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他人の脳ミソと手足を活用する話

もうすっかり春ですね。
今週末から春のセンバツが開幕するのが楽しみでしょうがありません。

さて掲題の「他人の脳ミソを活用する」について、要するに周りの誰かに上手に助けてもらおうという話です。

ポイントは3つ。
①自分の好きと嫌い、得意と苦手を理解する
②周りの人の得意と苦手を理解する
③普段から関係性を築いておく

では①から。
恐らくはどんな人でも得意なことがあれば苦手なことがあり、同様に好きなことと嫌いなことがあります。組み合わせるとこんな感じ。

a. 得意で好きなこと
b. 不得意だけど好きなこと
c. 得意だけど嫌いなこと
d. 不得意で嫌いなこと

aは気にしなくて大丈夫。気がつけば自然とやってるし、どんどん上手くなるので。

bは今は不得意でも大丈夫。続けていきましょう。そのうち上達します。大抵のことは10,000時間くらいやれば、その道のプロレベルになるそうです。10,000時間というととてつもない感じですか、1日8時間働く会社員で考えると週休2日でも大体4〜5年くらいです。

cは要注意です。得意だから周りから任されたり、つい自分でも手を伸ばしがち。だけど、そもそも好きではないので、上達も中々しないし、やってても楽しくありません。なので、出来ればこれは他の人にお願いするか、そもそもやらないでよい環境を頑張って作るべき領域。

dは不得意で嫌いなのだから、手を出しても成果も出ず負担になるばかりなので、やらないための努力をしてもよい領域。

とはいえ、避けて通れないこともあると思います。
そういう時は、作業を細かくブレイクダウンして単純化したり、好きな要素を感じられる部分を見つけやすいように工夫してみましょう。そしていよいよ最後は時間を区切ってMr.ポポのような表情で無心でやりましょう。

いずれにせよ、cとdについては、得意な誰かにお願いした方がよいでしょう。

では誰にお願いすればよいのか?
例えば、専門家にお金を払って委託するということも出来るでしょうし、同僚や知人の中にはタダでもやりたい(好きだから)という人がきっと見つかるはずです。

普段から自分の周りの人を見渡して、得意分野や好き嫌いを把握しておくと良いでしょう。
相手の苦手領域が自分の得意領域に当てはまれば、作業を交換という方法がとれwin-winです。

最後に気をつけておかなければならないポイントは、自分の苦手領域のことを好きな人や得意な人が見つかったとして、普段から良好な関係性が築けていなければ「え?なんで?」となってしまいます。

いざって時の切り札になってもらえるよう、自分と異なるタイプの人がいたら、コミュニケーションをしておくと良いでしょう。


と、書いてしまうと、「人をリソースとしてしか見ていない」「はなから努力を諦めている(自分でなんとかすべき)」と感じる方もいるでしょう。

20年ほど前に「ペイフォワード」という映画があったのですが、自分が受けた優しさや恩は相手に直接お返しするのではなく、他の誰かに渡してあげることで、優しさが循環し、いずれ自分にも再び返ってくるというメッセージが謳われていました。

誰かに助けてもらえるところは喜んで助けてもらい、逆に自分が出来るところは張り切ってサポートしてあげればよいよかな、と。

映画みたいに単純にはいかないのが現実世界ではあるのですが「まずは自分でやるべき」に縛られている人がいたら、別のアプローチとして試してみてください。

どんなことでも自分でトライすることで得られる経験はたくさんあり、それは素晴らしいことです。ですが、「自分で頑張らないこと=悪」ではないと、時々は自分に寛容になってみると思いの外ものごとがスピーディーに動き始めるかもしれません。

一番奥にある大きなゴールに対しての最短距離は何か。それが判断の基準なんだと思っています。

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