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「他人の地獄は見えないだけで、」

さてさてまた飽きもせずに
メンタルの話でもしましょうかね

今回論じたいのは

「絶望はゆっくりと迫っている
 時に自分が待ってしまっているのではないか」

ということ
なんのことやらという話ですね

絶望、言い換えると地獄
そんなものは誰でも持っていると信じています

5年も前のツイートですが
今でも鮮明に覚えている言葉です

みんなみんな地獄も絶望も持っていて
だけど絶望はそんなに早い存在ではない気が

童話の中の亀みたいに
ゆっくりと忍び寄る存在

そいつらの速度は
私たちが普段生きているスピードよりも遅くて

「普通」という言葉が
ここでは相応しくないけれど
あえて言わせてもらうと

「普通」に生きている限りは
その存在は認識できても追い付かれることはない

だけどそこで条件が揃ってしまったら

それは精神の不調であったり
体の怪我であったり
愛しい人や家族との離別であったり

ふとしたことで歯車が狂ってしまった時

絶望に追いつかれてしまう
もしくは歩くのをやめて待ってしまったり
時には相手に向けて
歩を進めてしまうこともあるかもしれない

ミュンハウゼン症候群
という言葉を聞いたことはございますか

私が大好きな小説
櫛木理宇さんの『ホーンテッドキャンパス』
で知った言葉です

周囲の関心を引く方法として、自分自身をわざと傷つけたり、病気を持った人の検体と自分の正常な検体を入れ替えたり、小さな出来事を大げさに話したりします

ブレインクリニックより

これもまた絶望に近づく行為の一つであるのか
かつて頻繁にパニックを起こしていた時期も
時にわざと自分を追い込んでいました
そうすればみんなが心配してくれるから

「被害者」になれることが心地よかったんですね

私に周囲にはいろんな人がいて

いつも快活に笑っている彼は
家で泣いてばかりで慣れない夜を過ごしているかもしれない

人に怒ってばかりの上司も
家庭では居場所がなくて
彼も怒っている自分を理解できていないかもしれない

人には人の地獄がある
そう思えたなら
少し人に優しくできる気がします

私ももちろん地獄はあって
みなさんにも一人一人
十人十色の地獄があって

その地獄を打ち明けられる相手がいたなら
それはとても素敵なことだろうし
相手を大切に思うあまりに
地獄を見せない優しさだってきっとある

地獄でのたうちまわりながら
今日もヘラヘラと笑って生きていきましょう


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