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中学生の娘、小学生の息子の二児のママです。息子が不登校になったのを機に、専業主婦になり…

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中学生の娘、小学生の息子の二児のママです。息子が不登校になったのを機に、専業主婦になりました。 6年間、不登校の中高生を支援する学校で相談員として勤務。公認心理師。いつか、この経験を生かして仕事復帰ができたら…と思いながら、こちらでは当事者、母親としての気持ちを吐き出しています。

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不登校ってやっぱり認められないんだ。学びの多様化ってなんなんだろう?

旦那さんがモヤっていた。 私立の学校で働いている旦那さんは、上司が外回り先で「不登校の数を減らしていこう!」と言ったことに対して疑問を抱いたそう。 上司が言うには、不登校にはもちろんいろいろな原因がある。家庭であったり、発達障がいであったり、学校や先生の対応であったり…それでも、学校側が知識を増やし、対応を変えるなどして環境を整えていけば不登校の数は減らせる、と。 確かにそうかもしれない。数は少しくらいは減るかもしれない。 でも、当事者となった今、そんな簡単なものではない

    • 読書記録。『思考の穴』を読み始めてみて

      答えは「イエス」とのこと。 大学時代、認知心理学のテーマから卒論を書いた経験のある私としては、とても興味深い本。 まだ読み始めたばかりだけれど、このワクワクが止められず、投稿。 当時は、日常生活のさまざまな現象を説明できる行動心理学、認知心理学が面白くて仕方がなかった。なるほど、こういう理由、理論があってこんなエラーが起きるんだ、錯覚に陥るんだと、何もかもが新鮮で、目から鱗だった。 でも、それをどう応用するか?までは思考が及ばなかった。知ることで満足してしまっていた。(

      • 昨日の朝、また教室に入れなかった息子。前日のスポーツテストで筋肉痛が痛い、と。なんとなく嫌、と。でも、入りたくないわけではなく、入りたいんだと、私と先生に意思表示をした。頑張っている。それなのに、私はその意思を確認する前に「もういい加減にして!」と言ってしまった。一日中、猛省。

        • インポスター症候群とは?これって私のこと…?読書記録。

          初めて聞く言葉だった。 図書館で心理学関係の棚を見ていたときに目に入った本。パラパラとめくるとSNSという言葉が多かったので、今時の若者のたちに関係することなのかと思い、軽い気持ちで借りてみた。 小高千枝『本当の自分を見失いかけている人に知ってほしい インポスター症候群』 インポスター症候群とは、「自分の能力や実績を認めることができず、周りから評価されることに対して、騙しているように感じてしまう心理状態」のことだそう。 実は40年以上前から調査、研究されている概念との

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        不登校ってやっぱり認められないんだ。学びの多様化ってなんなんだろう?

        • 読書記録。『思考の穴』を読み始めてみて

        • 昨日の朝、また教室に入れなかった息子。前日のスポーツテストで筋肉痛が痛い、と。なんとなく嫌、と。でも、入りたくないわけではなく、入りたいんだと、私と先生に意思表示をした。頑張っている。それなのに、私はその意思を確認する前に「もういい加減にして!」と言ってしまった。一日中、猛省。

        • インポスター症候群とは?これって私のこと…?読書記録。

          読書記録。藤沢あかり『レシート探訪』

          どこかで見たことのある文章だなぁ…と思っていたら、ECサイト「北欧、暮らしの道具店」の連載『レシート、拝見』を一部改題、加筆、修正して単行本化されたものだった。 レシートを“人々の生活の断片を切り取ったような紙切れ”だなんて考えてもみなかった。 私は、家計簿をつけたらすぐに捨ててしまう。 印象に残った文章を一つ。 レシートってこんなにも人生を物語っているとは。 性別も年齢も職業も違う25人、それぞれの小さな生活史から伝わってくる温かな雰囲気にほっとする。 著者自身のレ

          読書記録。藤沢あかり『レシート探訪』

          今朝は学校へ行くも、シャトルランが嫌だ…と教室へ入れなかった息子。ランドセルを背負ったまま突っ立っていたせいか立ちくらみを起こし、気分が悪くなってそのまま帰宅。お米とぎの手伝いをし、今は元気にガンプラを作っている。たまにはいいか、こんな日も。心にゆとりができた私。成長した私。

          今朝は学校へ行くも、シャトルランが嫌だ…と教室へ入れなかった息子。ランドセルを背負ったまま突っ立っていたせいか立ちくらみを起こし、気分が悪くなってそのまま帰宅。お米とぎの手伝いをし、今は元気にガンプラを作っている。たまにはいいか、こんな日も。心にゆとりができた私。成長した私。

          読書記録。あ、すでに33着もなかった。

          コートニー・カーヴァー Project333(3ヶ月33着で過ごすプロジェクト) 『もう、服は買わない』を読んだ。 このような帯の紹介があるように、この本はクローゼットの整理ができるだけではなく、自己分析ができる本である。このチャレンジをすることで、本当の自分に出会うことができると。 ワードローブを通して知る自己分析についてはもちろん、3ヶ月33着で過ごすための手順がとても詳しく載っている。しかも、ストイックに減らしたり、何がなんでも33着!という縛りがあったりするわけで

          読書記録。あ、すでに33着もなかった。

          読書記録。瀬尾まいこ『夜明けのすべて』PMSに悩む藤沢さんとパニック障害で苦しむ山添君にハラハラ、ほっこりする物語。そんな二人を見守る栗田金属の人たちが、とにかく優しい。読んだ後心が温まる。瀬尾まいこさんの小説にはいつも癒される。 https://www.amazon.co.jp/dp/4164010010/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_ER5TE0N7M894GSW836RX?linkCode=ml2&tag=karemiina07-22

          読書記録。瀬尾まいこ『夜明けのすべて』PMSに悩む藤沢さんとパニック障害で苦しむ山添君にハラハラ、ほっこりする物語。そんな二人を見守る栗田金属の人たちが、とにかく優しい。読んだ後心が温まる。瀬尾まいこさんの小説にはいつも癒される。 https://www.amazon.co.jp/dp/4164010010/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_ER5TE0N7M894GSW836RX?linkCode=ml2&tag=karemiina07-22

          自分を見つめられるようになった息子

          昨日、久しぶりに教室に入るのを拒んだ息子。 いつも通り歩いて分団で行ったのだけれど、教室の前で足が止まり、言葉も発しなくなった。ダンマリを決め込んだ様子… どうやら、6時間目の都道府県テストが嫌なよう。 前日、テストのことをすっかり忘れていたのか、全く勉強しなかった息子。 できない自分だけでなく、勉強するのを忘れていた自分も責めていたのかもしれない。 担任の先生が出張でおらず、それも不安だったのかもしれない。 3年以上お世話になっている通級の先生が、担任の先生の代わりに

          自分を見つめられるようになった息子

          家事か仕事か?『家事か地獄か』から学ぶ。

          旦那さんから、職場の上司が話していたという武勇伝を聞いた。 「自分たちが若い頃は、夜中の一時二時まで働いていた!だからこそ、今の人脈がある!」 だから、もっと頑張れ、とのこと。 私も娘も、それを聞いて目が点になった。 「家族はたまったもんじゃない」と、思わず言い返してしまった。 だから定年過ぎた今も、家に居場所がなくて天下りみたいな感じでここにいるんじゃないか…とまでは、さすがに言えなかったけど。 稲垣えみ子『家事か地獄か 最後まですっくと生き抜く唯一の選択』を読

          家事か仕事か?『家事か地獄か』から学ぶ。

          嘘がつけない息子

          今朝は「体育のリレーが嫌や」と言って行き渋っていた息子。 「体操服着るのも嫌や」と今にも泣き出しそうな様子。 パパも姉ちゃんも、楽しい話を振ったりして一生懸命息子の機嫌を取ろうとしてくれた。 なんとか着替え、支度をし、サバイバルの本の話をしながら一緒に玄関を出るときには、とりあえず落ち着いていた。 分団でもいつも通り歩いて行く。 教室へ入ると「どうすればいい?リレー」と、私の方を振り返って聞いてきた。 ここまで、体育のことをずっと考え続けていたよう。 以前から「リ

          嘘がつけない息子

          息子を教室の前まで送って帰ってくると、あら?もりのパン屋のおじさんが逆立ちしてる?!誰の仕業?!そういえば、寝癖を直すためにヘルメットをかぶった息子がニッチの前でゴロゴロ「あーもう無理😩」と行き渋っていたな…嫌々言っていてもユーモアを忘れない息子。大物になるに違いない…!

          息子を教室の前まで送って帰ってくると、あら?もりのパン屋のおじさんが逆立ちしてる?!誰の仕業?!そういえば、寝癖を直すためにヘルメットをかぶった息子がニッチの前でゴロゴロ「あーもう無理😩」と行き渋っていたな…嫌々言っていてもユーモアを忘れない息子。大物になるに違いない…!

          読書記録。くもをさがす

          西加奈子『くもをさがす』を読んだ。 以前から気になってはいたけれど、同年代の人のノンフィクションのがんの闘病記だと思うと、やはり怖くて読めずにいた。 それが、目に鮮やかな黄色の本を実際に手に取ると、なんだか読みたくなってきた。 諸表の一つにこのような文章があった。 その通りだった。 関西弁のカナダ人たちが読み手の恐怖を軽減してくれているのは確か。それでも、淡々と綴られる筆者の言葉が嘘偽りのない言葉であり、日々病気や自分と向き合うということはこういうことなんだと感じさ

          読書記録。くもをさがす

          席替えがあった日、帰ってきて宿題を終わらせると、珍しく筆箱の中の鉛筆を削っていた息子。そして、SPY×FAMILYの消しゴムをセット。どうやら隣の席になった女の子がSPY×FAMILYが好きなよう。息子なりのコミュニケーションの取り方。それより、鉛筆を削ったのって春休み以来では…

          席替えがあった日、帰ってきて宿題を終わらせると、珍しく筆箱の中の鉛筆を削っていた息子。そして、SPY×FAMILYの消しゴムをセット。どうやら隣の席になった女の子がSPY×FAMILYが好きなよう。息子なりのコミュニケーションの取り方。それより、鉛筆を削ったのって春休み以来では…

          新一年生を見て、息子の苦しみが分かった気がした。

          息子と一緒に分団登校をすると、下駄箱にたくさんの一年生がいる。 月曜日は大混雑。ランドセルや手提げ鞄から上靴を出さなくてはならないため、そのまま座り込んでしまっている一年生。カオス。 昨日は息子の友達の弟くんが、上靴を履き終わっても座りこんで動く気配がなかった。片道30分ほどかけて歩いてくるので、疲れてしまったよう。息子と私を見て少し笑顔を見せてくれるも、いつものように息子の名前を呼んだり、手を振ることはなかった。 息子と教室の前で別れ下駄箱に戻ると、まだ一年生の子が数

          新一年生を見て、息子の苦しみが分かった気がした。

          卒業アルバムを見て、ようやく吹っ切れたいろんなモヤモヤ。

          実母が倒れたのを機に、実家の片付けが進み始めた。 自分が使っていた部屋にずっと残してある卒業アルバムが気になっていた。母が捨てないのなら、それは母の思い出。だったら残しておけばいい、とは思いつつ、学生時代にあまりいい思い出がない私としては早く捨てたかった。 娘の小学校卒業、中学校入学もあって、小学校、中学校の卒業アルバムを持って帰ることにした。母も何も気に止めず(あ、もういらなかったのね…)。 今の時代にはありえない、生徒と先生の住所録や、修学旅行時のお風呂の写真(男子

          卒業アルバムを見て、ようやく吹っ切れたいろんなモヤモヤ。