コロナ禍の過ごし方は不問?
ここのところ、25卒を対象とした新卒採用の面接を担当している。
面接にくるのは、主にこの春に大学4年生になった学生たち。
つまり、大学に入学したときは既にガッツリとコロナ禍だった世代。
面接での定番の質問に「学生時代に頑張ったことは?」というものがある。
従来であれば、ここでいう学生時代というのは大学入学以降のことを問う事がほとんどである。中には高校時代以前のエピソードを持ち出してくる学生もいたが、そういった学生に対しては「大学時代は特に何もなかったのかな?」と少しネガティブな印象を持つことが多かった。
しかし、昨年くらいからクライアント企業から「学生時代に頑張ったことは、大学時代に限らず、それ以前でも可」というガイドが出るようになってきた。
多くの人にとって、コロナ禍(特に緊急事態宣言下)というのはあらゆる活動の自粛が求められ、当たり前の活動が当たり前に続けることが出来なかった。従って学生においても、頑張りたくても頑張れなかった人が多くいることに対して、採用企業側も配慮をした上で選考を行おうと考えているのである。
全ての候補者に対して、同じ条件で採用選考を行うのであれば、それはフェアなアプローチであるし、なんら問題はない。
ただ、実際に面接官として現場に立って学生の話を聞いていると感じたことがあった。
それは、コロナ禍でも何かしら出来ることを見つけてチャレンジをしていた学生は存在するのである。チャレンジの内容がどうであれ、制約条件が厳しい中で、行動を止めなかったことやトライしたというのは、それだけでも特筆すべき点だと感じる。
「ピンチはチャンス」という古から伝わる言葉があるけれど、本当にそうなのだな、と感じる。
環境がどうであれ、行動を決めるのは自分。出来る事見つけて、実際にアクションを起こすのも自分。早々に諦めて事態を見守ることを決めるのも自分。
面接しながら学ぶことって多いわ。
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