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変わるもの、変わらないもの

紅白歌合戦出場、おめでとうございます!!
白組トップバッター!
…なわけではなくて、たとえ50音順だとわかっていても、一番上に名前があるって気持ちいいですね!
違うかい?エヴリバディ!!

いやー、CDJに出演しないってわかった時に、いやこりゃぁもしやまさかいやだがしかしうーんもしかしてもしかするとまさかもしやワンチャンあるか?!と思ったんだよね…。
2023年、こんなに精力的に活動してきたんだもの。
新曲を2曲も発表して、1曲は映画の主題歌になって、もう1曲は企業CMになって、古い曲も映画の主題歌になって、周年アリーナツアーにトリビュートに春夏のフェス、恒例の野音に、ソロとしてはバースデー独演会とロンドン独演会とカヴァーコンサートと。
紆余曲折の艱難辛苦を乗り越え、荒波をかいくぐり、吹雪もやり過ごし、、、ブワッ…(涙)


彼らがデビューしてからのこの35年、世間はサスティナブル=持続可能性を叫び、ダイバーシティー=多様性を認める社会に変わってきた。若次のエキセントリックさも今ならば受け入れてもらえる。やっと時代が追いついた。
そして、その時代の流れに並走するかのように宮本浩次もまた、真っ正直さを臆せずにぶつけて大丈夫なんだと、世の中を信じられるようになった。届けたかった想いが届いた手応えによって、これまでずっと歌ってきたこの世界で生きていくことへの愛が、揺るぎない力強さを纏った。
変わってきた社会と、変わらずに貫いてきた俺。
この2つが、それぞれの方向から流れて来て、落ち合ったのだ。光射す丘の上で。


このひとが「変わらない」のは、「変わっていく」ということ。
つまり、このひとは、変わることをいとわない。

思えば、デビューアルバムですでに歌っていた。

昔の友に言わせると 俺は変わっちまったそうだ
人ゴミにからだを任せて 流れに乗ってきたせいさ

“習わぬ経を読む男”

と。
だが、まあそうは言っても、変わっていくことに不安を覚えないわけではない。

その目に映った俺の姿は あの頃と変わっちまったの?

“笑顔の未来へ”

それでも、変化を受け入れることを躊躇わない。
なぜなら「変わっていく」その魂の底に息づく、そのハートの芯に根ざす、「変わらない」軸を持っているから。

本当は何も変わっちゃないのに
この町や人が 変わりゆく景色に見えるのはなぜ?
終わりなきこの時の向こうに
本当はただただ俺の心が傷付いただけ 時を重ねて
(消えゆくこの身に光を見たんだ)

“DEAD OR ALIVE”


「変わらないもの」を持っている限り、そして自分はそれを持ち続けているのだと信じられる限り、変わっていっても、変わらない。

町は変わるけど
ココロは変わらない

“君がここにいる”


その変わらないココロで、その瞬間瞬間で手段を変えて、日々を渡ってゆく。
歩き、自転車、車、新幹線、飛行機…、
なんだっていいんだぜ!

前だって後ろだって、斜めだって!
変わらないのは、出かけようぜ!って気持ち。

昨日は昨日 明日はそう明日
毎日新しい
何でもないようで そうさきっと
毎日変わってく

“Baby自転車”


そう、太陽と同じだ。
新しい1日の、生まれ変わった新しい太陽。
でも、当たり前だけど太陽そのものはひとつしかないんだから、昇ってくるのは昨日と同じ太陽だ。
風だってそう。
新しくて同じあの風が吹いているんだぜ。本当さ。

太陽も風も、月も、空も、時間とともに変わってゆく。
だが、変わらずにそこに在る。
メビウスの輪の真骨頂ここにあり。

そして、メンバーもまた、
変わりながらそこに居る。変わらずにそこに居る。

「変わらないために変わり続ける。」

これは、進化論の提唱者チャールズ・ダーウィンの言葉とも言われるが、
宮本浩次は、これからも、
変わらない芯を抱えて、流れる時にあらがわず、時代の波に乗って変わっていくのだろう。
〈エレファントカシマシのために変わっていく〉のではなくて、
〈エレファントカシマシであるために変わっていく〉のだろう。

またひとつさよならを言おう

“季節はずれの男”


あらためて、紅白歌合戦出場おめでとうございます!
『ロマンスの夜』もとても楽しみです!!



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