自信がないと、どんなにできる人でも仕事は見つからない(#高校生レポート)
インターン概要
蒸気の制御技術を持ち、制御機器の開発・製造を手がけ、イギリスに本社をかまえるスパイラックス・サーコ合同会社(以下、スパイラックス)の日本拠点の社員さんへ取材を行いました。スパイラックスさんでは、グローバル含めた全社員共通で大切にしたい6つの価値観を「OUR VALUE」と名づけて定義しています。エンジニア、営業、マーケティング、調達、総務など、多様な職種の方々にインタビューさせていただき、自分が大切にしているOUR VALUEとその理由、普段の仕事の様子・やりがいについて、高校生がお伺いしました。
全3回にわたり、スパイラックスさんでの高校生レポートをお届けします。
本記事以外では、他の生徒の体験をご紹介しているので、そちらもぜひ覗いてみてください。
①自信がないと、どんなにできる人でも仕事は見つからない(本記事)
②生活するために仕事をしているのか、好きだから仕事をしているのか
③はたらく人の幸せな環境を知って、日本での”安心”をかんじた
▼▼以下、高校生によるレポートです▼▼
Sさんのレポート
自己紹介
2022年の5月に日本に来ました。今、高校1年生です。
スポーツはバスケットボールが一番好きです。バスケ部に入っています。
趣味は電子部品の組み立てです。家でクリスマスツリーの電気の模型を組み立てました。
取材相手について
・李志俊さん
・技術部
・CAD/エンジニア
日本で働く大人へのインタビュー
Q1. 仕事で大切にしているValueは何ですか?
選んだValue:協調
その理由:チームメンバーで協力して問題に取り組むことで、より多くの情報や視点で、解決策を探ることができます。
Q2. (お仕事関係なく) 好きなValueは何ですか?
選んだValue:敬意
その理由:相手を尊重することで意見の違いを認め合い、建設的なコミュニケーションを促進することができます。
Q3. 日本の会社の1日のスケジュールについて
9:00-17:00(休憩が1hあります)
将来、自分も仕事をしていくので、日本の会社でどうやって皆が働いているのか知りたくて、聞きました。
取材をしての学び、いちばん心にのこっていること
一番楽しかったのは、製品を見学しながら、社長さんが説明してくれたこと。電気の勉強をしていたので、製品に使っている部品について少し知っていて、面白かったです。見学した製品は、環境にやさしく便利で日常生活に便利だと感じました。
社員さんが高校生のときも「自分で一つの上手な技術を持ちたい」と思っていたと話してくれました。私も同じだと思って嬉しかったし、自分の将来やりたいことを再認識できました。社員さんは機械の技術を勉強して、今もその勉強したことを使っている。自分で技術を持っていることは自分の将来のためになること、ということを学びました。
Dさんのレポート
自己紹介
私は、将来、大学に進学することを目標に、今勉強に励んでいます。特に、家庭科と数学の授業が好きです。高校からはじめたバドミントンがとても好きで、今は部長もしています。観るのも、プレイするのも好きで、とにかくかっこいいスポーツです。みんなといっしょに協力して、大会で良い結果が残せるように今がんばっています。
取材相手について
【チャムさん(スリランカ・来日5年目)】
最初話した時(相手が外国の人だったから)日本語あまり理解できないのかも、コミュニケーション取れないかもと思ったけど、最近結婚したと聞いた時に「明るい人だな!」と思ったり、話していくうちに経験してきたいろんなことなど説明してくれたりすごい良いアドバイスをもらったりして、優しい人だなと思った。また、言語の壁があるのに頑張って私に理解させようと思った気持ちがよく伝わりました。良い人だなと思いました。
日本で働く大人へのインタビュー
Q1. 仕事で大切にしているValueは何ですか?
Safety(安全性)
電気の仕事だから気をつけないと小さなことで大怪我する可能性があるからだそうです。
Q2. (お仕事関係なく) 好きなValueは何ですか?
Collaboration(協調)
仕事を1人でやるのも良いけど、みんなでやる方が楽しく、楽にできる。家族の支えもあってこそ仕事がうまくいくと言っていました。
Q3. 仕事をする上で楽しいこと、嫌なことはなんですか?
今の仕事内容は基本的に好きで、でも日本語の読み書きが苦手だからお客様とのメールでのやり取りは少し苦手だと言っていました。
好きなことをやっていると嫌いなことが克服できるし、自分が一番好きな仕事を選べたからこそ楽しく、苦手なことでもそれが好きになれるように頑張れるとも言っていました。
取材をしての学び、いちばん心にのこっていること
「自信がないと、どんなにできる人でも仕事は見つからない。」
この言葉を言われた時に、昔の自分を思い出しました。
中学生1年生の時に、自分と周りの人との違いで悩んで自信を無くしていた時期に日本人の大人と話す機会があって、「このままだと将来何もできない、どこにも辿り着けない」、「通訳ならできる?いや、できないか」と言われたり「大学にも行けないよ」などとネガティブなことを言われて、自信を無くしていた時期がありました。両親のサポートもあり、自信は無くてもとりあえずやっていこうとは思うようになってきていて、今回チャムさんの話を聞いて、改めてその時のことを思い出しました。この言葉を聞いて、自信をつけよう、夢を達成しよう!という気持ちになりました。
スパイラックスのみなさん、本当にありがとうございました!
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問い合わせ先:
認定特定非営利活動法人カタリバ Rootsプロジェクト(外国ルーツの高校生支援)roots@katariba.net