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異様にメタクリーチャーが少ないラッカ鬼羅Starを作った話

突然ですが、問題です。
このデッキの名前は一体なんでしょうか?

例題

はい、みなさんご存じラッカ鬼羅Starというデッキです。
このデッキは序盤にメタクリーチャーを展開し、TTTなどでコンボパーツを掘り進め、手札が揃ったらエヴォルピアを召喚。
そのエヴォルピアの登場時効果でカードを1枚引いてから手札の正義正帝<鬼羅.Star>を出し、その効果でまたクリーチャーを並べるといういわゆるメタビートというデッキになっています。

ちなみに、私は開発者セレクションデッキの鬼羅.Starでデュエマデビューしました。

正義聖帝さんの最近のお悩み

メタクリが足止めになりません!

さて、ここで大事な話になりますが、このデッキの立ち位置は正直悪いです。
理由は大きく2つあります。

まず1つ目はこちらのメタクリーチャーを焼きながら展開するカードが増えた事。
代表的なカードとして「Napo獅子-Vi無粋 / ♪オレの歌 聞けよ聞かなきゃ 殴り合い」を挙げましょう。

Napo獅子-Vi無粋 SR
火文明(5)
クリーチャー:マジック・ニトロ・ドラゴン
パワー:6000
効果:
■自分のマジック・クリーチャーがあれば、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。
■このクリーチャーが出た時、手札を2枚まで捨て、その枚数より1枚多くカードを引く。
メガ・ラスト・バースト(このクリーチャーが離れて、手札、マナゾーン、または墓地に置かれた時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
スピードアタッカーW・ブレイカー

オレの歌 聞けよ聞かなきゃ 殴り合い SR
火文明(3)
呪文:マジック・ソング
効果:
■相手のコスト2以下のエレメントをすべて破壊する。

https://dm.takaratomy.co.jp/card/detail/?id=dm23rp3-OR2

最新弾の魔覇革命の強力なカードです。下面の呪文を上面のクリーチャーのメガ・ラスト・バーストで撃つことができます。
そして、今弾では当然の如く革命チェンジでこのメガラストバーストが起動し、メタクリが焼かれながら革命チェンジをされて展開されるという目も当てられない状況になります。
そして、このような動きは昨今のデュエルマスターズでは当たり前のように発生します。

なお、デザイナーズコンボです

もう1つの理由は「飛翔龍 5000VT」というカードの登場ですね。

飛翔龍 5000VT VIC
水文明(8)
クリーチャー:マジック・アウトレイジMAX
パワー:12000

■このクリーチャーの召喚コストを、バトルゾーンにあるクリーチャー1体につき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■ジャストダイバー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のパワー5000以下のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。次の相手のターン中、相手はパワー5000以下のクリーチャーを出せない。

https://dm.takaratomy.co.jp/card/detail/?id=dm23ex1-003


文字通り環境を変えた1枚

要するにこちらが横展開したメタクリーチャーや鬼羅Starが全部コスト軽減にりようされちゃうわけですね。
多面展開しようにもこいつ1枚のせいで次のターン動けなくなるわけですよ。

まあ今は2コストパワー4000以下のクリーチャーなんて焼き尽くされながら展開されるのがオチなんですよね。とこしえの超人も泣いてます。
なので、メタクリーチャーを展開しながら時間稼ぎをするなんてのはほぼ無意味になったという見解を示さざるを得ないわけです。

なので私はこう考えました。

必要なクリーチャーだけ壊されなければいい

そして出来上がったのがこちらです。

本日のデッキレシピ

ダウンフォースサーキュラー採用型鬼羅Star

おそらく、鬼羅Starを調べている人ならイグゾースト・II・フォーとダウンフォースサーキュラー採用型の鬼羅Starを知っている方もいると思います。
今回採用したのはその型です。
ダウンフォースサーキュラーを撃ってクリーチャーが離れないようにして、安全に立ち回る構築ですね。

2ターンにわたって使いまわせばほぼ勝ち

なのですが、このデッキはもう1つ明らかに普通の鬼羅Starと異なる特徴があります。
メタクリーチャーを「煌ノ裁徒 ダイヤモン星」以外採用していません
そのかわりに導入したのが「超次元の王家」「バーニング・フィンガー」でsバーニングフィンガー?

唐突に表れた環境外のカード、バーニング・フィンガー!!

バーニング・フィンガーとは何か?なぜ採用したのか?

バーニング・フィンガーの効果は以下の通りです。

バーニング・フィンガー UC
火文明(2)
呪文
■S・トリガー・プラス(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。それが相手のターンで、そのターン中に自分のシールドが2つ以上ブレイクされていれば、この呪文に[P]能力を与える)
■手札を1枚捨て、その後、カードを2枚引く。
[P]−相手のコスト6以下のエレメントを1つ選んで破壊する。

https://dm.takaratomy.co.jp/card/detail/?id=dm23rp1-046

これ、何かというと「勇愛の天秤」の変則版なんですね。コスト6以下のエレメントを処せるので「超神羅星 アポロヌス・ドラゲリオンを破壊できる強みがあります。

ちなみにデュエル・マスターズ - Wikiにおけるこのカードの評価を見たらわかりますが、まあ散々な評価です。
確かに普通こんなカードは使いません!!・・・が、今のラッカ鬼羅Starにおいてのみ輝いてしまうんですよね。

その理由は3つあります。

まず1つは「火の単色で2コストで2枚カードを引けるというドローソース」だからですね。必要パーツがないときにワンチャン使えるのと、マナ置きに使える点で優秀だったりします。

2つ目は「イグゾースト・II・フォー」のおかげで墓地に捨てたカードを再利用できる点です。

3つ目はアポロを処すことができるからですね。
丁度6コスト以下のエレメント破壊なのでアポロの一撃に耐えることができます。
(※・・・が、まあ正直アポロはこの2ターン後にダイレクトアタックしてくるので実はあまり意味がなかったりします。「勇愛の天秤」でいいかもしれない。)

メタクリを棄てたメリットとデメリット

さて、こうして超次元の王家とバーニング・フィンガーが入って実質12枚になったドローソースを確保すると何が起こるか・・・それは4ターン目に安定してエヴォルピアから鬼羅Starが出せてしまう事です。

2ターン目と3ターン目を両方デッキ採掘に割り振った事で無茶苦茶安定して4ターン目の展開が可能になりました。
それに加えて超次元の王家による攻撃力の上昇も見逃せませんね。W・ブレイカーのパワー6000なので4ターン目にそのまま殴り切る事も可能です。

さらにさらに、ダウンフォース・サーキュラーとダイヤモン星のシナジーが偉いです。
エヴォルピアを召喚してから鬼羅Star→ダイヤモン星、鬼羅Starの攻撃時にイザナギテラスで山札からダウンフォース・サーキュラーを探したり、超次元の王家やバーニング・フィンガーで落としたダウンフォース・サーキュラーをイグゾースト・II・フォーで利用できたりします(イグゾースト・II・フォーを使うデッキにおいては墓地は無駄にはなりません。重要なリソースになります。)

それによって、次のターンの開始時まで離れないダイヤモン星が誕生するため、5000VT自身の効果では5000VTの展開を許しません(踏み倒しやメクレイドは擦り抜けるので万能ではありませんが)し、許したところで展開したクリーチャー自身は離れません。

そもそもその状況においても鬼羅Starから出すカードの候補に超次元の王家があるため次のターンに展開できないというリスクも回避できます。

さて、これらによって強力かつ安定した展開力を手に入れましたが、一方で明確な弱点もあります。
「こちらがメタられると簡単に負けます。」
終わり!閉廷!!

まあ、それでも今のデッキパワーが高いTopTierにはどうあがいても勝てない既存の鬼羅Starよりはありなんじゃないかなと思います。

最後に

まあ、悪あがきみたいなデッキですが、私のように開発者セレクションデッキから鬼羅Starを始めたり、鬼羅Starに思い入れのある人はワンチャン組んでみてはいかがでしょう?

ここまでご覧いただきありがとうございました♪

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