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新展開!謎の事件『娘は誰と会っているのか?』をみんなで考察するぜ2

前回、Discord考察班による推理をまとめた、私たちの中で話題沸騰の怪事件をレポートしたブログ『娘は誰と会っているのか?』

新情報が更新されました!
そして、執筆者の「Kisaragi」様からコメントも頂戴しまして……
結論から申し上げまして、前回の(我々が失礼にも勝手に言っていた)「奥様が娘さんに嘘つかせてる説」は完全に消え捜査は振り出し、と言ったところ。

早速、考察班再集結!新たに提供された情報も含め、洗い直してみました。

【新情報】

①娘さんの通学先は、風土として保護者間の私的連絡は「個人情報に立ち入り過ぎない子供を通じた手紙のやり取りが望ましい」という意識が共有されていた(電話の連絡網や家庭訪問がなくなったりと、個人情報への考え方が変わった昨今、有りそうな話です)。
→私立のお坊ちゃん校だから保護者も「ちゃんとした家の人」なんだろうという信頼感もあったわけで、奥さんのことを「手紙と娘の携帯しか連絡手段がないなんておかしいと思わなかったのか!」とは一概に責められない。

②奥さんは昨年、娘さんの通学に同行する機会があり、「友人と一緒に登校中のAくん」に話しかけられる一幕があった。(本人は名乗っていないが、娘さんが「あれがAくんだよ」と言っている)

(奥様が娘さんの話すAくんの有り得ないプロフィールなどを無理に肯定しようとするのも、上記①②もあって、またリモートで毎日一緒に家にいたのに「お泊まり事件」まで特に何も言ってこなかったご主人が、急に自分の不注意だと責め立ててきたように思って反発している可能性もあります)

③幼児教室時代からのママ友(おそらく娘さん同士も幼馴染で親しいのでしょう)も、Aくんらしい人物を駅で目撃したことがある。この時も、ママ友さんの娘さんが「Aくんだよ」と紹介している。

④娘さんは「A家が経営している病院」に行ったことがある。10階建て以上の大規模な総合病院で、中に入っているコンビニでアイスを食べたという。ただ、娘さんが院名を覚えていなかったこともありご友人夫婦は当該病院を特定できていない。

また、ご友人家族の住まいとA家とされた邸宅のざっくりした位置関係も説明されました。

・「自称A邸」はコスモワールドがあるみなとみらいにもほど近い高級住宅街にあり、ご友人が娘さんを車で送っている。→「自称A邸」がAくんの家でなかったとしても、「Aくんの家で遊んでいる」ことが事実で、GPSの記録や、Aくんと遊んだ時に財布の中身が減っていないという証言もあったので「リアルA邸」もその徒歩圏内にあるはず
・友人ご家族の住まいは、「自称A邸」から車で30分くらいの場所(=電車で一本ではない?)

えーと、ここからは推察に推察を重ねての話になり、かつ「人様のおうちを勝手に『このあたりだろ』と特定しようとする」という非常に行儀の良くない話になりますが、以下に推定する仮想の位置関係を考えると、前項で「奥様怪しい説」の根拠とした疑問点に説明がつくので、とりあえず載せます。

みなとみらいに近い高級住宅街と言ったら、(元記事でKisaragiさんがおっしゃっているように土地勘があればすぐ分かる)「○○町」でしょう。
そこから車で30分くらいの場所、かつ、こちらもお金持ちが住んでいるイメージの地域だと想像すると、都筑区の「甲」エリア(仮)もしくは青葉区の「乙」エリア(仮)が思い浮かびます。
横浜市内で「お坊ちゃん校」イメージのある共学の私立小学校といえば三校ほど浮かびますが、○○町から電車通学しやすい場所と考えると、この中ではX小学校(仮名、もちろんイニシャルではありません)かなぁと些か乱暴な推定。X小なら「乙」駅からも電車で一本なので、友人ご家族のおうち=「乙」エリア、通学先=X小とすると据わりが良いです。
「乙」駅をターミナルとする**線の「丙」駅で@@線に乗り換えれば、○○町住宅街の最寄りである「△△」駅もしくは「□□」駅に5分足らずです。そして、X小学校は××線の「乙」「丙」両駅のちょうど中間地点くらいにあるのです。

上記の仮想地図があると、前項の
「お泊まり事件」の時、なぜ娘さんはAくんを連れて帰宅せず、ふたりで終点まで電車に乗ったのか?
という疑問に解答を出せます。
(前回はこの点から、「お母さんが怖かった云々は、娘さんの奥様への感情が転嫁されたもので、母子に確執があるのでは?」と妄想を広げておりました。。。)

娘さんが「自称A邸」もしくは「リアルA邸」に泊まっていて、Aくんと一緒にその家を出たのがお母さんが眠った0時過ぎだとすると、「△△」駅あるいは「□□」駅(いずれも@@線のみの駅)に向かっても「乙」に向かえる「丙」駅方面は既に終電を過ぎており、ふたりは逆方向に乗るしか選択肢がなかったからです。
そして、終電付近の時間帯だと逆方向の電車の終点は、「□□」の一駅隣の「丁」駅なので、私たちが怪しんでいた「Aくんはお父さんに連れ戻されて、補導時にはいなかった」点も、Aくんのお父さんが「自宅の最寄りからこの時間に電車に乗ったとしたら、隣の『丁』駅にいるはずだ」とあたりをつけてすぐに車を出して探しに行き、「丁」駅前で息子を拾い、「友達は親が迎えに来て帰った」などと言われて信じた――としたら、こちらもそこまで不自然ではなくなります。
(Aくんも、さすがに「自分のせいで下級生が警察に捕まった」とは言いづらかったのでしょう)
(「娘さんの言う通りならA父の保護が迅速すぎる」点から、私たちはAくんそもそもその場にいなかった説を唱えていました)

遊び場がコスモワールドだったのも、「丙」駅にほど近い同地にAくんが土地勘があり、学校の帰りに行きやすかったからでしょう。

【Aくん2.5次元説】

私たちは、娘さんが「Aくん」と呼ぶ人物が、X小学校に通い、○○町に住む、実在の人物であると考えることにしました。

そもそも、なぜ「本当にAくんは実在するのか?」が疑われているか。それは第一に「娘さんの語るAくんのプロフィールが盛られ過ぎている」点に尽きます。

・塾での成績はトップで御三家の過去問でほぼ満点、学校のテストは全て満点
・水泳の大会では優勝多数。オリンピックを目指せるレベル
・運動会では毎年リレーの選手でクラスで一番足が速い
・ピアノもやっていて、家にはグランドピアノが2台置ける部屋がある
・サッカーをやっていて背番号は10番だったと言っていた。

あまりに多岐にわたる才能。ハッキリ言って、キャラに一貫性がないんです。
「幼稚な子供の嘘」としか思えませんが、しかし、「ひとりの子供の嘘」なら、ここまで複数のジャンルについて盛り込むか?と疑問に感じました。

また、前回書き漏らしたのですが、②であった、

再度確認してもらっても答えはやはり「この学校にはそんな生徒はいませんし、この学校に長くいる先生に聞いてもそんな苗字の子は知らないって言うんだよね」と言う答えでした。

という証言。
伏せられていますが、そこそこの規模はあるだろう私立小学校(私たちが第一候補と思っているX小なら400名ほどですが、他の私立小には600人とか700人規模の学校もあります)で、現役の生徒とここ数年のOBOGの中には少なくとも居ない名字だと言うことは、Aくんの名字はけっこう珍しいものなんじゃないかと思うんですよね。
最新の記事でも、

Aくんの苗字で検索しましたが病院は見つからず。
(中略)
また、医師ならば苗字だけでも引っかかると思ったが、それもなし

と、ご友人夫妻が「地域と医師であることとのクロス検索で絞れるんじゃないか」と考えるほどには、平凡ではない名字と推察できる記述があります。

※上記の居住地域と言い、「せっかく元記事で伏せている個人情報を掘り下げる」マナー違反ではあるのですが、ここをはっきりさせることで推理が展開するのでご容赦ください……

何を申し上げたいかと言うと、「Aくん」って「格好良い名前」なんじゃないかと思うんですよ。神宮司とか一条とか二階堂とかそういう、貴族系?王子様系な感じの。

「娘さんと親しいだろう同級生も『Aくん』の名を口にしたことがある」という情報から、私たちはこう想像しました。

元々は「Aくん」とは、娘さんが所属する友人グループの中でつくられた、架空の「理想の王子様」キャラクターなのではないか。

Aくんの才能が多岐にわたるのは、複数人の理想像を無造作に習合しているから。
つまり、水泳を習っている子は「練習しなくてもオリンピック級の天才スイマー」、塾に通ってお受験を目指してる子は「成績トップで御三家合格間違いなしの秀才」、家にピアノがあったら良いなと思ってる子は「二台のグランドピアノを並べ、自宅に講師を招いて優雅にレッスンしているピアニスト」……と、それぞれが「格好良い・羨ましいと思う要素」を放埓に盛って作り上げ、おそらくはそのグループで流行っていた創作物の王子様的キャラのネーミングなどから名付けられたパブリックドメインなイマジナリー彼氏が「Aくん」なのではないかと。

そして、ここからちょっと乱暴です。
「Aくん」が「理想の年上の彼氏」を表す代名詞になったことで、娘さんのグループでは、実在の「メンバー間で『あの人恰好良いよね!』と盛り上がった、上級生男子」を、脳内彼氏として「Aくん」と呼ぶようになったのではないか。
もしくはメンバーそれぞれが素敵だと思った上級生を「推し」みたいな意味で「私のAくん」にしていた可能性も。ママ友さんが見た「Aくん」は娘さんの「Aくん」とは違う可能性もあります。

そして、実在のその上級生も、下級生の女の子からチヤホヤされるのは悪くないと言って「Aくん」を名乗り、演じる形で遊びに加わったのではないかと。

つまり、「実在するAくん」=「架空のAくんを演じる2.5次元俳優」説です。

だから、○○町に住んでいるのは事実でも、当然名字は「A」ではない。
担任の先生は、「架空のAくんをつくって盛り上がる遊びをやっている」というところまでは認識していたので、「お泊まり事件」前にAくんの名前が出ても違和感を持っていなかったのが、「えっ、実在の上級生の話してたの?」となって態度を変えたのではないでしょうか。

「実在するAくん」は、女の子たちの遊びに乗っかって、彼なりの新たな理想像「父親が開業医でお金持ちのお坊ちゃんのAくん」を演じるようになった。
娘さんを放課後、連れ回して自宅近所の「表札の出ていない豪勢な邸宅」を「ここ僕の家なんだぜ」と自慢したり、ゲームセンターや遊園地の料金を奢ってやったり、「A」の名前を入れた自分の漫画を気前よくあげたり、何の関係もないデカい病院を「うちが経営してるんだぜ」と言ったり。

※娘さんが行った病院を本当にA家の経営する私立病院と考えるのは無理があります。「10階建て以上」という証言を信じるなら、病床数は1000、少なくとも500以上の大病院ですが、検索してみたところX小学校および○○町から子供だけで放課後に行ける範囲には、「450床以上の私立総合病院」は存在しないのです。
おそらく娘さんが連れて行ってもらったのは、放課後に学校から行きやすい場所にあり、15階建てと大規模な総合病院で、テナントにミニストップが入っているこちらではないでしょうか?

娘さんは、実在Aくん自身が語る虚像を真実と思い込んでいるか、あるいはご両親には「実在Aくんが言ったこと」と「みんなでつくった架空Aくんの話」を区別して話しているつもりが、聞き手の方で混同している可能性もあります。

上記の場合、娘さんが泊まりに行ったのは「リアルA邸」だと思うのですが、もしかすると実在Aくんは「両親が不仲で別居しているから、今は〈自称A邸〉じゃなくて近所の〈リアルA邸〉に母親と住んでる。俺は父親とも普通に会ってるけど、母親が父親に住まいを知られたくないって言ってるから〈リアルA邸〉のことは誰にも言わないでくれ」的なことを娘さんに言っていたのかもしれません。

Aくんが娘さんに教えた電話番号が3種類だったのは、「父の家」「母と同居する家」「母の携帯電話」という設定だったんじゃないでしょうか?
で、「Aくんはお父さんに連れてかれた」という証言から「お父さんと連絡とりたいから番号教えて?」って形で、架空の「父の家」の番号を聞き出したということでは。(これだけが架空だったのかも)

娘さんが、自称A邸の住人と警察に「Aくんという子はいません、この家には大人しか住んでません」と言われても、ここがA邸だと信じているのは上記のような説明がされていれば納得できます。A家にコンタクトを取ろうとする両親を警戒しているのも、Aくん母子を庇うためで。
また、小5が一から考えた設定にしては込み入っていますが、「両親が別居していてAくんは母親と住んでいる」こと自体は事実だとすればあり得なくはないかと。
「父親が大きな病院を経営する開業医で大金持ち」という設定が実在Aくん自身の考えたものならば、理想化の対象が父親であることも、「自身がそこまで裕福じゃない母子家庭で、父に複雑な感情を抱いている」ことの表れなのでは?

(Aくんの両親はすでに離婚していて、戸籍および学校での登録上は母親の名字を名乗っていて、Aは父親の名字……みたいな可能性もあるかも)

あまりに華麗なAくんのプロフィールの中で、唯一、現実的で物証もある「クレーンゲームが得意」というのも「母親が遅くまで仕事で帰ってこない孤独な母子家庭の少年が、手をかけられない罪滅ぼしかお小遣いだけは十二分に与えられていて、毎日ゲームセンターで時間を潰していた」みたいなイメージとイヤな感じで符合するんですよね。

……ただ、そうなると心配なのは、
①Aくんがお母さんから虐待されている可能性があること
②Aくんのお母さんが娘さんに「これからはずっとこの家にいなさい」と不気味に迫ってきたこと
の2つは事実だってことになっちゃうんですよね。。。

今回ばかりは推理が当たっていないことを祈ります。単純に「超お金持ちのお坊ちゃんのフリをしてみんなを楽しませてる愉快な上級生がいて、その子の家に遊びに行った時にお母さんから何気なく言われた『○○ちゃん可愛いし良い子だから、うちの子にしちゃいたいな』みたいな冗談を娘さんが本気にして怯えちゃった」だけの話であれば良いと。

最後に。
現実の人様をダシに勝手なこと言うのはここらで打ち切りますが、上記「実在Aくんのご両親が別居してる」説を前提に妄想をさらに膨らませると、たとえば

「Aくんの妹にあたる女の子を死産もしくは早くに亡くしたことがきっかけでお母さんの精神が不安定になり、そのせいで両親が不仲になって(あるいは『少し距離を置いた方が良い』みたいなことになって)別居に至った」

的なことがあったとするなら、Aくんが娘さんに優しくしているのも、お母さんが「ずっとこの家にいなさい」みたいなことを言いだしたのも「死んだ子の代償」って言葉で説明ついちゃうんですよね……いや、これはあまりに失礼だしフィクショナルすぎる。

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