西洋占星術とセンス。

星占いっていうと、「今日のランキング第一位はぁあ?」ってヤツってイメージは強い。
その星占いのランキング仕事を書いてる人らが学んだ西洋占星術って、どんな占いなのだろう。
星座の話ばかり飛び出すけど、実際のところは、星座というのは、座標であって、位置を示しているにすぎない。
ま、そこにギリシャ神話の逸話の例え話が乗っかってきたり、支配星という、星座を星に例える例え話が乗っかってきたりして、それぞれの星座の性格的な話につながっていくんだよね。

なので、星占いって、名前のとおり、星の占いなんだってのが、本質。

ただ、西洋占星術の本は、基本的に例え話のオンパレードであるが、この例え話を理解するためには、抽象的思考の理解力がある程度以上高くないと、理解することは、難しい。

そして、座標という単語が出たということで、察してもらいたいのだけど……実は、西洋占星術って、大昔式の天文学って一面もあり(今の天文学とはズレてるところがあるよ)当然のように数式が組み込まれているので、ある程度以上の数学的センスも必要となる。

ということもあって、カード占いよりも、習得するためのハードルが高い一面もあるのは、やっぱり否めない。

かつて、まついなつき先生が漫画にしてみたり、わかりやすく描くということに様々な方がチャレンジしてきたテーマだけど……。
そもそも、元々難しいやんけ……と心が折れる人が続出してしまう話だったり。

ただ、基本が数式なんじゃないのってことに気付けば、要は計算ドリルでなんとかわかるようになるというのと、例え話のベースがギリシャ神話なのだから、子供向けのギリシャ神話をたらふく読むとわかるようになるかもねって話なんよな。

西洋占星術=天動説時代の天文学+ギリシャ神話+数式
という話なので。

分解してみたら、なんとかなりそうかもしれない。

ま、そうは言っても、西洋占星術に出てくる数式は、そこまで単純でもなさげだし、ギリシャ神話どこまでぶっ込んでんだよという話でもある。
ただ、太陽系の星、太陽と月と水星と火星と金星と木星と土星、そして天王星、海王星、冥王星。
西洋占星術で重要な星は、この10の星だけに絞るほうがいい。
これだけでも、かなりの情報量だからね。
ここに、キロンとか、リリスとか、色々な小惑星の情報をぶっこむことも出来なくもないんだけど、そこまでいくと、たぶん頭パンクしてしまうんだ……。
本当に重要なところはどこの部分?ってことをしぼって読むことにセンスがあるんだろうね。

このうち、天王星、海王星、冥王星は、後から発見された星なので、古来からの文献には載っていない比較的新しい占星術の話の星となる。
この3つの星は、ゆっくり動くので、影響もゆっくりと深く響く傾向があって、世代を表す星として出てきたり、深層心理に影響し、社会現象に携わる星として出てきやすい傾向はあるみたい。

個人のことを知りたいのであれば、太陽と月と水星と火星と金星にしぼると、その人の人となりがわかりやすくなる。

じゃあ、木星と土星は、どんな役割なのかというと、その人の表面的な姿と深層心理の間にある、社会的な姿、大人としての振る舞いというところだろうか。

生まれた瞬間の星の状態と、今の星の状態を重ね合わせて、じゃあこれから、どんな状態となるのだろう?
これから何が起きていくのだろう?ということを未来予測することに使うのが得意な占い方となる。
が、この西洋占星術一本で食う人がゴロゴロいるようなメジャーな占術なだけあって、詳しく知っていけばいくほど、わりと何でも出せてしまえるようだ……。

タロットカードで出すのが苦手とされるような運勢的な話も、並べ方を工夫してしまえば、出せるというのに似てるかもしれない。


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