記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

私が感動した場面とポイントを説明したい/葬送のフリーレン

アニメを4話目から見ています。なので語る資格があるか無いかで問われてしまったら、無いと思います。しかし、どうしても語りたくなってしまったのでちょっとですが語ろうと思います。


フリーレンという作品ですが、既に魔王を倒した後の話ということで、設定として主人公がべらぼうに強いことが伺えます。ワンパンマンやモブサイコ(未履修)と似ていてるのかなと思いながら見ていました。


しかし、見ていくと強さを見せつけるような爽快感を味わうような作品ではなく、じっくりと味わうような文学的な作品であることがわかってきました。


感動した点

10話までの時点で感じた感動をぜひともあなたと共有したいと思うので、ここからぜひ読んでください!

この作品で僕が味わいたいのは、とても長い「時の流れ」と「人との関係」です。他の作品では味わえないところがあると思います。

そして、そんなじんわりと感じる感動のシーンは意外にも、言葉を話す魔物(魔族)との戦闘のシーンの中にありました。


シュタルクとリーニエ

この作品の中でもフィジカルな戦闘シーンがありました。ぼーっと見ているとただのカッコいいシーンなのですが、ここがポイントです。魔族のリーニエは相手の動きをトレースできる魔法を使えます。その魔法でシュタルクの師匠であるアイゼンの動きをトレースしてシュタルクと戦ったのです。


敵であるのに、相手の中に自分の師匠を見出し、アイゼンとの対話を果たしています。「師匠の攻撃はもっと重たかった」と比較してはいましたが、擬似的に師匠を超えるという表現がされています。シュタルクは敵を介して死んだ師匠を感じるというエモい構造になっているのです。


フリーレン

1000年以上生きているエルフという設定がとても興味深いものとなっています。

このアニメではフリーレンというキャラクターを通すことで私たち人間は直接感じることが出来ない途方もない長い時間を感じさせてくれます。

アニメの中でも時間の流れを味わえるような演出が多くなされています。ともすると植物よりも長い寿命であるために、植物の成長を描くことで時間の経過を感じられたり、都市の発展や衰退、文化や歴史の継承、形骸化などから感じられます。

フリーレンは旅をしながら各所にかつての仲間の痕跡に触れたりしています。新しい仲間と道を辿っているうちに追体験しています。


また、フリーレンはシュタルクの中にアイゼンの技や想いが継承されていることを感じます。人間はエルフと比べて寿命は短いが、文化を継承していくことでその人が生きていたことを残したり、つながりを感じているのではないかと思うのです。


歴史的に直接繋がってはいなくても、断片的に繋がりを感じ取り、結びつける事で対象と比較したり感じるところに感動しました。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも共感していただけたのなら、幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?