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中学生に囲まれてキャリアコンサルタントについてお話した話

今日は、かねてから予定されていた中学校にお邪魔しての、キャリアに関する授業の日。

会場は市内のとある中学校。
様々な職業で働く社会人が20名くらい参加していて、各教室に分かれて自分の仕事についてあれやこれやとお話する。

私はキャリアコンサルタントとして参加をしていたのだけれど、どの辺に焦点を当てて話すのがよいのか、非常に手探りな感じだった。

「キャリアコンサルタントって聞いたことある人いる?」

冒頭で集まった10数名の学生に対して投げかけて聞いてみると、ちらほらと自信なさげに手が上がる。

無理もない。
キャリアコンサルタントは社会人の中でも認知されていないこともあるくらいマイナーな仕事だ。

予想していた通りの展開だったので、あらかじめ用意しておいた資料を使いながら、キャリアとは、コンサルタントとはみたいなところから話を進める。


話の途中で、こんなことも聞いてみた。

「将来の夢がある人、なりたい職業が決まっている人はいますか?」

またチラホラと手が上がる。
相手は中学2年生だ。逆に目標が決まっている方がすごいとも感じる。

将来の夢なんてものは、決まってたら素晴らしいし、決まっていなくてもこれから見つけていけばいいし、それに5年後10年後と年月を重ねるなかで変化していくなんてこともよくあることだ、そんな話をしながら、またあれやこれやと話をする。


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私にとって中学校に足を運んだのは、自分の卒業以来のことで20数年ぶりのことになる。

今日訪れた学校は、自分にとっては縁もゆかりもない学校ではあったけれど、学び舎という場所特有の雰囲気がなんとも懐かしいものに感じられた。
廊下ですれ違う生徒たちは総じて元気がよくて、みんな大きな声で「こんにちは」とあいさつをしてくれる。こんなに元気な挨拶を聞いたのもずいぶん久しぶりのことのように思う。

彼らにとっては、生まれて初めて対面するキャリアコンサルタントという人種に対して、どんな人なのか、どんな話が聞けるのか、自分にとって役立つことは何なのか。そんなことを考えていたのだろうか、時折メモを取ったり、こちらをジッと見つめてみたり、隣の友達の様子を見てみたり。

生徒によって、気になる点はまちまちではあったものの、真剣に話を聞こうとしている様子は伝わってくる。なんかエネルギーが凄い。

真剣な目で見つめられながら「なんでその仕事に就いたんですか?」なんて聞かれると、なんとなくの答えではなく、真摯に答えなければと思わずにはいられなくなる。

今回、中学生に対して、自分の職業について話すという機会ではあったけれど、あらためて自分の仕事のことを振り返ってみたり、仕事自体の意義や役割みたいなことについても考えるきかいになった。

誰かに何かを伝えようとするとき、気付きが多いのは話の受け手よりも話し手の方だったりする。

いい機会を頂いた。これからもまたこのような機会に恵まれますように。



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