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W杯による人生の定点観測


4年という月日は仕事も、価値観も、人間関係も大きく変わるのに十分すぎる時間だ。


2018年ロシアW杯の記憶。

自分の大学サッカーラストイヤーの年。


ラウンド16ベルギー戦。

変なところで生真面目な自分は朝練があるからとオンタイム視聴は諦めていた。
(4年に1度だぜ。生で観なさいよと今なら思う)


目が覚める。

もう試合が終わっているかもしれない時間だったが、もちろん動向が気になる。
TVをつけたその瞬間、CKをセットする本田圭佑選手の姿が映った。


CKが蹴られる。キャッチするクルトワ。

ベルギーのカウンター発動。

あっという間に日本のゴール前



ゴールが決まる。


「あれ、失点したみたいだ」
「試合残りあと何分ある?」
「これはハイライトか?」


色々なことが寝ぼけた頭の中でぐるぐるする。
必死に状況を整理しようとする。

直後、鳴り響くタイムアップのホイッスル。

両肘をグラウンドに叩きつけて悔しがる昌子選手の姿が映し出される。


「ロストフの14秒」完結。


本当に偶然ではあるが、自分が起きてテレビをつけたその瞬間に、今もよくTVで見るあの14秒が展開された。


その日の朝練の内容はあまり覚えていない。
ただ、当時の院生コーチがベルギー戦のことを締めの時に熱く話していたのはなんとなく覚えている。

それが「前回」のW杯。

あれから4年。当時からは想像できなかった出来事がたくさん起きている。

蹴球部の1学年下のスーパースターは日本の9番として世界中のサッカーファンを虜にする存在となり、同じグラウンドでボールを蹴っていた仲間もそれぞれの人生を歩んでいる。
選手として子どもたちに夢を与え続けている人、起業する人、転職する人、結婚する人。

最近では、当時少年団で指導していた子と高校サッカーの場で再会するという嬉しい出来事もあった。

2018年の点と、2022年の点を比べてみると、変化の大きさにびっくりしてしまう。
「こうなればいいな」という願望はいつも持っていたが、想定通りにコトが進んだことはほとんどなかった。ただ、起きた出来事は自身の選択による結果であること。
これだけは間違いない。

結果はコントロールできないし、最終的にどこに着地するかはわからない。
けれど、唯一コントロールできる「自分のあり方」だけはどこまでもこだわりを持って、貫きたい。

2018年、2022年の2つの点を並べてみたら、そんなことが頭に浮かんだ。


次のW杯は30歳。どんな記憶とともに日本代表の試合を観ることになるのか楽しみだ。次回大会は現地で観戦したい。



2026年W杯での3度目の正直、ベスト8進出を願って。


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