加藤ファーム

株式会社加藤ファーム 代表取締役 北海道の米どころで農産物の生産販売をしています。 2…

加藤ファーム

株式会社加藤ファーム 代表取締役 北海道の米どころで農産物の生産販売をしています。 22歳で就農、25歳で経営者に、30歳で法人化しました。 日々思うこと、考えていることを書いていこうと思います。 弊社のリンクまとめはコチラ↓ https://lit.link/katofarm

最近の記事

(株)加藤ファームの紹介と取り組み

どうもこんにちは☀️ この記事を読んでくださってありがとうございます。 株式会社加藤ファームです! と言っても実は同名企業は全国に何社もありますので、ちょっと自己紹介をしたいと思います。 弊社は北海道新十津川町にある会社で、農業を営んでいます。 株式会社と言っても現状は家族労働ですので、ただの農家です(笑) お米、小麦、大豆、子実用トウモロコシを生産しています。 お米生産しているお米の品種は「ゆめぴりか」「ななつぼし」「ふっくりんこ」「えみまる」の4品種です。 先の3品

    • スニーカー履いて米づくり〜乾田直播というスタイル〜

      春になったらビニールハウスを建てて、種を苗箱に蒔いてハウスの中で育てて、 田んぼをトロトロにして、そこに苗を植えて… という従来からの米作り。実はこれには全て意味があって、天候不順への対応や確実な良質米生産のために北海道で培われてきた栽培技術なんです。 しかし、これにはデメリットがあります。労働力です。 農業者人口が減少している現在において、この手法での稲作規模拡大はとても難しいのが現状です。 労働力を増やさずに米の生産量を増やすには… 僕は7年ほど前から「乾田直播かんで

      有料
      300
      • お米の値段が下がった!めっちゃ下がった!

        9月に入って北海道は稲刈りが始まりました。 今年は夏場が気温が高く日照も多かったので、稲の生育は1週間ほど早く進んでいました。当然稲刈りも過去最速ペースで始まっています。 まだまだ始まったばかりですが、収穫段階では収穫量も多く品質も良さそうとの情報が出ています。 大幅に下がった概算金さてここからが本題、令和3年産米の価格が全国的に大幅値下がりしています。 JA概算金も商社の買取価格も昨年から比較するとかなりの下げ幅です。 原因は明白でコメの過剰在庫です。 多くのSNSで

        • 子どもの無限の可能性を親はどうサポートできるか

          どうも北海道で農業をしております株式会社加藤ファーム代表の加藤です! 北海道の水田地帯でお米や小麦、大豆、トウモロコシの穀類を生産しています。 さて、僕には2人の子どもがいます。 2人とも小学生になり、私たち親という環境の外で多くの経験を得るようになりました。 そして親が想像もしない方向へアンテナを伸ばすようになって、子どもの可能性は無限大なんだなぁ、と痛感している毎日です。 ただ子どもを危険に晒すような事は避けたいと思うのが親という物。 さてみなさん、どこまで見守ってど

        (株)加藤ファームの紹介と取り組み

          お米の美味しさってなんだろう?

          どうもこんにちは。 北海道の米どころでお米を生産している加藤ファームです♪ 今年も新米がそろそろできあがる頃になりました。 新米のご予約は公式LINEで受け付けております✨ 株式会社加藤ファーム/公式LINE この時期は多くの米農家で新米の予約受け付けしてますね。 でもどの農家さんから買えば良いの?味はどう違うの? って思いますよね。ちょっと解説したいと思います! 美味しさを決めるのは生産者ではなく消費者昔と違い、お米を作る技術はかなり進歩しました。同時に品種改良も進み

          お米の美味しさってなんだろう?

          我が家の経営委譲の話

          「経営委譲がうまくいかない」というのは農家あるあるですね。 しかし我が家は恐ろしくスムーズに委譲できた、かなりのレアケースなのではないかと思っています。 僕が経営者になって今年で8年目、かなり過去の話になりますがスムーズな継承のヒントになればと思い、振り返ってみたいと思います。 僕の就農から委譲までの時系列僕は高校卒業後、道内の大学へ進学しなんとか4年で卒業して(笑)、22歳で親元就農しました。3年間親元で働いた後、25歳で経営委譲をしました。 更に5年経営してから30歳で

          我が家の経営委譲の話

          失業率の悪化は本当にコロナのせい?

          東京オリンピックが無観客になってしまいましたね…。 飲食店など多くのお店が時短営業の状態での有観客は無謀だと思っていたので、当然と言えば当然でしょう。 本当はもう1年延期すべきなんでしょうが、そもそも開催決定権はIOCにあるので僕達日本人に選ぶ権利はありません(汗 先日久しぶりに札幌に買い物に行きました。飲食店がかなり閉店していましたね…。 営業している店舗でも看板メニューの単価が安いお店は並んでいて、ある金額を超えると客入りが無いという明らかな傾向があったように感じました

          失業率の悪化は本当にコロナのせい?

          色んなお米を食べて知る

          僕は米農家です。 当然普段のお米は自分で作ったお米です。(コレって地味に超贅沢ですよね) 今年はお客様からの追加注文が多く、気がつけば家族が食べる分まで無くなってました。これは欲しいと言われたら素直に売ってしまう僕のミスです(笑) という事で、令和3年産米が食べれるまで色々なお米を食べてみよう、という事になりました。というかそれしか無いんですけどね…。 コンテスト入賞のお米まずは兎にも角にも一番評価されているお米を食べようと思い、お米の食味コンテストで何度も上位入賞してい

          色んなお米を食べて知る

          コンビニよりも多い美容室、それよりもさらに多い農家数

          最近、農作業をしながらVOICYという音声配信アプリを使って色々な方のお話を聞いてます。 ながら日経ですとか、ひつじさん、西野亮廣さん、DJ Nobbyさん、堀江貴文さん、あとは同業系で言うとノウカノタネさんなんかも聞いています♪ 農作業の時ってラジオとか結構聞くのですが、ちょっと飽きてきちゃったりするのでこういうアプリで有益なお話を聞いて仕事しながらインプットしたりしてます。 そこで僕がながら聞きしていてふと手が止まった番組が企業分析ハックさんの最近の放送。 美容室がコン

          コンビニよりも多い美容室、それよりもさらに多い農家数

          カンブリア宮殿の食べチョク回を観て思うコト

          先日、僕のTwitterのタイムラインが食べチョク一色になった日がありました。 カンブリア宮殿というテレビ番組で特集されるというものでした。 僕がフォローしてる方の多くが農業関係者という事も要因の一つですが、それでも凄い勢いだったので僕も録画して観てみる事にしました。 素直な感想食べチョクに限らず、スタートアップの凄いところは「企業の成長速度」。めちゃくちゃ早いペースで業績が上がっていってる。 農業ではこうも早いペースで成長できないものなのだろうか…? 農地などの固定資産が

          カンブリア宮殿の食べチョク回を観て思うコト

          2021年の春は低温続き

          今日は久しぶりに18時頃に帰宅できたので、食後に頭の整理も兼ねてnoteを書いてます♪ 今年も順調に春作業が続いています。 作業が続いていますが、天候はあまり思わしくない日々です。 雨と雨の合間に田んぼや畑に入ってます。 一度の雨量こそ少ないものの、今年はとにかく雨が近いので夜遅くまで作業する事も多いです。 4月下旬は夜は氷点下になり朝は霜柱が…汗 5月に入っても曇天で気温が上がらず、ゴールデンウィークはほぼ雨。 トップの画像は今年の4月下旬の稲の苗の様子ですが、発芽し

          2021年の春は低温続き

          今年は気持ち新たに農業の情報発信をしようと思います

          2021年も春を迎えています。 歳を重ねるにつれて時間の流れが早く感じるのは本当ですね。もう1年経ってます。 春になると北海道の農家は急に慌ただしく動き出します。 僕も例外なくバタバタとしてます(笑) 4月前半は晴れ続きで雪解けや作業は順調そのもの、むしろ雪の少なかった去年と変わらないペースで進んでいます。 バタバタしながらも質の低い仕事はする訳にはいかないので、キチンと丁寧に。 それでいて素早く。 僕たちはここから秋までの全ての仕事が良くも悪くも農産物に影響してきます。

          今年は気持ち新たに農業の情報発信をしようと思います

          大豆栽培のメモ

          私はなるべく冬の間に多くの資料を探しては読み込むという作業を繰り返しています。 今回は本来だと紙媒体に書き込む内容の、読み込んだ資料や私の頭の中の思考メモを敢えてnoteにまとめてみました。 アメリカの論文大豆を栽培する上で参考になる文献は実は日本にはそれほど多くありません…。個人的には稲や麦ほどの栽培面積が無いからではないかと思っています。 となると、参考にすべきは海の向こうになります。 ということで、大豆栽培が盛んなアメリカのサイトを検索して論文を見つけてきました。 ア

          大豆栽培のメモ

          農家と家族とiPhone

          先日、僕たち夫婦の携帯電話と両親の携帯電話、計4台の機種変更してきました。 僕たち夫婦は3年ぶりのiPhone更新、両親はガラケーから初スマホ、初iPhoneです。 僕たちはバッテリーの限界が見えてきた中でバッテリー交換で延命するか迷いましたが、電話料金見直しで思った以上に月額料金が下がったのを見て思わず変更(笑) これって結局支払い金額が変わらないから節約したことになりません(笑) 農業だと結構ハードな条件で使用しているので、壊れるリスクを考えると定期更新が正解だと思って

          農家と家族とiPhone

          ポップコーンを通して「当たり前」とは何かを考える

          僕のnoteでは散々お米の過剰作付け、過剰在庫を取り上げてきました。 じゃあ代わりに何を作れば良いのか?農業においては環境条件なんかもあるので一概に言えないというのが前提にはなりますが… 農林水産省では「転作作物」というものを推奨しています。小麦や大豆などの畑作物です。 その中で「子実用トウモロコシ」という作物がラインナップに追加されているんです。 子実用トウモロコシ皆さんが普段目にするのはいわゆる「スイートコーン」といわれる生食用トウモロコシです。甘くてみずみずしいとて

          ポップコーンを通して「当たり前」とは何かを考える

          clubhouseに入ってみた

          clubhouseなるSNSが1月の終わり頃に日本に入ってきましたね。 そこから著名人をスタートにどんどん広がっている状態です。(2月上旬現在) 僕も1月末に招待していただいたので、入って体感してみました。 僕は小さな頃から常にラジオが流れている家庭で育ち、現在もラジオや音楽が常に近くにある状態で生活しています。radikoやSpotifyはほとんど起動状態です(笑) コロナで人と会う事が難しくなってからはPodcastを聞くようになってきた中での音声SNS、めちゃくちゃ気

          clubhouseに入ってみた