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高校生とキャリアコンサルタント

今日は県内の高校に出向いてキャリアについてのお話をしてきました。

相手は高校1年生。
子供でもない、大人でもない微妙な年齢の学生たちです。

当然私にも、そんな時代があったはずなのですが、もう20年以上も前のことなので、記憶は薄れてしまい当時どんなことを考えていたのか、あまりはっきりとは覚えていません。

ただ、進路のことや将来のことなどはあまり真剣に考えておらず、夢とか目標みたいなものを具体的には持てていなかったような気がします。


そんな夢や目標がなかった青年時代を過ごしていた私が、現在はキャリアコンサルタントとして、人々の夢や目標を実現するためのお手伝いをしているというのも、妙なめぐりあわせのようにも感じます。


キャリアコンサルタントとして、様々な”はたらく”に関するご相談をお伺いする際に、相談者の方がこれまでにどのようなキャリアを積まれてきたのか、現状とその背景のストーリーについてお伺いをさせて頂くことがあります。

当然、10人いれば10人分の人生の物語があって、まさに人それぞれで、どれだけお話をお伺いをしても、新しい発見があるというが、キャリアコンサルタントという仕事の面白さであり、難しさでもあります。

多くの人は、キャリアについて悩むとき、あるいは重大な決断をするとき(これを転機と呼んでいますが)、何かしらのきっかけに出会っています。

自分自身に何か重大な出来事があった、自分の近しい人に何か重大な出来事があった、何かと出会った、何かを失った、などきっかけの形は様々です。

比較的多く挙がってくるのは「誰かの言葉が響いた」というものです。

その言葉は自分に向けて明確に投げかけられていることもあるし、メディアなどを通じて不特定多数の人に向けられているものを自分でキャッチしたという場合もあります。
いずれの場合でも、そのわずかな言葉の中に不思議なひっかかりや運命的な響きを感じて、自分の転機に対する判断軸に影響を持ちます。


今日、私がお話させて頂いた学生は全部で30名強でしたが、その中の誰かひとりでも、私の言葉をきっかけに新しい行動を始めるきっかけにしてもらえる人がいたら嬉しいなと思う。
別に彼らの行動を変えるために招かれたわけではないから、参考程度にでも聞いてもらえていたらそれで充分なのだけれど、せっかくご縁があって関わった人なのだから、わずかでもポジティブな転機となれていればと、切に祈っています。


世代の違う彼らと話しながら、私自身も気づかされてることは沢山あったし、次回に向けて勉強しないといけない課題もできたし、ありがたかったな。

またこういった機会に恵まれますように。



追記:
30名強の生徒の中で、キャリアコンサルタントという職業を知っていたのは1名だけでした。
全国のキャリアコンサルタントの皆さん、頑張っていきまっしょい!

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