に対する捉え方や向き合い方、本気度がまるで違います。

最初は企画しても学生が集まらないのではと心配しましたが、今では15名以上の学生が参加し、毎週のようにミーティングを開催しています。彼ら彼女らの将来が、私はとても楽しみです。

いざ、学校経営の現場へ

そして、今月から、冒頭に述べた通り、副校長の着任に向けた準備を進めています。学校経営の現場では、授業をしているだけでは見えなかった、たくさんの努力や葛藤があります。

文章中で「学問を教える人」を否定したように感じる表現がありますが、それは全くの誤解です。学問を教える人も立派な教育者であり、カリキュラムの編成やどんな人材を養成するかなど、本当にたくさんの観点から教育と向き合い、日々の授業が行われています。

昨今、教師という仕事は、少し人気のない職業に見えがちです。たしかに、仕事量に対する見返りが少なく見える業界かもしれません。しかし、この業界の意義はとても大きく、日本の未来を背負っていると言っても過言ではありません。

私は学校経営の現場に携わる立場として、その意義や魅力について、積極的に発信していきたいと考えています。今回の報告が、その「はじめの一歩」でもあります。さっそくいろんな難題と向き合っている毎日ですが、おかげさまでとても充実しています。

高等教育機関の未来を

この決断の背景には、もうひとつ、壮大な夢と希望が詰まったプロジェクトが関わっているのですが、今回の記事ではあえて触れません。適した時期が来たら、改めて報告したいと思います。

先程も述べた通り、高等教育機関は、日本の未来を背負っています。この環境で、どんな教育が行われるのか。それで日本の今後は大きく変わっていきます。今回の決断は、そんな日本の教育に提言ができるチャンスでもあると思ったので、思い切って舵を切りました。

富山は随分と昔から「教育県」と呼ばれています。この富山から、新たな教育の形を発信していくことも、私の役割のひとつだと、勝手に使命感を持って、今後も歩みを進めていきたいと思います。

私の今後について

今回の報告の通りですので、私自身がハピオブの現場に出て何かをお伝えする機会は、今後グッと減ることが予想されます。しかしながら、最高経営責任者であることは変わりないので、会社の意思決定や内部での関わりについては、今後も継続します。

会社としても、より教育に関わるプロジェクトには積極的にアプローチをしていきたいと思っているので、コラボのお誘いは、引き続き、大募集です。

11月以降は、情報ビジネス専門学校での勤務が中心となりますので、少し打ち合わせなどは調整をお願いする機会が増えるかもしれません。ただ、平日の夜や週末なども私は対応可能ですので、気にせず、ご相談いただければと思っています。

選択を正解にする人生を

今までも、これからも、私のやることは変わりません。働く場所が変わっても、働く人が変わっても、私の軸は変わりません。正解を見つけるよりも、自分の選んだ選択を正解にする。

ちょっと環境が変わって皆様にはご迷惑をかけるかもしれませんが、引き続き、よろしくお願いいたします。以上、報告でした。

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