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そして手術

19:00 には病院に到着していた 伴侶と娘、 まずは私がERで応急処置されているのを待合室にて、ただただ待つ。
& それぞれのDr.からCT造影・麻酔・輸血・拘束等今後の処置・手術に関わる重要事項の説明を受け、理解・納得の上 同意書にサイン。

伴侶とのLine に 医療スタッフの方と私のやり取りが混じっている音声入力らしきメッセージが一つ これはCTをとっている最中だったのかもしれない。意識はあるのかも
21:15「寒いですか? 気持ち悪い頭が痛い、首はグー守って下さい。外しますよ撮らせて下さい、吐き気もあるの? 頭 頭痛い 目回ってます 」

22:00ごろ  行っていただいた精密なCTや血液検査の結果を受けて、 脳外科主治医Dr.Fから治療方針、必要な手術など総合的な説明をいただいたようです。病院の正式な説明書とともに主治医Dr.の手描きイラスト メモ、
Dr.からの詳細説明を書き留めた娘のメモ等々
見せてもらったのは退院してからかなぁ 、そんな状態だったのかぁ と我が身の事ながら ただ驚愕。(ただ イラストが可愛くて癒される☺️)

患者家族側の理解に齟齬がないよう 丁寧に噛み砕いてご説明いただけたと思いますが、 そこはどうしても脳外専門用語多めになることは致し方なく。
ただ娘の迅速な理解に Dr.から「あれ?医療関係の方?」とお言葉をいただいたと伴侶より後で聞く。非常事態にも落ち着いて 頭をスピーディーに回してくれた娘に まじで助けられた。

この時点の私の状態と治療方針についての 要点は以下の通り
・頭部をぶつけたことにより脳出血が見られる
・特に挫傷(ダメージ)があるのは 右側頭葉(怪我の範囲は49mm x 30mm 程度)  これは 実際ぶつけたのは左側であるが、(力が伝わりすぎて反対の右側が損傷受ける)対側損傷の状態による
・今後 脳が腫れる可能性があり、脳幹への圧迫が予想される
脳幹は生命維持を司る最も重要な器官のため圧迫は致命的イベントとなる。したがって脳幹を守る目的で圧を逃すため骨を外す治療である外減圧術を提案します

信頼できるDr.のご説明に異存など全くなく ご提案の外減圧術に同意。

外減圧術の実施も最善のタイミングを見計らいたく、手術は2回に分けて行う。まずERから ICU に移動。手術準備整い次第 OPE室にて現在の出血箇所の血を抜き、出血の具合をみて頭蓋骨を一部取り除く手術を行う とのこと。

第1回目手術時間 概ね 23:00 → 23:45
 ・その間 娘は一旦 貴重品を含む私の荷物を持って自宅に戻り、入院に必要なものを準備。日付が変わるギリ手前(23:53) 改めて病院に到着。
第2回目手術時間 25:30 → 約2時間 
・全身麻酔、右側頭部から前頭部にかけて皮膚切開後、右側頭蓋骨を大きく
外す
。 脳を覆う硬膜は一部切開し人工硬膜を用いて補填。

 外した頭蓋は 冷凍保管
 脳を休めるため冬眠療法で 眠らせて内圧管理。
 3日間程度鎮静剤処方、点滴にて脳に栄養
 
「大丈夫ですよー」
と希望を伝えてくださるDr.1と
「正直 生死5分5分」と厳しい結果への覚悟をお伝えくださる Dr.2 
お二人のバランスが絶妙だったらしい。バランス大事。

ICU と OPE室 を私を乗せたストレッチャーが行き来しているのを 控室側から見守っていたらしい伴侶と娘。
ありがたいことに2つの手術は問題なく終了。私はそのままICUで集中治療。
コロナ5類移行前の状況下でもあり 術後の私をゆっくり見守る..こともできず  伴侶と娘は 帰宅。
駐車券に記載された出庫時刻は 5月3日 AM 7:39
眠かっただろうに 事故なく自宅に戻れてよかった。
そして 私は眠り続ける。


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