時がきたら働く日記 11

無職50日目

注文した本が届いた。段ボールの箱は小さいが、書籍が入っている分、ずっしりと重たい。部屋に運び入れるが、引越し作業中なので部屋中に段ボールが積み上がっているので、どこかに行ってしまいそうだ。取り急ぎ、黒いペンで「在庫」と書いておく。自分のものにしてしまってもいいのだけれど、自分のものにならないかもしれない本たちを部屋に置いておくのは少し緊張する。

久しぶりにTwitterを開く。無職になったばかりの頃、Twitterを見るのがとても辛かった。しかし、長年の習慣になってしまっているTwitterを見ないということができない中毒者の自分がおり、3月頃に衝動的にアカウントを削除してしまったのだった。その間、アカウントが完全に消えないように復活させたり消したりを繰り返していたのだが、そろそろ復帰してもいいかなと思いアカウントを復旧させた。たらたらと指を動かしてタイムラインを眺めていると、ダイレクトメッセージの通知。卒業論文などでお世話になった方から、元気ですかという内容のメッセージをいただく。元気である。ご心配ありがとうございますと返信。

皮膚科へ行く。首の皮がベロベロになっていたときからかなり改善しているので、これで最後にしたい。診察室に通されると、なぜか看護師さんにベッドに寝かされる。なんで?と思いながら素直に横になると、先生が入ってきて真顔で「首、見せてください」と言われる。体を起こして自分で髪の毛を避けると、「あ、かなり綺麗になりましたね。もう少し、塗り薬を続けてください」と言われる。はい、はいと頷いて聞いているが、ベッドの意味は?なんで私寝かされたの?先生の隣で手を前に組んで立っている看護師さんが、薄ら笑いを浮かべている。この人、案内の仕方間違えただろ!
結局ベッドに横たわった意味はなく、先生は私の首と目を交互に見ながら喋って、診察は終わった。「ありがとうございました」と言いながら靴を履いて出ようとする。靴を履いている間の沈黙が気まずい。

薬局に行く途中、ちょうど電話がかかってくる。電話に出ると、ガイドブック制作でお世話になったお店からの電話。少しやり取りを行う。電話はスピードが速いので便利だが、緊張する。かけるのも出るのも、大変苦手である。テキストコミュニケーションが得意なわけでもないが、全てのやりとりがテキストで行えたらいいのに。もしくはテレパシー。テキストでは伝わりにくいこちらの微妙なニュアンスも伝わるようなテレパシーが使えるようになりたい。念写というのもある。念写もいいかもしれない。

無職51日目

リモート飲みにもかなり飽きてしまった。インターネットで音声を交わすとき特有の「え?」「なんて?」みたいなコミュニケーションすら煩わしくなってしまったのだった。

クスろのラジオを収録。ワードウルフという遊びをする。大の大人が。無意味。無意味なことはやっぱり楽しい。
私は何を話しても嘘くさくなるらしく、何回か遊んだけれどウルフを指名する際に何度も名前があがってしまった。

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