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最近ハマっている物語を語ろう

僕は最近、何かと物語にハマっている。
元々物語が大好きな人間なので、日常でもあるのだが、最近はより顕著な気がするので、備忘も兼ねて言語化してみたい。

最近ハマっている物語は、以下の通り。

・大河ドラマ「光る君へ」
・アンメット ある脳外科医の日記
・僕のヒーローアカデミア
・悪は存在しない
ハマり始めた👇
・「虎に翼」
・コテンラジオ(物語ではないけど)

ドラマ・アニメ・映画とジャンルは雑多。ただ間違いなく最近のお気に入り。

一つ一つ、語って行く。

約1000年の間、現代まで生き続ける物語を書いた女性の物語。

「光る君へ」は、源氏物語と紫式部の物語。
平安時代の宮廷社会の、政治事情や人間関係、男女の恋愛を描いた作品。
大河ドラマをしっかり見るのは人生初めてだが、思いの他深くハマっている。なぜだろう。

平安時代というのは、日本の歴史の中でも非常に平和な時代だったと言われている。ただそんな時代とは言え、この世界での現実は今とは大きくかけ離れたルールで現実が進行しているので、理不尽なことも非常に多い。
そんな理不尽な世界の中を生きる、この物語の主人公まひろ(≒紫式部)の姿を目で追いながら、当時の時代背景や空気に想いを馳せる時間が豊かなんだろうなと感じたりする。

この物語は、「源氏物語という、日本最古の長編小説であり、日本文学の最高傑作と言われる伝説的作品が誕生するまで」の物語として捉えると、非常に感慨深い。大河ドラマは史実に基づいているので、ゴールは決まってる。そこに向かうまでのプロセスを、どのように表現して描いていくかというところに、面白さが生まれてくる。まひろが味わう喜びも悲しみを、彼女をつくるかけがえのない原体験であり、それが全て「源氏物語の誕生」に繋がると思うと、どのシーンも見逃せないのである。
これが1年も続くと思うと、、大河ドラマというのは本当に凄い大作だなと、改めて感じるのだ。

毎朝、数年前のある日の時点に記憶がリセットされる脳外科医の物語。

奥さんにオススメされて見始めた作品。
最初は、すごく物語性のある設定だなと感じ、主人公の状態に想いを馳せるといたたまれない気持ちになったものだが、これが不思議なもので、視聴を進めていくとその憐憫めいた気持ちは減っていくのだ。
なぜだろう。

それは、この作品が悲劇を単なる悲劇として描かず、それに立ち向かう一人の人間の姿と、それを支える周りの人間たちの関係性の物語として描いているからなのではないかと感じている。

今年見た映像作品の中で、間違いなく一番心を揺さぶられた。
この作品が描くものは、静かだけどもとても熱くてあたたかいもの。
脳外科医のミヤビが、患者さんと向き合い、記憶と向き合い、脳の障害や病気と向き合う中で、自分が負った記憶障害という後遺症と向き合うプロセスそのものを、非常に丁寧な演出で描いてくれている。
登場人物のふるまいなども非常に自然で、本当にそこにその人が生きているかのような息遣いに溢れていて、とても楽しいと思える作品だ。

今週の第5話で最終回のようなピークを迎えたが、物語はまだ折り返し。
今後の展開も非常に楽しみなドラマである。

無個性ゆえに夢を諦めた少年が、憧れの人から想いを託され、最高のヒーローになるまでの物語。

僕のヒーローアカデミアは、連載当初からずっとジャンプで追ってきた作品。先月、全巻無料公開期間があったので、寝る間を惜しんでジャンプ+で読破した。本当に感動し、心揺さぶられ、思わず涙が出るほどに、面白い作品だ。

純粋に、能力系のバトルアクションとして面白いのはもちろんだが、その圧倒的迫力の画力で描かれる、少年たちの成長・葛藤の記録。敵である「ヴィラン」側の悲劇の物語や背景まで、非常に解像度高く描かれている。
中でも、連載で読んでいたとき、死柄木弔のオリジンのエピソードに触れた時は、ヒロアカという漫画の印象が大きく変わり、この漫画はただの勧善懲悪で終わらない領域にまで本気で踏み込んだぞ、という感覚があったことをよく覚えている。

そんなことも思い出しながら、特に今回印象的だったのは主人公デクの幼馴染、「かっちゃん」の人間的成長である。
デクの成長ももちろんだが、このかっちゃんの成長こそが、ヒロアカという作品における一つの軸であり、間違いなく裏主人公であるそんな存在である。最終決戦が近づくに連れ、彼はこれまでの傲慢さやプライドと向き合い、自分の弱さを認めて、ずっと虐めていたデクを認め始める。そのプロセスが最高にかっこよくて、心を掴まれるのだ。

現在ヒロアカは本当に佳境の最終章。
その中で、かっちゃんは凄まじい存在感と活躍を見せる。
本気で涙腺が緩んだ。漫画はかくも人の心を動かすのだなと、改めて痛感したそんなひとときだった。

一旦中締めということで

本当は、映画「悪は存在しない」まで書き切りたかったが、眠気と疲労に抗えないので、一旦ここらで手を止めようと思う。
自分なりに、一旦残しておきたい今の記憶や熱量の一部は、残せたのではないかなと感じている。

続きはまた後編で。

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