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棋士の離職

相互フォロワーさんの記事に衝撃を受けましたが、棋士の先生が企業に就職するため棋戦を休場されるようです。憶測で記事を書くべきではありませんが、個人の感想として投稿していきます。


棋士の先生が就職のため休場

社会人から棋界に採用される方はいますが、棋士から他の業種に転職される方はほとんどいません(七大タイトルを獲られた先生が、医師になられたケースはあります)。

今回休場される先生は本因坊戦の格下げが1つの要因と投稿していますが、棋士だけで収入を得るのが困難になっているのだと思います。大手企業でさえ終身雇用は難しい時代なので、斜陽傾向の囲碁界はタイトル戦に出られる棋士を除くと収入面で厳しい時代になっていると推測します。

タイトルの縮小に伴う賞金額の減少

自分の投稿で恐縮ですが、本因坊戦の賞金が今期から2,800万円→850万円に減り、棋士の先生方はモチベーション保てるのか…?と思って投稿した記事です。

世界的なインフレと円安(少し陰りが見えていますが)が続く日本で、給料が下がった(もしくは上がらない)ので転職します!は正当な転職理由だと思います。強くなってタイトル戦に出れば良い!という意見もあるかもしれませんが、本因坊戦のように賞金や規模の縮小は他のタイトル戦でも起こり得ます。給料減るけど頑張って!はブラック企業のセリフなので、転職は当然の権利です。

離職率が上がりませんように

3月から仲邑菫先生が韓国棋院に移籍したり、今回のように20代の先生が企業に就職されたり、日本囲碁界から複数「離職者」が出ている現状を多くの方に知っていただきたいです。これから組織が生き残るには「離職率」や「社員満足度」も意識する必要があり、法人であっても例外ではないと思います。

その上でプロアマを問わず囲碁の普及を考えなければなりません(本当に難しい問題ですが)。機会があれば休場される先生の指導碁を受けたり色々お話を聞いてみたいです。

棋士は個人事業主なので離職や社員という表現が正しいかは分かりません。また、個人や団体を中傷する目的が無い点を何卒ご了承ください。


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