kashiteikyo
男は名前をつけて保存 女は上書き保存 果たしてそうでしょうか 僕ははじめてもそのつぎも 鮮明には覚えていない いまの君がいればそれでいいから 思い出は思い出のままでいいから これは果たして強がりなのだろうか
酔った勢いで追ったこと 本音だけど間違えた 言葉は出したら戻せない ごめんね伝え方が下手で 明日も仕事だし寝るけど 好きだったよほんとに
深夜硬くなった豆腐を湯切りした 柔らかくなった豆腐に海苔と胡麻油 醤油を垂らしてたべていた トイレットペーパーのピンクの家の子とは 仲良くなれなかった そおいいながら 今日は小石を蹴って帰った
寒いから動けないだけ 別に時間巻き戻さなくていいよ 昔の写真を見て懐かしむ暇はないから 自分が好きなものかおぼろげで もしかしたら君からもらった感性かもと 立ち止まりくちどもり後ずさる そう言いながらこたつで食べた無印のカレーが ふと食べたくなる
三途の川の向こう側 ぐるぐる頭を駆け巡る 食べたいなあバームクーヘン ふわふわのホイップ添えて エアフォースワンで蹴っ飛ばせ クリーンナップの出番が来れば 曖昧に鼻歌を歌いましょう
話の腰を折って 骨折り損だよ全く 熱いコーヒーも冷めてしまって 味も薄く感じる 鈍感なまま 気づかないまま パラシュートで空を飛ぶ 何ができるって言うんだい 一体
帰宅するとタバコの匂いが着いた 白Tをぬいで 乾燥機でシワがついたままのジーンズを裏っ返のまま脱ぎ捨てた シャワー浴びる気力がねえから はだかで猫をなでなでした 鏡に映る肘のあざを見ても記憶が蘇ることはなく痛みだけが残った 痛みは体が覚えてる 2度としないよ ごめんね
自分でテレビをつくれるか 無理だろそんなこと だからってあきらめていいのか 買えば済む話 仕事は誰かができないこと代わりにやって金もらう つまらん話をしてごめん おれバツよん子持ちの結婚アドバイザー
障子に穴をあけました 怒られません大人だから 自分で穴を開けたけど自分でちゃんと直します この世にルールなんてありません 自分が気にしてるだけなのよ 朝は植木に水やりを 日曜楽しみちびまるこ
真っ直ぐにしか泳げないマグロ 曲がったへそが治らないむすこ 寝る時は横になるわたし おきると縦になるわたし ストーブの前にあつまるねこ 寒がりなゴリラ 眠れないあの子 とんがりコーンを指にはめる姪っ子 地球は丸くて大きいらしい 宇宙に行った人からのお手紙
近頃の若者は と枕詞をつけるなら ハードでロックでウィットに富んだ 言葉を指しに来て欲しい 時代の流れで相手されない あなたの一つのことばさえ 小鳥も狐もかえるでも ぴょこぴょこしながら聞いてるよ 今日は北京ダックを食べたいなあ 私の晩飯興味ある?
ラッコが可愛い生き物だとは 思えないんですよねわたし ムカデが足がたくさんあるのは知ってるんですよねわたし 知らないことに興味があるの あなたは知識をひけらかすけど あなたのことばに重みがないの ペタマックスの、ペヤング食って 追加で二郎食って来い
コピーペーストしただけの レポートみたいにおもない カチカチうるさい時計の音より お前の歯軋りうるさいねん 離婚して会えなくなった娘を目の前に連れて来てもおなじことができるかな ほら、だまった とまった おもんない うち実は東京出身やねん
作戦勝ちのプロジェクト レールが引かれたじんせいに 意味があるとは思えない さよならばいばいまた来世 みどりのニットに茶をこぼし つまらん話を濁しとこ あばよーあばよー つつつつつつー!
にんじん とまと ぶなしめじ きってちぎって引き裂いて 鍋に入れれば皆同じ 釜で焼かれて灰になる 人類皆兄弟とは思わんが 好きやればいいと思うよ
金で買った優しさを 本気で勘違いできるほど ピュアで愛でたくできてない 隙間風がすごいから 夜は死ぬほど寒いのよ それでも朝目が覚めるから 死ぬこと以外はかすり傷 銀座を歩くあの人も 最後はハイになるだけなのね