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クライアントから学ぶコンサルタント。

私の肩書を一般的に言うならば、キャリアコンサルタント。
といいつつ、メンター的な役割として、かれこれ3年ほどお付き合いをさせて頂いているクライアントの方とのご面談中のこと。

こんな話を聞かせてくれました。

「最近、自分がどうしたいのかを考えるようになりました。今までだったら、学生時代にきちんと頑張っていなかったから・・・とか、あまり頭がいい方ではないからとか、周りから見たら・・・とか、色んなことをグジグジと考えてしまっていました。けれど、結局のところ、今からどうするを考えるしかないってことに気づいて。上手くいかなくてヘコむこともあるけれど、そこから持ち直したいのか、或いは折角だからもっと凹んでみるのも面白そうか、とか。次に目を向けられるようになった気がします。」

さらにこんなことも話してくれました。

「体が疲れているなら、美味しいものを食べて温かい風呂に入って、温かい布団で眠れば、体は元気になる。頭(心)が疲れているなら、頭にも栄養をあげればいい。だから、バカみたいだけれど自分で自分の頭を撫でてあげたり、褒めてあげたり。そうやって体にも頭にも養分をあげていれば、自然と元気になるのかな、とか思っています」


私自身、ここのところ少し頭が疲れていたので、すんごく沁みました。
本来なら、コンサルタントの私から伝えるべき内容のようにも思いましたが、クライアントから気付きを得ることがあったっていいのだろうと思いました。

と、いうのも、
若いころに営業をやっていた時のこと、先輩から言われた言葉の中に「営業はお客さんに育ててもらう」的なアドバイスがあって、特に若手の頃なんていうのは、お客さんの方が商品知識も業界知識も豊富だったりするから、純粋に教えてもらったり、難しい質問をもらって必死になって調べたりしながら成長させてもらう。そして、大抵の場合は営業としてだけではなく、人間的な成長を促されることもあるわけです。


今回のクライアントさん、最初にお話させて頂いたときは「仕事なんてお金がもらえれば何でもいい」と、働くことにあまり前向きでなく、私生活もあまりうまく行っているとはいいにくい状態でしたが、今となってはすんごく前向きな人に。
前を向くだけが全てではないし、人それぞれにスタンスの違いがあって全然いいと思ってはいるけれど、自分の関わった人がイキイキしていたり、楽しそうな様子を見られる。またその変化に立ち会っていられるというのは、幸せなことだな、と。

やっぱり、この仕事好きだなぁと感じた瞬間でした。


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