1社キャリアってリスクだよなぁと思って、考えてみた。
終身雇用が実質的に崩壊して、転職が当たり前の時代になってしばらく経つ。そんな転職当たり前時代においても、新卒入社した企業で何十年と働く人もまだまだたくさんいる。
私の学生時代からの友人で、親しい面々だけをみても、転職をしたことがない1社キャリア組が2~3割くらいいる。逆に転職組は既に2回3回と転職している人も珍しくない。
ひと昔前(いや、ふた昔くらい前か)であれば、定年まで働いた方が役職か給与、或いはその両方が年功に応じて右肩上がりでステップアップしていくし、退職金も在籍年数に応じて大きくなっていた。
しかしながら、昨今では退職金の額が大幅に減っていたり、制度自体が無くなっていたりと、定年まで働き続けることの”旨み”が小さくなっている。
そんな時代において1社で働き続けるメリットは何だろうかと考えてみる。(というか手抜きをして、ChatGPTさんに考えてもらった)
私も脳内で考えたけれど、似たような感じだな。あとは、勤め先によっては金融機関からの信用(ローンを組みやすい)とか?
ただこれらは全部、勤め先が新卒から定年までの約40年間、安定して業績を伸ばすか少なくとも維持し続けられる場合の話。
このご時世、どんな大企業でもパタリっと倒れてしまう可能性はゼロではない。ましてや40年続く企業を新卒入社の時点で選ぶなんて不可能に近い。たまたま入った会社が「お、なんだかいけそう」となるケースがあるかないか。
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さて、逆に新卒で入社した企業で長くキャリアを築くことのリスクとは、どのようなものがあるだろうか。ChatGPTさんに考えてもらいました。
1、2、4はスキルアップ機会が限定的になり、キャリアが停滞してしまうリスクがあるよね、と。
3は1社に依存してしまうと、いざ何かあったときに、次のキャリアがスムーズにいかないリスクがあるよね、と。
なるほどね、確かに。
あと他に付け加えるとすれば、こんなところでしょうか。
・市場価値が低下していることに気が付かない。場合によっては市場価値が上昇していると誤認してしまう可能性がある。
・身に着けたスキルがポータブルスキルかどうかの判断がつかなくなる。
・いざ転職しようとしたときに、敬遠される可能性がある。
例えば、ある企業に長らく在籍して、それなりに成果を出しながら、課長など管理職に就いたとする。本人は自分の経験や能力が高くなったように感じるかもしれない。しかし、実際に経験や能力が身についているかは、外に出てみないと分からない。ひょっとしたら、○○部長との付き合い方が上手くなっただけという可能性もある。或いは、古い体質の企業であれば、前時代的なやり方が上手くなっただけで、他社ではもっと進んだハイテクな方法を導入しているかもしれない。(そろばんがどれだけ上手になっても、Excelは上達しない)
ポータブルスキルというのは、直訳すると持ち運び可能なスキルということで、特定の企業内だけではなく、汎用的に使えるスキルのこと。即ち、ポータブルスキルをたくさん身に着けると市場価値が上がっていくが、特定の企業でしか役に立たないスキル(例えば、社内政治におけるキーパーソン相関図の知識 とか)をいくら身に着けたところで、市場価値はほとんど上がらない。
他の企業やフィールでの経験がなければ、自分が持っているスキルがポータブルスキルかどうかを判断するきっかけすらつかめないリスクだってある。
そして、1社で長くやってきた人が、何かしらの理由で転職をしようとしたとき、場合によっては”長く勤めたこと”がボトルネックとなってしまうリスクがある。
どういうことかと言うと、最近ではアンラーニングという言葉で表されることもあるけれど、前職の考え方や方法を引きずり過ぎて、新しい組織になじめないのではないか?(古い考えを棄てられないのではないか?)という懸念を持たれる場合がある。
これを回避するには、積極的に新たなチャレンジをして成果を出した実績や、外部組織(例えば出向とか)でも成果を出したような実績をもって、新しい環境への適応力を証明するしかない。
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私自身が転職経験者だから、、、というわけではないけれど、1社で働いていくことのリスクについて考えてみました。
自分が取り組んでいる仕事が好きで、所属する組織が好きで、待遇にも満足して、幸せに働いている人も当然います。そういう人にとっては、リスク云々より、現在のキャリアが既に幸せなものなのだから、それを維持発展させることに努力をする方が、きっと望ましいキャリアになるのだと思います。
ただ、今のキャリアに何かしらの不満や懸念を感じたまま、ただ機会が掴めずに長らく働き続けてしまっている方は、一度立ち止まってしっかりと自分のキャリアについて考えてみるのも必要かもしれませんね。
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