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インド式計算を理解してみた その1

65×42を解いてみる

VRChatに住んでいるブルージーです。
今回は唐突にインド式計算の掛け算を調べてみました。

例えば65×42を通常の計算で解く場合、以下のように計算すると思います。

  65
 × 42
 ̄ ̄ ̄ ̄
  10
 12
 20
24
 ̄ ̄ ̄ ̄
2730

これをインド式計算ではこれを以下のように計算します。

  65
 × 42
 ̄ ̄ ̄ ̄
2410
 32
 ̄ ̄ ̄ ̄
2730

10の位の6×4と1の位の5×2を計算し、10の位と1の位の掛け算である6×2と5×4の合計32を足して上記の式のように合計します。

つまり、このように計算ができます。

  AC
 × BD
 ̄ ̄ ̄ ̄
ACBD
 XX ←AD+BCをここに入力

なぜこれが可能になるかと言うと、この計算を展開すればわかります。
AB×CDを展開すると、以下のようになります。

AC×BD=100AB+10AD+10BC+CD
    =100AB+10(AD+BC)+CD

九九計算は2ケタまでしか存在しないので、100ABとCDで繰り上がることはありません。
ですので最初に100AC+BDを算出し、その後ADとBCを加算して10を乗算したものを加えればいいわけですね。

678×267を解いてみる

ここからさらに3ケタの場合どうなるのかを考えてみました。
ひとまずABC×DEFを展開してみましょう。

ABC×DEF=10000AD+1000AE+100AF+1000BD+100BE+10BF+100CD+10CE+CF
       =10000AD+1000(AE+BD)+100(AF+BE+CD)+10(BF+CE)+CF

となります。これを678×267で計算した場合、以下のようになります。

   678
  × 267
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
12・・・・ 6×2=12
 50・・・ 6×6+7×2=36+14
 100・・ 6×7+7×6+8×2=42+42+16
   97・ 7×7+8×6=49+48
    56 7×8=56
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
181026

となります。
そしてこれをやってるときに私はここで気が付いたことがあります。

階段とアスタリスクの法則

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10000の位:AD       の1つのみ。
 1000の位:AE+BD    の2つを加算。
  100の位:AD+BE+DF の3つを加算。
   10の位:BF+CE    の2つを加算。
    1の位:CF       の1つのみ。

・・・と、桁数の数だけ加算する数が1つずつ増えていき、その数を越えてからは加算する数が減っています。

これはABCD×EFGHの場合においても同様の法則が成り立ちます。
当然それ以上の桁数でも同様です。

1000000の位:AE          1つのみ。
 100000の位:AF+BE       2つを加算。
  10000の位:AG+BF+CE    3つを加算。
   1000の位:AH+BG+CF+DE 4つを加算。
    100の位:BH+CG+DF    3つを加算。
     10の位:CH+DG       3つを加算。
      1の位:DH          1つのみ。

このように5ケタであろうと6ケタであろうと基本は変わりません。
そして、この時に掛ける値は*(アスタリスク)のように「対面の数字」を掛けていきます。

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最後に

そんなわけで、触れてみると面白かったインド式計算でした。
好評ならまた調べて続けるかもしれないです。

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