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成長とはなんぞや? 問題解決能力編

先日から連続テーマになっている
「成長」について。

今回は、成長(精神的、人格的成長)の一要素である、
問題解決能力について考えていきたいと思います。

※どうして「問題解決能力」が成長の一要素なのか??という方は、
前回のnoteをご覧ください。


では、
お決まりみたいになってきましたが、
まずは「問題解決能力」という言葉の意味から確認していきましょう。


問題解決能力ってどういう能力?

ビッグワードの意味や本質を理解するときの、
私のアプローチ方法は、とにかく因数分解することから始めます。

問題解決能力 であれば、
「問題」「解決」「能力」に分解。

簡単そうなところから、アプローチすると、
「能力」は何かをすることが出来る力のことなので、
問題解決能力とは、問題を解決する力となる。

さらに「解決」は、字のまま読むと、
解いて、決めること となる。
問題を解いて、決める力が問題解決能力というわけだ。



ということで、
問題解決能力における「問題」とは何かを考えてみる。

ビジネスにおいて、一般的に言われることの一つとして、
理想(目標)と現状の間にある、埋めるべきギャップのことを、
問題と捉えることがある。

この考え方で考えてみるならば、
問題解決能力における「問題」&「解決」を段階的に紐解いていくと、
①理想を描くこと、
②現状を正確に把握すること、
③①と②のギャップを認識すること、
④③で認識したギャップを解消するための方法や施策を思案すること、
⑤④で上がった方法や施策の中から、特定のものに絞りこむこと、
⑥⑤を実行し、ギャップを解消する

この①~⑥を実行し、ギャップが解消できない場合は、
解消できるまで②~⑥を繰り返し実行することが、
問題解決であり、その力が問題解決能力ということだろう。


問題解決能力の 高い 低いとは?

では、問題解決能力が高いとはどういう基準で判断されるのか。
上記の①~⑥のプロセスをベースに考えてみる。

①理想を描くこと
「理想」という曖昧なものに対して、どれだけの具体性をもたせられるかというところだろうか。
また、個別最適と全体最適のどちらを優先させるのか。
短期的な理想、中長期的な理想と段階的にターゲットをおくかどうか。
それらは大きな時流に乗っているのか、敢えて逆らっていくのか。
などなどを、スピーディーに思い描ける力というのは、高い能力と言えるように思う。

②現状を正確に把握すること
現状把握については、正確性と網羅性の高さが一つの能力の高さと言えるだろう。
また、現状把握のために必要とする基礎情報が少なく済むほど、把握能力は高いと言える。
#一を聞いて十を知る

逆に、たくさんの基礎情報を持っているにも関わらず、全体的な状況把握に抜け漏れがあったり、不正確な場合は、能力としては低いと判断できる。


③①と②のギャップを認識すること
どのようなギャップがあるのか、それは環境要因なのか、人為的なものなのか、技術的なものなのかなどなど、ギャップの大きさに対して、ある程度妥当性の高い予測をする力が必要。

基本的に「理想」は未来の姿であるため、
現状及び過去の経験などから、推測予測を用いることが求められる。
#ここでフェルミ推定のような考え方が使える

④③で認識したギャップを解消するための方法や施策を思案すること
ギャップの要素を因数分解し、
何からアプローチするのか、
そのための選択肢にはどのようなものがあるのかを列挙する。

ついでに、リスク要因やコスト(時間、金、工数など)の試算も行い、
選択肢の比較検討が出来るようにする。


⑤④で上がった方法や施策の中から、特定のものに絞りこむこと
複数の選択肢の中から、
取捨選択または、コンビネーションを考える。
その取捨選択のための基準を考える。

同時に、撤退ラインや進捗を確認するためのマイルストーンも併せて検討しておく。


⑥⑤を実行し、ギャップを解消する
実際に、採択されたアクションを実行し、
同時にマイルストーンをトラックしながら、進捗を確認し、理想の実現に近づける。

進捗が思うようにいかない場合や、
想定外のトラブルが発生した場合のリカバリー、
さらに別の選択肢への切り替えなどを随時検討していく。


上記を効率よく(スピード、コストなど)実行できる能力が、
すなわち、問題解決能力の高さなのであろう。


例えば、
小学生にとっての問題解決は、
ショートケーキのイチゴを最初に食べるか最後に食べるかを決めることかもしれない。

或いは、
新社会人にとっての問題解決は、
上司との適切な関係構築を目指しつつ、自分の時間を確保することかもしれない。

また、
ベテラン社会人にとっての問題解決は、
社会問題の解決や、後輩の育成、家族との関係性かもしれない。

何が言いたいかというと、
人それぞれのステージに応じて、解決すべき問題のスケール感は異なる。
目の前の、そして自分だけの問題に取り組むという段階から始まり、
長期的な、自分を含む世界の問題に取り組むという段階まで、幅広く問題解決のステージはある。


要するに、問題解決能力が高いというのは、
より大きな問題にアプローチできるステージにいるということになる。


先日の意思決定能力と問題解決能力の関連性で考えるのであれば、
どちらも現状を正確に把握する力というのが重要になっている。


*******
問題解決能力を高めるということは、
自分のステージを高めるということにつながるのだという認識になりました。
なんとなく「成長」という言葉のイメージに合致している気がする。

明日以降も引き続き、下記の8項目について考えてみようと思います。
③創造力豊かな思考
④クリティカルに考えていく力
⑤効果的なコミュニケーション
⑥対人関係スキル - 自己開示、質問する能力、聴くこと
⑦自己意識
⑧共感性
⑨情動への対処
⑩ストレスへの対処





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