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マガジン連載中のファンタジー漫画その他について

今日は喫茶店で漫画原稿の下描きをして、職場でBlenderの練習をしていた。

それからコンビニで週刊少年マガジンを購入、アニメ化作品が多いな、と感心する。

ファンタジー作品は『シャングリラ・フロンティア』と『黙示録の四騎士』だ。どちらもアニメ化している。

『シャングリラ・フロンティア』は『シャンフロ』と略されるらしい。これは原作は、ウェブ小説投稿サイトの『小説家になろう』から拾い上げされたウェブ小説だ。

試しにポケマガで漫画版の1話を、なろうで原作の3話までを読んでみた。

ざっと見た感じでは、全くと言っていいほど印象も雰囲気も違う。

特に主人公の印象が全く違う。

以前、現実の人間やフィクションのキャラクターを、その能動性により4種類に分類する方法を書いたことがある。

漫画版は極めて能動的な主人公で、原作のウェブ小説は極めて受動的な主人公となっている。

私が見た範囲では、ウェブ小説として受けやすい小説の主人公は極めて受動的なタイプが多いようだが、少年漫画の主人公としては、やはり能動的な主人公が受けやすいのだろう。

これも前にも言ったが、極めて能動的な主人公からは、特有の、明るく清々しい元気に満ちたオーラが出る。

他にも『シャンフロ』は作画担当者が話作りとは別にいるからか、とても絵がていねいで、背景まで細かく描き込まれている。

臨場感があり、すんなりと世界に浸れる。

主人公たちはゲームの世界に入っている設定だが、近未来でこうしたことが可能になった時代を舞台にしている。

ある意味で、SF的とも言えなくはないが、見た感じはファンタジー作品の雰囲気である。

『黙示録の四騎士』は、バトルシーンで、主人公たちと敵キャラを詳細に描いているが、背景はあまり見えない。しかし、どのキャラも個性的でファンタジーならではの外見や雰囲気が備わっている。

それで充分、世界観が伝わってくるのだ。『シャンフロ』とは全く違う作風である。

思ったことは、特に商業進出を望むなら、受け線は狙わねばならぬが、同時に個性を打ち出すこと、別な言葉で言えば差別化をしなくてはいけないのも、また事実だよな、と。

TwitterXでの話を私が見た範囲では、とにかく受け線に合わせろという話が優先して語られるが、差別化をどうやっていくのかはあまり語られることはない。

一説によれば、型にはめても個性はにじみ出るそうだ。まあ確かにそうだろう。でも、本当に武器となるほどの個性を作品に付与するには、やはり別な心構えや表現技法も必要になるのではないかと思うのだが、ついぞそんな話は聞いたことがない。

まあ、それだけとんでもないシロモノを作ったり書いたりしてしまう初心者が多いのだろうが、私としては聞いていて多少は違和感を覚えなくもない。

うがった見方をするなら、個性を打ち出す話より、型通りにする話のほうが受けやすいのだろうなと、そんなふうにも思えてしまうのだ。そんな人が多いのだろう。

まあだからこそ一方では『ブルーロック』のような漫画が受けるわけだよな。

そんな『ブルーロック』の今週号の話は、主人公の潔のライバルの一人、カイザーの悲惨な幼少時代を描いた過去編であった。

この世界のドイツには、虐待防止法みたいなのは無いのかと思った。誰も虐待に気づかず、通報もしなかったのかよと思ってしまったのだ。

まあ本編も、まだ未成年でアマチュアのはずの主人公をはじめとする選手たちを、全世界ネット配信の上、年俸で評価してランキングしているので、基本的に人権概念が薄そうではある。

見た感じ、そんな尖り具合は『ブルーロック』が一番で、アニメ化作品多しと言えど、他より水を開けてヒットしているのは、それも理由なのかと思う。

10年代マガジンレーベルの看板だった『進撃の巨人』もかなり尖ったダークファンタジーであった。

先にジャンプに持ち込んだ時に言われたという「ジャンプを持ってきてください」のエピソードは有名だもんな。

さて、今回の記事はここまで。

読んでくださってありがとうございました。また次回の記事もよろしくお願いします。

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