見出し画像

授乳困難感に対するアメリカでのサポート

こんにちは。

アメリカ・カリフォルニア州で赤ちゃんの育児をしています。

今回は、わたしが母乳育児関連で受けたサポートについてお話しします。

日本より母乳育児推しかも

わたしは、この度の赤ちゃんに母乳育児を希望していました。
完全母乳でもいいし、混合でもいいし…と。

しかし初産なので、簡単には母乳は出てきません。

生後1日目に病院でミルクをお願いすると、看護師は人工乳を渡す前に、搾乳機の使用方法を説明してくれました。

人工乳の飲ませ方も、母乳育児を妨げない方法を指導されました。

アメリカでは、WHOの提言に則って、安易な人工乳は勧めていないようです。

正直、わたしが勤務していた東京の総合病院より、アメリカの病院のほうが母乳育児に熱心な印象でした。

ラクテーションコンサルタント1人目

入院中、巡回しているラクテーションコンサルタントにラッチ(咥え付き)をみてもらいました。

母乳の分泌がついてくるまでは、搾乳機で刺激するように指導がありました。

生後2日目に退院なので、母乳はまだ出ない状態です。

続きは自宅で、と連絡先を渡されました。

ラクテーションコンサルタント(IBCLC)とは、母乳育児の支援に必要な知識&技術を持ったヘルスケア提供者です。

日本では、助産師や小児科医がスキル向上のために取得することがあります。
資格には実地経験や試験が必要になります。

アメリカでは、助産師でなくても取得するケースが多々あります。個人開業して病院や個人宅に出入りしています。

アメリカは直接乳房をさわるケアをしないと聞きますし、文化の違いが大きいですね。

母乳育児の世界は広くて深いのです。。

ラクテーションコンサルタント2人目

病院で診てもらったコンサルタントの勤務地が遠い & 赴くスタイルだったので、自宅に出張してくれる人を探しました。

その方は自宅に来てベビースケールで体重を測ったり、分泌やラッチをみてくれます。

当時、赤ちゃんの体重増加がよくない&乳首痛がありました。

彼女は赤ちゃんの口や舌の動きを点数化して、歯科医や舌小帯の手術の情報をくれました。

コンサルタントなので、授乳で思わしくない部分を見つけ、関連機関を紹介するのが仕事です。

しかし、口周りをチャチャっと判断して手術の情報をくれるのが、産後早期のナイーブなメンタルにはかなり負担でした。

赤ちゃんの体重が増え始めたので、3回目の訪問からキャンセルしました。

ラクテーションコンサルタント3人目

乳首痛が継続していましたが、搾乳と組み合わせてだましだまし母乳育児していました。

もう少しで完全母乳なのに、乳首痛のせいで頻回授乳が出来ません。

一日8回もうまくいかないことがあると、人間は闇落ちしそうになります。

そこで、新たなラクテーションコンサルタントを探し、診てもらいました。

赤ちゃんは、短時間で十分に飲めていることがわかりました。

ただ、まだ乳首痛があるので、一度口の中を診てもらったら?と提案があります。

『不必要な処置はしない、いい医者だよ』
と、歯科医を紹介してくれました。

アメリカでは、舌の処置をしたがる医者もいるとのこと。(ブルブル)

ポジティブフィードバックが上手な人だったので、診察に前向きになりました。

ラクテーションコンサルタント、何回変えてもいいんです。笑

歯医者に口の中を診てもらう

小児歯科に予約をして、診察してもらいました。

ちなみに、舌小帯はtongue-tie、
小帯切除術はfrenectomyといいます。
コンサルテーションは無料でした。

診察したのは、マスクをしていても歯が見えそうな元気な医者でした。

口の中を色々確認して、
『処置不要!』
と断言。

新たな専門家の名刺をくれて、終了しました。

我が子とわたしは、単に授乳の相性が悪いだけのようです。

もう、肩の力が抜けて、完全母乳育児は諦めました。

歯科にあった飴タワー

新たな専門家

紹介された新たな専門家は、Orofacial Myofunctional Therapistでした。

日本語では口腔筋機能療法士です。

口周りの筋機能のトレーニングをするそうです。

もう、体重増加は良好で、完全母乳育児もしていなかったので、追及はやめました。

まとめ

結局理由もよく分からず、搾乳と組み合わせたわたしの母乳育児は続いています。

母乳育児は、助産師時代にも『難しいなぁ』と感じていました。
実際、やはり難しく、白黒つけ難く、正解はないものですね。

それでも、赤ちゃんは元気に大きくなっているのでオールオッケーです。

今回わかったのは、アメリカでは専門家につなぎたがること。

赤ちゃんの口の中を診るのは、日本ではあまりスタンダードではないので新たな気づきでした。

ただし、専門家に診てもらうまでが心臓に悪いです…。

ちなみに、小児科医に言わせると
『ラクテーションコンサルタントは口の中を診察させたがるのよ、まったく。』
だそう。

コンサルと歯科医が癒着している様子はなかったですが笑、
すべてを鵜呑みにしないのも、この国で必要なスキルみたいです。

ハァーむずかし。

ではでは。良い一日を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?