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嫌われ松子と

週1更新みたいになってるーーーこんばんは。
少しずつ家の荷物を片付けておりまして、バタついています(言い訳)

ただいまは生理直後のゴールデンタイムonゴールデンウィークってなわけでキラキラのはずですが、当方カレンダー通りに働いていますので今日も普通に労働してきました。お疲れ様でした。

おで、不毛な会議が、でえきらい

相変わらず怒りつつもなんとか働いています。

私は脱線する会議がこの世で1番嫌いでね。不毛な会議大嫌い。身内ノリの会議も大嫌い。議題のハッキリしない会議も、その場でコチョコチョ話すのも嫌い。どれだけ仲が良くても、会議は会議としてサクサクっとやりたい。その場で決まらんことはコチョコチョウダウダせんと宿題にせえ!!!などと思う。

自分で言うのもなんだけど、私は真面目な人間だ。原田泰造並に、曲がったことが大嫌いだ。小学校・中学校とずっと学級委員であったし、昔はもっと融通の利かない四角い女だった。ホームルームで「静かにして!!!」なんて叫んでいたこともあった。何も変わってないらしい。

今は別にフランクに働きたいし、楽に働きたいと思っている。随分マシになったと思っていたけれど、やっぱりあまりに非効率だったり不毛だったりすると出てきてしまう、このクソ真面目。

御局こと、嫌われ松子さんのお話。

嫌われ松子の一生って、大好きな映画があるんですけど。
とりあえず松子の名曲でも流しながら読んで。

私は派遣時代、派遣にとって非常にブラックで理不尽極まりない職場にいたことがある。そこに「松子さん(仮名)」という女性社員が居た。アラフィフの独身女性で、いつもバブリーな服装と髪型のお姉さんだった。常にピンヒール、キツめの香水。独特のオーラを放っていた。

松子さんは、怖い。いつもイライラしているように見えた。会議でも怖い顔。曲がったことやダラダラ働く人間が大嫌いなようだった。時々社員のことも派遣のことも叱るけれど、松子さんはいつも正しかった。言い方がちょっとキツすぎるのがたまに傷だけれど。一方で理不尽なことがあると、盾になって派遣を守ってくれるのだった。

松子さんは一部から嫌われ、恐れられていたけれど、派遣たちだけはみんな「あの人はいつも正しい、良い人だ(怖いけど)」と認知していた。

派遣は基本的に3年と決まっているが、社員のお気に入りになれば、無期雇用として10年程働いている派遣もたくさんいた。しかし私は頑張れども頑張れども上長に嫌われていた。

コロナ初期に契約満了が近づき、全然次の仕事が見つからなかった。生活がかかっている。どうしてもあと半年だけでいいから居させてもらえないか。私は恥を忍んで派遣営業を介して頭を下げたが、「あなたってうちに合ってないのよね、あなたのせいで云々…」と上長は直接私に苦笑いでおっしゃられ、契約はあっさり終了となった。私は3年丸々使い倒された(まじで激務だった)あげく、コロナ禍第1波の頃に、契約満了となった。

契約最終日、荷物をまとめていたら、上長もだれも私に見向きもしない中、松子さんがヒールを鳴らして、コツコツと私のところにきた。
あなたを切るなんて、上はホントにバカよね。私、あなただけは残すべきだって直談判したのよ。あなたがいなかったら、あれもこれも、誰も出来なかったんだから。自信を持って次に行ったらいいよ。ありがとう。
松子さんは微笑んでくれた。上長にどれだけ嫌われようと、松子さんは、最初から最後まで味方だったのだ。見てくれていたのだ。

最近派遣時代の仲間で集まることがあった。近頃の私のイライラや、理不尽なことがあったときに後輩の味方をしたことや、あれこれを話していると
「青豆ちゃんさ、松子に似てきてない!?笑」と言われた。

確かに、自分の真面目さについて考えるとき、最近いつも松子さんのことを思い出していた。私はあの頃から少し歳をとり、正社員になり、松子さんに近づいてきている気がする。

松子さんはいつも怖い顔で、正しくて、でも優しくて、弱い人間の味方だった。不器用な松子さんの真っ直ぐな働き方が、私は好きだった。

松子さん、元気かな。

明日もポリシー持って働こうぜ。なあ

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