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流行は必ず過ぎ去る

 まあ、当たり前の話なんですが。

 流行自体が良い悪いではなく、流行である以上いつかは過ぎ去るものなのですよね。

 ただ、私が見た範囲では、3〜4年ほど前、いわゆるなろう系、つまり『小説家になろう』や『カクヨム』などの大手ウェブ小説投稿サイトで、特に人気が出やすいものが流行していた時には、流行もいつかは過ぎ去ると考えていない人がけっこういたような気がします。

 ウェブ小説投稿サイトの中での、その主流派の中での細かい流行の移り変わりではなく、ウェブ小説で特に人気が出た物それ自体の流行の話です。

 我が世の春を謳歌していた、そんな感じでしたね。

 私はかつてのケータイ小説の流行りを思い出していて、いつかはこの流行も過ぎ去ると思っていました。

 それはウェブ小説や、そこで発生した特有の作風などが完全に消滅するという意味ではありません。

 ウェブ小説主流派の書き手や読者がよく言う「SFは衰退した」と同じように、規模が縮小するだけです。

 ちなみに、SFが衰退しただけでなく、一般文芸全般があまり売れていないし、従来型というか公募系ライトノベルも、ウェブ小説系に比べて売れていないし、ライトノベルではあまり書かれることのない推理小説も売れていないらしい。

 ウェブ小説主流派だけが売れている。

 そんな言説もありましたね。

 もちろん、全てのウェブ小説主流派がそんな事を言っていたわけではありませんが。

 でも、ケータイ小説とは違って、ウェブ小説主流派が衰退することはない。そんな見解が目立っていたように記憶しています。

 この時、自分の勘を信じて彼らとは距離を取ればよかったのですが。

 愚かにも、そうしなかったのですね。

 その時に何かあったかについては、このブログ記事の後半をご覧ください。


 ごく短くまとめると、その小説の根本的な持ち味などを度外視して、とにかく流行のテンプレートを使えば読まれるし、書籍化(商業出版の事です。界隈では、商業出版の事をこのように言います)するからいいよ、といったアドバイスが横行していたのですね。

 もちろん、そうした事を言われたのは私だけではありません。

 そうしたアドバイスを受けた小説の一つは、いわゆるなろうテンプレを使うことなく、青年漫画としてコミカライズされました。

 なろうテンプレを奨めた人たちは、良かれと思って言っていたのだろうなとは思っていますが。

 なろう系衰退の兆しを見て、それ見たことかと調子こいてバッシングしないでいるのは、それなりに自制心が要りますね。

 こんな風に書くと「なろう系、あるいはウェブ小説で人気の商業出版小説は衰退していない」と言う人も出てくると思いますが。

 さてさて、どうなりますやら?

 私自身の人生の教訓としては、自分の判断を最優先して生きていこうと思ったことです。
 
 誰の意見を参考にするかも含めての話ですが。

 ここまで読んでくださってありがとうございました。また次回の記事もよろしくお願いします。

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