時がきたらはたらく日記 18

無職83日目

昨日の疲れが残っていたが、気合で起床。なんとか荷物をまとめ、チェックアウト。頼りない腕の力でキャリーケースを支え、よろよろと階段を降りる。思い立ったらすぐに東京に来れる行動力はあるのに、普段の生活では全く「タフ」という言葉から遠い。背中を曲げながら歩き、荏原町へ。

荏原町には大叔母が住んでいる。
荏原町駅から歩いて10分もかからない住宅街にある、大きな一軒家に一人で住んでいる。
東京に行くたびに顔を見せると、寿司を取ってくれたり漬物を食べさせてくれたりと、熱烈な歓迎を受けるのだった。
この日はこれから予定があるからと御馳走をお断りし、お茶をして帰ることに。

先輩と昼食を一緒にする約束があるので、三鷹駅まで向かう。
三鷹に行くことはほとんどないのだが、なんとなく懐かしいような雰囲気を感じるのは何故なのか。
先輩と合流し、彼女が行きたがっていた店へ向かうが、なんと休みだった。先輩は「オシャレな店はすぐに休む」と持論を言っていた。
仕方ないのですぐ近くのタイ料理屋に。メニューの日本語が若干怪しく、好感が持てる。
私はグリーンカレーを頼み、先輩はガパオライスのような、混ぜご飯を頼む。
「これから仕事だけど、シンハー飲もうかな」と先輩。他人事なので、「飲んだらいいじゃないですか」と言ってみる。先輩は真剣に考えたあと、「やっぱりやめる」と言った。

昼飯は奢ってもらった。「いいよ」「いいです」というやりとりを何度かして、私が「ありがとうございます!あざす!」と同じ意味のことを二回言って、決着がついた。

その後、先輩の家へ。引っ越して数ヶ月経つが、明らかに引っ越ししたての人の部屋、という感じがした。洗面台には洗ってあるウレタンのマスクが何枚もぶら下がっていた。
先輩は、「これから会議があるから」と言ってオンラインミーティングに参加し始めた。「でもずっとミュートにしてるんだ。別にいてもいなくてもいいやつ」

先輩のオンラインミーティングが始まって30分ほど経ち、空港へ向かうことに。音声をミュートにしたまま玄関に来てくれた先輩にお礼を言って解散。

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