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オンラインだって、ウィンドショッピングやろ。

商店街がある。
ショッピングセンターがある。
街中で、ブラブラする。
これだけなら、お金かからないが、店先にたくさんの商品が並んでいるのは見える。
で、実際に手を伸ばして、商品を買う。
すると、ここでお金のやり取りが発生する。
買う商品は、モノの場合もあれば、サービスの場合もある。

これ、実際に散歩して足を動かしていれば、理解出来ていそうなのに、いざ、同じことをオンラインのネット世界で実現しているとなると、みんな、途端に理解出来てない状態になってるらしい。

同じだよ。

オンラインの世界をブラブラするのは、オンラインの世界でウィンドショッピングしているのと、同じなのさ。
だから、無料コンテンツは広告だらけに見えちゃう。
そして、そこいらへんにいる人に声をかけるのは、街の人にあいさつすることのデカい範囲バージョンになる。

無料の範囲内で楽しく生きていくっていうのは、本人に節度がないと、成り立たない。
見てるだけで、欲しくなってくるでしょう。
モノをねだるようになるでしょう。
そして、買う。
すると、商売成立する。

まずは、人が集まらなければ、売ろうにも買う人がいないから、成立しようがない。
そして、たとえ何万人、何十万人と人が集まって来たとしても、そこに商品がなければ、お金のやり取りは出てこない。

広告収益という考え方もあるけど、これは、人が集まってる人に「そっち人ようけ集まっとるなー、お願いやから、ウチの商品代わりに宣伝してくれや」って頼んで、そこに集まってる人が広告の商品を買ったかもしれないという見込みで、お金を出すという仕組みだ。だから、広告出してる会社の売上が下がると、広告の量が減ったり、広告が無くなったりしがちやし、広告収入の割合が減ることもある。

完全無料の趣味で行うということも、世の中には存在できるし、福祉事業として無料で行うという考え方も成立するんだけども、生業として考えると、基本的には、どこかでお金のやり取りをしていく必要もある。

今肉体が住んでる街中より、ネットのオンライン世界のほうが広くて、あっという間にたくさんの人とつながり、たくさんの人を集めやすいからこそ、オンライン上では、ニッチな商売も成立しやすい。
街の中だと、お客様を集めることが大変難しいけど、確実に必要なお客様がいる商品を売買する場所として、ネット通販というのは、すごく便利でお互いにとってウィン・ウィンな場所でもあるんだよね。
ニッチな商品の例えでいうならば、巨乳さん向けのサイズの大きな下着。実際にGカップよりも大きな胸のサイズを持つ女性というのは、実在する。
だけども、100人に1人とか、そんな確率なので、街の隅々まで下着の量販店をつくると、あまり扱えないサイズとなりがちだが、ネットの通販であれば、まとまった需要になるので、対応しやすくなる。

ネットスーパーというのも、便利ではある。
お出かけできなくても、買える。
ただ、ネットスーパーをはじめとした通販を積極的に選ぶと、副作用として、現実の街の中のスーパーマーケットの売上が下がってしまって、最終的にはスーパーマーケットの会社が倒産してしまうなどして廃業してしまい、街の中からお買い物する場所が無くなるという問題が出てくることもある。

ネットスーパーという概念、通販という概念を理解できて使いこなせる人は、それでも、困らないかもしれない。
しかし、足を伸ばしてスーパーマーケットを活用していた人たちは、困ってしまうのも現実にある。

実は、情報の世界も、似たようなことになりつつある。
何でもかんでも、面白い場所は、オンラインゲームだったり、ショート動画サイトだったりに移り変わり、小さなコミュニティが点在する一方で、世の中の流行り廃りのうねりが小さな範囲に収まりがちなものだから、ただ、毎日日々を送るだけの人が多くいてるのだ。

ここ、noteはサポート機能が備わっており、この情報の値段を、見た人読んだ人側が決めることも、できる。
すると、どうなるのだろう?
無料で読めたのだから、無料だ、と通り過ぎる人も多くいるかもしれない。
そもそも、懐具合がさみしいから出したくなっても出せないと考えるかもしれない。

しかし……。
最初から有料として出すと、そもそも多くの人は読めないし、触れることもない。
知らないものを買う人は少ない。
知ってるから、買うのだ。
知るから、買うのだ。

それで、多くの作家は、ネットで地道に営業活動をし、現実の方でも、講演会をこなし、たくさんの人に作品を知ってもらう努力をしている。

それでも、選ばれる人や売れて暮らせるようになる人、本業として生きていける人は、ごく一握りなのも現実で、多くの作家は他の仕事を掛け持ちしたり、他の家族の収入と合算したりするなどして、なんとか生計を立てているというのも、現実にある。

現実は、みんなが必要だから買うモノにお金が集まる。
実際にお金を出す行動があると、お金が動く。
なので、実は、見かけの人気さと、売上には、直接の関係はない。
たとえ、めちゃくちゃ人気そうに見える人がいたとしても、彼を眺めるみんながそろってお金を出さなければ、彼は、人気者であることでお金もらっていないから、フォロワーの多い彼が人気者であることは仕事に結びついていないと言える。
そこで、むりやり活動するとどうなるのかっていうと、タダ働きしているだけとなる。
それを、承認欲求を満たしているだけだと言う人もいるし、実際に褒められることだけでうれしくなってお金なんて関係なくなる人も多くいてるのだけど……。
お金を、そんなに支払えない人がお金出さないのは、まだいいや。
お金を出せる人まで、そんな態度でいいんだろうか……。

そして、それって、社会的に連鎖していく。
お金持ってない人がお金使えるわけがないからね。

また、一方で、お金を動かす人の率さえ高ければ、少ないフォロワー数でも、売上がいいという事例もありえる。

実際のところ、お金を動かした人の数と金額なので。

で、電子書籍というのは、たぶんに、まだまだ理解しがたい商材なのかもなって思うこともある。
いや……そもそも電子書籍を読むくらいなら、ブログなどの無料の部分を読むし、何より動画などに時間を取られているし、魅力も動画の方が上になっちゃったんだ。
わかってるけど、やっぱり私は書くことが、好きなんだよなぁ。

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